表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/83

ダンジョンがもたらす未来とは?

俺がベヒモスを倒してから、日本いや世界に於けるダンジョンのドロップアイテムの一つ、魔石の未知なる可能性が急に帯び始めてきた。

魔石は何の加工も施さなければ、そこいら辺にある石と何の変わりはない、人体に直接、害をもたらすこともなかった。


最初に発見されたのは、水魔石を粉末状にすると、水に溶けて透明な少しトロッとした水になる事だった。他の魔石にも試したが、混ざる事もなく粉末として、底にたまるだけだった。

所が水魔石に火魔石の粉末を混ぜた所、これまた綺麗な赤い水が出来上がり、この水は無臭でありながら、火魔石の溶かす濃度に寄って、灯油、軽油、ガソリン、ジェット燃料の様な性質を持った可燃性の水が出来たのである。

この魔石燃料は燃やしても酸素を必要としていない為、二酸化酸素を発生させない謎の現象を起こしていた。

更にどういう訳か魔石燃料の炎は、普通の水や消防用の泡、消化器などで簡単に消せる反面、密封しても消せないと言う危険性も持っていた。

魔石燃料による発電やエンジン等の燃焼機関の実用化には、クリアしなければならない問題点があって、実用化には時間がかかると思われる。

この魔石燃料には有効期限のような時間制限があって、約一か月でその効果が切れてしまい、その後は只の水に戻ってしまう。

更に問題点として、既存の燃焼機関では、この魔石燃料に温度では耐えられるはずなのに、使い続けていると金属があっという間に金属疲労で壊れてしまう。火魔石の粉末を混ぜた金属で使った機関なら多少、寿命を延ばせるが残念ながら、エンジンとしても火力発電としても実用化には、まだまだ時間が掛かるようだ。


日本で開発され既に実用化されているのが、雷魔石をリチウム電池に少し混ぜると、比べ物にならない位に充電できる電池が、既に世に出回っている。

金属の供給さえ上手くいけば、電池自動車の価格も大幅に下げられ、ガソリン車と同レベルの価格になるそうだ。

更にこの電池はスマホの使用時間を大幅に伸ばし、連続動画視聴時間を24時間可能と、とんでもない事になっている。

その為、魔石は現在、雷魔石が急高騰をして、各企業でも雷魔石の確保に必死になっている。


その他の魔石の研究が進んでいるが、現在、注目され期待されているのが、風魔石を飛行機に応用を出来ないかとか、氷の魔石を冷蔵技術に使えないかとか、さまざまな分野で行われている。



世界初のダンジョン制覇を果たした八王子ダンジョンに続いて、国内の小規模ダンジョンが二つ続けて、制覇を発表した後、米国、ロシア、北欧三国、英国、フランスと続々、公式発表される中で遂に某大国が、ダンジョン制覇に名乗りをあげた。

それらの発表以降、各国の攻略スピードが速くなったのは、決して気のせいではないだろう。

勿論、各国の各ダンジョンの地図などは国家機密で保持される中、日本は魔物の情報や研究成果などの発表は、他の国より抜きん出いても、間違いなく機密の部分はかなり警戒して守っているのはずだ。


各国がダンジョン制覇を宣言している中で、俺は俺自身のスキルで、某大国や半島のK国や北T国、その他にも何か国が実際には、攻略が40階層のベヒモスを攻略できずに停滞している事を知っていた。

日本政府や各国が、その事を知っているかどうかは分からないが、黙っていても問題ないだろうと思っている。

世の中には俺と同じスキル所持者がいて、政府に協力している可能性が、報道の所どころで明確ではないが、そう言ったニュアンスを感じたからである。


ドロップアイテムの中には更にレアなアイテムとして、ユニークアイテムと呼ばれる物がドロップされることがある。

例えば一粒飲めば1キロ瘦せる50粒入りの痩身薬(飲みすぎ注意)、一粒1cm身長を伸ばす背伸び薬(寝る前服用、1日1粒、MAX2メートル迄可)、特定の部位に毛を生やす塗る毛生え薬(手袋必須)、塗る永久脱毛剤、女性の胸を理想のサイズにする塗薬、男性のアレを理想のサイズにする塗薬・・Etcがあり、これらは各国の組合の複数の公式鑑定士によるお墨付きを貰った後、月に一度行われる公式オークションで高額で取引される。

特にい一番人気なのが、どんな病を治す万能治療薬で、公式にはベヒモスのファーストドロップアイテムで確実にドロップされるので、これを出品した探索者はオークションで大金を得る他、上級探索者としての一つの目安になっている。







我が家に現れたダンジョンを、潜り始めて13か月目の4月1日の午前9時現在。俺は地下99階層ボス部屋の中にいた。



「これはさすがに予想外だったな。ホームページにも載ってなかったな。」







ネタバレになってしまうので何も言えません。

今、言えるのはまだまだ続きます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ