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 11月29日(火) 全ては合格のために







 「Search(サーチ) & Destroy(デストロイ) for Kids(キッズ)」(略称「SDK」)は隔月発行の雑誌である。奇数月の20日発行。AR回路を用いたスポーツの専門誌「Search & Destroy」の弟分にあたる。各地の大会トーナメント表や結果速報、ジュニア向け主要大会の「異形討伐戦」・「対人戦」のスコア・戦評が載る。「Search & Destroy」が得意とする異形の攻略情報や新異形の詳細分析も、ジュニア向けにリライトされた形式で健在だ。

 好評を博しているのが各専門家による連載である。訓練中に起こりやすい怪我の種類やその予防、成長期に適したトレーニング方法や食事メニュー、選抜メンバーを目指すために必要な技術とその指導法、思春期の選手たちへのメンタルケア。ジャンルは多岐に及ぶ。

 主な流通形態は紙媒体。雑誌は電子書籍が一般的な昨今、珍しい部類に入る。実はこれ、法人(団体・学校)を中心とした定期購読が主要な売上、という事情による。当初は電子書籍のみで販売していたのだが、購読者から要望があがったのだ。


 ――掲載されているトレーニング法やテクニックの指導をしたくとも、携帯端末やタブレット画面では小さすぎて説明しづらい!


 発行元ではもめにもめた。

 プロジェクターで画像出力できるようにすべきか、該当ページだけデータ提供をできるようにすべきか、いやいや論外だ、データで出せばこちらで管理できない、どこかで絶対ネットに上げられてただ見される……。


 紛糾した議論の果てに出された結論は、「()ろう」、であった。


 書店は通さない、卸も通さない、定期購読以外は送料も取る、売値も上げる。

 だが内容はもっと充実させる、電子書籍判も止めない、A4(見開きA3)に詰め込む図解と情報、どこにも負けない3Dデータ装備体感レポート(自腹購入)、QRコードに仕込んだテクニック動画集へのリンク(購読者・団体のみ閲覧可。他にもコンテンツ充実)、実物の紙が持つ情報量の多さ、見せてやる……!


 付録もついた。

 号によってさまざまだが、定番はポスターである。人体図(筋肉・骨)や異形図、人気選抜選手の写真などが野玖宮高校の更衣室にも貼られている。

 業界の噂話ではあるが、定価上昇の顧客離れは想定よりも少なかったらしい。個人はともかく、経費で落とせる法人客は価格に一喜一憂しない、ということか。

 すったもんだの変遷を経て「SDK」はAR回路スポーツ雑誌・ジュニア向けの定番となった。ジュニア選手を抱える団体や学校のマガジンラックに、「一家に一台!」並の頻度で突っ込まれている。


 ところで、「SDK」に限ったことではないが、雑誌の表紙はその号の目玉を示す。

 11月20日に発行された「SDK」の表紙はたいへんに気合いが入っていた。「東・西日本ジュニア大会速報! 次代のエース一挙紹介!」の宣伝文を隅に従え、昇り竜の黒コートをひるがえすのは、「私立野玖宮高等学校・東京キャンパス魔戦コース1年・琴留慶司郎君(15)」である。



 ◆◇◆ 



「まさかの表紙か」

「よくもまあ載せましたよね、これ」


 ぎらつく太陽。

 巻き上がる砂塵。

 それらを切り裂き、牙をむいて迫る異形の巨体。

 立ち向かうのは――ひと一人。

 槍とおぼしき武器を片手に握り、黒いコートがはためく。

 異形に比してあまりにも小さな姿は、しかし見る者に安堵を感じさせる。

 地を踏みしめるブーツに、ぐいとたわんだ長い足に、背にまわった長柄に、引き絞られ今まさに跳ばんとするその背中に、ヒトの種の強さを感じるだろう。


 ――この背は異形を食い破る。その背に泳ぐ金の龍のように、異形の喉笛を食い破るに違いない……!

 

 仙子をしてそう思わせた写真であった。学祭時のものである。仙子は、この後に表紙の本人が異形を撃破した映像も見ている。結果はとうに知っている。しかし、それでもなお、見た者が描く想像で高揚をかき立てる、渾身のショットであった。


「さすが、プロが撮った写真は違う……!」

 

 ぐっ、と感動に奥歯をかみしめた仙子に、漫研2年生の無情なつっこみが入る。


「そこ問題じゃないですよね先輩」


 この写真に問題があるとすれば、ただ一点――黒コートに金の龍をしょっちゃった後輩が、一歩間違うと反社会団体の若頭に見えかねない、ということであった。


 くどくなって恐縮だが、「SDK」はジュニア向けの雑誌である。ここでのジュニアは18歳未満を指す。そして「SDK」の主な納品先は、団体・学校(・・)であった。教員や保護者から、少々、ひんしゅくを買いそうないでたちである。そもそも、副題である「東・西日本ジュニア大会」の写真ですらない。「【またやった】12月号の『SDK』が攻めた表紙でキターー!【あそこの編集部】」といったトピックもネットに出ており、それなりに話題になっているようだ。


「しかしね、どうしようもないことだろう? 確かにデザインを決めたのは私たちだが、この写真を表紙にするかどうか、決定権など持っていない」

「その通りだ。これを決めたのは編集部なんだから僕たちに何も責任はない。あとデザインを決めたのは僕じゃない」

「会長、ここまで来たら一蓮托生だよ」

「冤罪には断固として戦う」

「あのー、失礼ですけど、そこほんとどうでもいいですから」

「い、言うね……」

「やるな……」


 熱い論戦が交わされる漫研部室だが、室温はだいぶ低い。足下に忍び込んだ冷気に、仙子はぶる、と身を震わせる。


 秋が深まっていた。

 野玖宮高等学校・東京キャンパスは、東京都とはいえ山深くにある。朝晩の冷え込みはきつく、白い霜が朝の陽光に輝く。黄色や赤にその色を変えた葉は日に日に風に舞う。


 先週には雪が降っている。11月の積雪は東京では10年以上なかったというから、ずいぶんと気の早い冬の便りであった。降り積もった雪は落ち葉を覆い、音を吸う。勉強の合間、息抜きに寮のベランダに出た仙子に、夜の山は無音で相対した。薄ぼんやりと白い闇に山は埋もれる。遠く、電車が走る音が、もの悲しく、耳に残る……。


 今週はそんな文学気分も吹き飛ぶ寒波が襲来。教室では暖房機器がカタログの限界値まで稼働。とはいえ、廊下はすき間風にヒヤリとし、トイレでは手洗いの水の冷たさにキャアキャアと悲鳴が響く。求む温水!、とは生徒・教職員(女子)共通の思いだ。


 教室とは異なり、漫研部室に暖房設備はない。正しく言えば、防災上、器具を置いたままにはできない、との方針で顧問が管理をしている。使ったらその日のうちに返却する方式。電気座布団やUSB膝掛け、足下専用ミニヒーターなどなど。歴代の漫研部員がこつこつ集めたお助け道具は、後輩たちの冷え性対策に活躍中だ。



「問題なのは、なんでこんなデザインになったかってことですよ。あれです、かなり言われてますよ、うちのクラスで」

「……ど、どういった様子だい?」

「ふざけてるとか、遊んでるとか。あー、あとは馬鹿にしてるとか。見た目のインパクト強いですからね、これ。なんか、『3年のお遊びで1年に全部持ってかれた』みたいな感じですよ」


 後輩の言葉に仙子は「うわぁ」と口元を抑える。話を聞く限り、2年生たちとの仲はまた広がったようだ。後輩の立場を心配すると「グループ違いますんで」との返事。気負いのない口調に、「この子、強い」と確信する。


 10月末に、AR回路スポーツの東日本ジュニア大会が東京で開催された。野玖宮高校からも、関東大会を勝ち抜いた1・2年生が出場している。

 特に2年生の成績は上々だ。討伐異形戦・チームで5位、討伐異形戦・ソロで8位と10位、対人戦・チームで2位は、出場歴の浅い野玖宮高校では初めてのことである。先週、北関東の近県であった全日本大会にも出場しており、「祝、初出場!」と書かれたのぼりが校舎に垂れ下がっている(入賞は逃した)。


 さて、「SDK」の表紙を飾った慶司郎の成績は――東日本ジュニア大会、異形討伐戦・ソロで1位。


 全日本は同種目で2位。

 個人名をでかでかと主張するのぼりが、2年生チームの隣に鎮座する。

 1年生で全日本まで出場できたのは慶司郎しかいない(杏は東日本で敗退)。数としては2年生が圧倒的なのだが、「全日本2位」という華々しさに霞んだ印象だ。

 1位をおさえて表紙になったのは話題性か、というのが3年生の推測である。メインである異形討伐戦・ソロでの成績、帰国子女でハーフ、イケメン、強い。慶司郎が日本の公式戦初出場だったのも大きい。日本に来る前はいくつか地元の大会に出ていたようだが、「SDK」としては全くのノーマーク選手。記者魂に火がついたらしい。そこでどうしたかといえば、資料と原稿と写真の山をひっくり返し、見つけたのだろう、野玖宮高等学校・東京キャンパスの学祭を取材した担当を。東日本ジュニア大会の速報を載せつつ、慶司郎の欄には学祭での戦闘の詳細やこれまでの載った。装備込みで。

 この手の雑誌は2~3ヶ月前から取材が始まっている。10月上旬にあった学祭でも、「プレス」と印字された腕章を巻いて校内をうろついてた人々を仙子は見た覚えがある。取材をした記者はカメラマンも兼ねていたのだろう、それもフィールド内に入って撮影をするくらいには気合いの入ったタイプが。そのベストショットが編集部の目に止まり、いくたの議論をくぐり、東西ジュニア大会をまるっとかわして、見事に表紙に収まった、のかもしれない。金色の龍も一緒に。


「あのですね、なんでわざわざこんな凝った絵で作っちゃったんです? 著作権フリーなやつならネットにいくらでも落ちてるじゃないですか」


 受験生ですよね、という後輩の追い打ちに仙子はぐうの音も出ない。


「いや、たまたま、たまたまね、日本史の勉強をしていたら資料集に『竜虎図』が載っていてね、私は虎も良いとは思ったが、蓮が、龍のほうが描きやすいし、実家に似たものがある、という、ことで……」

「こんな昔風のタッチ真似して龍じゃ、まさにヤクザのモンモンですって」

「モンモン……ずいぶん古いな、死語じゃないか?」


 そこ問題じゃないですけどたまに使いますよ、どこでだ、と脱線していく漫研2年生と陽太の会話に、仙子はこっそりほっとした。何も相談はしていないが、陽太も蓮も仙子も、「なぜ龍(金)にしたか」には口を閉ざしている。教員や教官たち、慶司郎本人ですら、「3年生がキンリューと呼ぶから金色の龍にした」と思っている。後日やってきた「SDK」の取材にも、陽太がそう答えていた。この時点でもわりとくだらない理由だが、それでいい、それほど間違っていない、そのままであってくれ、と仙子はドキドキしながら思っている。


 あの日は暑かった。脳裏に浮かぶは漫研部室、慶司郎の装備案に煮詰まっていたあの夏休みの昼下がりは――


 

(「あっちぃー……なー、そこのキンリュー取って」「……慶司郎はいないよ?」「ちげーよそこのペット。ウーロン茶」「ああ、これ」「そーそー、キンリュー」「………………きんりゅう?」「確かに金龍だな」「それだああぁっ!」「それだ! そうだそれだね!」「…………いいのか?」)



 ――暑かったのだ。だいたい夏のせいである。鉄観音茶もブレンドされた「金の烏龍茶」は、喉越し爽やか、たいそう美味だったことを、仙子はよーく覚えている。



 ◆◇◆



 ひゅう、と風が窓から入り込む。

 

 人の減った部室は寒く感じる。陽太と2年生(次期会長)は漫研の将来のための相談――「人いないですもんね。先輩たちが卒業したら」「それもそうだが……琴留が漫研の会長になるという未来が」「違和感が仕事し過ぎてますよそれ」――とやらで顧問のところへ行ってしまった。あったかいものでも飲もう、と仙子が立ち上がった時、ガチャッ、と部室のドアが開く。


「やあ慶司郎」


 話題の後輩が背をかがめて入ってきた。褐色の1年生はちょい、と頭を下げ、部屋を見渡し――そうして何かに気づき、うろうろと視線をさ迷わせる。はてどうしたのか、と思いつつ「何か飲むかい?」と聞けば、「……いらねぇ」と洒落たタンブラーを見せる。仙子がマグカップにスティックドリンク(アーモンドココア)を溶かしていると、いつものように入り口すぐのソファベッド(中古品)に腰をかけた。


「全日本おめでとう。初出場で2位とはすごいな」

「……次は優勝する」


 仙子の言葉に、慶司郎は整った顔をわずかにしかめた。立派な成績だが、それに満足しないのがこの後輩の強さの源なのだろう。優勝の可能性は高い。今年の1位は17歳。来年にはジュニアから全日本大会へ移る予定だ。

 大したものだ、と眺めていると、慶司郎が身じろぎした。


「……あんだよ」

「いや、君、見るたびに大きくなっている気がしていたが、錯覚ではなかったのだなと思って」


 これだよ、と「SDK」の記事を示す。見開きに大きく「新星台頭!」の文字と慶司郎の写真、プロフィールが載っている。4月の宿泊研修時に仙子が見た背丈の数値は170cm弱だったのだが、雑誌では180cm近くになっている。1ヶ月で1cm以上伸びている計算だ。身長のみならず、体の厚みも増しているのだろう、体重も増えていた。それでいて均整の取れた体つきである。イケメン後輩はその体格までイケメンであった。


「装備も役に立って良かったよ。雑誌に載るなんて滅多にない体験だ」

「……使えるからな」

「君にそう言ってもらえるとは光栄だね! 整備方法は魔技の子たちにマニュアルを残しておくから、存分に使ってくれたまえ。そういえば君、何月生まれだい?」


 聞けば「……来月」との返事。来年までならまだ通用するかな、と仙子は考える。


 ――いかんせん、高校生が作った装備だ。ガチ勢がしのぎを削る全日本では心許なかろうが、ジュニア大会レベルならなんとかなるだろう。


 全日本大会への参加条件は、一定以上の戦績と、本物の異形討伐が行われる3月時点で18歳以上であること。この規定のままならばジュニア大会参加も来年までだろう。この後輩が全日本大会に出ない姿が、仙子には想像できない。


「……あんたは?」

「私? 4月生まれだよ。誕生日がいつも春休みだからつまらなかったな」


 とりとめもない話が続いた後、会話が途切れた。後輩が黙々と読書に励むのも毎度のことなので、沈黙も苦にならない。

 仙子はB4の紙を広げる。本日届いた模試の成績表に、深く、深く、ため息がもれる。


 野玖宮高校は来週から期末考査である。部活動は休止期間だ。慶司郎が部室に来たのもセンターが使えないからだろう。図書室で勉強に励む者。不明点を教師に尋ね(て出題傾向を探)る者。校内はどことなくざわついている。そうはいっても、仙子が励むのは受験勉強一択。中間考査を捨てた身である。何も怖くはない。テスト範囲はチラ見にとどめた。


(……Cか)


 胸のサイズならば手頃である。残念ながら志望大学の判定結果であった。

 教科ごとの得点欄を、仙子は指でなぞる。平均点を大きく下回っているのは、宿敵・物理基礎。他教科は悪くない。判定を一つでも上げるには、こやつをどうにかするしかないだろう。

 しかし、「波形」や「電圧をV、電流をI、抵抗値をR」といった設問文を見ただけで、クラクラしてしまうのだ。苦手意識が先に立ち、教科書レベルの読めばわかる問題まで落としてしまう。試しに見せると、私大文系の陽太や2年の後輩にまでその種のサービス問題を解かれたのはショックであった。

 今回返却された模試は10月のものである。この間の日曜にはセンタープレテストもあった。その物理の出来も、(かんば)しくはない。


「参った……」


 センター試験は年明け1月である。模試はもうない。地道に勉強するしかないだろう。そうは考えるが、何をどうすれば良いか仙子にはさっぱりだ。


「……何してんだ?」


 またもため息をつくと、慶司郎に声をかけられた。漫画本(サバイバルもの)から顔を上げている。期末前だが、頭も良い後輩にはそれほどの負担ではないようだ。そのあたり、仙子はかなりうらやましい。


「すまない、うるさかったか。……いや、なに、物理に手こずっていてね。これさえなんとかできればというところなのだが、どうにも苦手で」


 君も解くかい?、と物理基礎の模試冊子を慶司郎に示す。後輩は漫画本を置き、何故かうろうろした後、仙子の向かいの席に腰をかけた。どこに座るか迷っていたらしい。


「君にも解かれたらお手上げだな。私と物理は、共に天を仰げぬ間柄のようだ」

「……?」

「えーと、不倶戴天、だった。四字熟語だよ。昨日勉強したんだ」


 後輩は仙子のシャープペンシルを握り、冊子をめくっていく。


 ぱらり。

 ぱら、ぱらり。


 嫌な予感を、仙子は覚えた。久しぶりの感覚だった。具体的に言うなら4月の合宿研修ぶりだった。端正な後輩の真剣な面もちが、ずいぶんと不吉なものに見えた。仙子としては、公式を使わない読みとり問題を示したつもりだった。1問。たった1問のつもりだった。それを、それを、この後輩は、もしや――


「できた」


 ――全部解いてしまった。ほとんど正答している。仙子は憤慨した。後輩にいろいろ持たせすぎな天に抗議したかった。


「グラフの読みとりが間違ってんのがある」


 しかも、残っていた仙子の解法を見てダメだしをしてきた。仙子のライフ(メンタル)は0である。先輩のプライドはぼろぼろだった。ここ半年ばかりの努力はなんなのか!?、と過去の自分に吠えたかった。

 だが、苦難にうめく受験生としての仙子は、かすかなの望みをそこに見つけた。


(昔の人は言ったじゃないか……! 『立って居るものは親でも使え』と!)


 ガタンッ

 バシイィィッ


 立ち上がった後ろでイスが音を立てた。テーブルが震える。打ちつけた手のひらがかなり痛かったが、仙子にはどうでも良かった。


「慶司郎……君、物理は得意のようだな」


 私は装備面でかなり君に協力してきたと思うが、どうだろうか?、と仙子は静かに問う。


 見下ろした先、ガタイの良い後輩は、びく、とした表情で青い目を細めた。






 以後、漫研部室では学年を逆転した勉強会がたびたび開かれている。






※「竜虎図」橋本雅邦(1895)

■次回投稿日:12月6日(火)22時

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