不本意ながら中二病と呼ばれています
やっと勇次郎の魔法が書けました。
最強ではないチートを目指します。
俺が物心ついた時から、テレビコマーシャルでお馴染みの、小塚製薬の栄養補給飲料、『リポシー・ドリンク』。
俺が以前、勤めていたスーパーで、10本入り1ケース1580円の品を、特売価格1ケース980円以下の値段で、チラシに掲載されると、近所のお歳を召した、お客様が買い物カゴの中に、入れてくれる人気商品である。
俺の祖父母、父も生前はたいへん、お世話になりました。
俺は、若い時は、なるべく風邪を引いたり、お盆・年末商戦の忙しい以外は、飲まないようにしていたが、40歳を超えたあたりから、ダンジョンに入るまでの間、飲む回数が、増えていった。
『アイテム魔法レベル1 収納・排出』をてにいれました。
『アイテム魔法レベル1 アイテム 』をてにいれました。
『アイテム魔法』を確認しました。
『スキル・ アイテム鑑定』をてにいれました。
10階層のボスを倒した時に手に入れた、マジックスクロールから、そこに書かれている多くの魔法を通り過ぎて、後ろの方でようやく、頭の中で聞き覚えのある声が、伝えたのは、聞いた事がない魔法だった。
ドロップしたアイテムの中から、薬の瓶だけ手にして、俺は地上空間に瞬間移動で戻ってきた。
手に持ったリポシー位の薬の瓶を、見つめて『アイテム鑑定』を、使ってみると頭の中で、『ポーション レベル1』と分かった。
これはラノベでよく書かれている、文字とか声ではなく、ただポーション・レベル1だと分かった。
何故、解るかというと、解ってしまうのだから、仕方がないのである。
『アイテム魔法レベル1 収納・排出』は、ラノベの定番、アイテムボックスだね。
ポーションをアイテムボックスに入れたからすぐに分かった、入れまま『アイテム鑑定』もそのまま使えたから問題なし、肝心のアイテムボックスの大きさ、つまり内容量なんだけど、ポーションの他にリポシーが、9本しかはいらないんだよ。
リポシーは、『アイテム鑑定』したら、スキルが反応してくれない。
だけど、アイテムボックスの中身は、どこになにが、あるかは分かるんだよね。
魔力の消費はアイテムの『収納・排出』時のみ使用され、アイテムボックスに保存されている時は全く使用されてない。それと『収納・排出』は薬の瓶の大きさ位なら、魔力の消費が、ほとんどない。あくまで、俺の感覚では、の話だけどね。
それとアイテムボックスの時間の流れなんだけど、薄々、感じていたんだけど、とりあえず実験で、マッチに火をつけて『収納』して、中見を確認して、丸1日過ぎて確認して、『排出』したら、間違いなく時間は止まっているみたいだね。ただ、年単位で観察していないから、分からないけど。
『アイテム魔法レベル1 アイテム』
これはね、うん、間違いなく魔法だね。
これはアイテムボックスの中にある、『アイテム鑑定』出来るアイテムの効果を、魔力で構築して具現化する魔法だった。
ドロップした魔石を、鑑定したら、『魔石(火)』って鑑定出来て、{火」て叫んだら、前に突き出した手の平から、蝋燭の火位の大きさの火が、下に落ちて床に着く前に消えた。
「水」だったら、昔からある乳酸菌飲料の、小さいプラスチックボトル位の量で、味がない水がでた。
「風」だったら、団扇で1回だけ仰いだ位の風が吹いて、「雷」だったら、手周波治療器の丁度いい感じの電気が、気が付かない位の一瞬だけ、ピって出たのかな? 「氷」だったら、冷蔵庫の製氷機のトレー1個分の氷が、コロッと出て床に落ちて、綺麗に割れた。
ダンジョンの地上空間で、実験してたら、偶々、近くにいた、お母ちゃんが心配して、様子を見に来てくれたよ。
『ポーション 1 』これはね、感動したね。
お母ちゃんに了解を取って、痛みのある所に、人体実験してみたら、1回掛けたら、首筋の凝りがとれたんで、続けて目・歯・肩・背中・腰・膝の関節と、お母ちゃんから、お願いされたよ。
うん、親孝行したね、俺は。
だけど、寝て起きたら、また、痛いって言うから、また、魔法を掛けたよ。
もしかして、お母ちゃん、毎日これ、俺、やるの?。
もうなんとなく分ったでしょう、
勇次郎は、とんでもないチートを授かっているんです。
でも、この魔法が、チートだとは、この物語の人達は、誰も気がついていないのです。
もっとも、本当のチートになるには、まだまだ、遥かに遠い。




