クレアリディルの登場人物纏め! 【第二章の部】
さてさて、ここではあたし――クレアリディルが二章に登場した人物の紹介をしていくわ。二章のネタバレや裏設定も少しあるから、まだ読んでない人は注意よ。
ちなみに、二章のキャラ紹介もあたしがする理由は……なんとなくだそうよ。このまま恒例になるのかしらね?
それじゃ、二章の登場人物を紹介していくんだけど、一章で既に紹介済みのキャラについてのプロフィールは省略。代わりに裏話なんかを紹介していくわ。
『リオン・グランシェス』
最初は物語の主人公。そしてあたしの弟くん。大人の事情で二歳底上げされて、髪が金髪から黒髪に変更されてるわ。
ところで、最近弟くんがあたし達に振り回されて、あんまり主人公してないって意見がちらほらあるみたいだけど、それは誤解よ。
本作のタイトルは『俺の異世界姉妹が自重しない!』弟くんの主人公としての存在意義は、あたし達に振り回されることなのよ。
……まあ、あたしの個人的な意見なんだけどね。
『アリスティア』
アリスね。この子は……ホントに自重してないわね。あたしも自重しない姉妹の片割れだけど、アリスと比べられるのはちょっと……って思うわ。
もちろん、仲が悪い訳じゃないわよ。ただ、自重してないなぁって思うだけ、ね。
精霊魔術のエキスパートで、感覚共有と気配察知の恩恵持ち。本作品のバランスブレーカー。戦闘シーンがシリアスじゃない時は大体アリスのせいね。
ちなみに、三章でも相変わらず自重してないわ。
『クレアリディル・グランシェス』
あたしね。
弟くんの代わりにグランシェス領を取り仕切ってるわ。
たぶん作中で一番働いてるのがあたしなんだけど……残念なことに、弟くんのいないところで頑張っても目立てないのよね。
と言うか、弟くんに悪戯する時間が無いのが最大の不満よ。
『ソフィア・スフィール』
ソフィアちゃんね。
一章のラストで闇落ちして、二章でなんとか復帰。明るさを取り戻したけど、アリスちゃんに教育されて……と、今後はまた暴走するみたいよ。
どれくらい暴走してるかって言うと……そうね。サブタイトルの一つに『俺の義妹が自重しない訳がない!』と言うのがあるくらいよ。
『ミリィ』
弟くんの母親で、あたしの義理のお母さん(予定)ね。
今まで抑圧されてた反動なのか、弟くんの世話を焼きまくりみたいよ。
ちなみに本人は、子離れしてないんじゃなくて、メイドとしての義務を果たしてるだけですって言い張ってるみたいだけどね。
『ミシェル』
あたしの育ての母親的ポジションのメイドね。あたしを大切に育ててくれて凄く感謝はしてるんだけど……あたしの性格があれなのは大体ミシェルのせいよ。
『ティナ』
弟くんの一つ年上ね。
姉のミシェルと同じ黒髪に黒い瞳の持ち主だけど転生者じゃないわよ。
ちなみにプロット初期の時点ではサブヒロイン的ポジションだったんだけど……とある理由で降格したと言う経緯があるわ。
原因はプロット制作段階で作中の時間が一年から二年に変更されたから。生徒が一期生と二期生に別れたのよね。
――と言えば、気付いた人も居るかもしれないわね。プロット初期の段階では、ティナとリアナは同一人物でサブヒロインだったのよ。
それが二人に分かれて、出番が半分になったって訳ね。
『リアナ』
青みがかった髪に紫の瞳の持ち主。リオンの二つ年上の女の子ね。
レジック村の村長の娘で、グランシェス家には弟くんの妾になる覚悟で来たのよ。
ちなみにこの機会に設定を明らかにしておくけど、村長の娘であるリアナがうちに売られてきたのは、弟くんが妾として幼い子供を求めていると、村長が誤解してたからよ。
レジック村は比較的食料に余裕があって、口減らしに子供を売ろうとする親が居なかったの。だから村長が断腸の思いで、自分の娘を妾として差し出したって訳。
『カイル』
レジック村の村長さんね。
自分の娘が判らなかったのは……正直ネタね。
ただ、余談だけど……
うちの作者は、着物姿でおしろいを塗っていた実の母親に向かって、うちの母が何処にいるか知りませんかって尋ねた黒歴史があるわ。
だからカイルさんみたいなケースも、実際にあり得る……かもしれないわね。
『エルザ』
リオンより五つ年上で、赤髪の騎士隊長ね。
一章の襲撃事件でグランシェス家を護っていた騎士が全滅した影響で、新しく騎士隊長となった女騎士ね。
若い女性が騎士隊長に抜擢されたのは……あたしの指示よ。
もし弟くんがエルザに憧れる素振りを見せたら、即座にエルザをグランシェス家の養子に迎える用意があるわ。
『エリック』
リオンの三歳上で、くすんだ金髪に蒼い瞳の持ち主ね。
ちなみにくすんだ金髪なのは、カルロスさんが茶髪だったから。
カルロスさんは貴族らしからぬ自分の髪に劣等感を抱いて、鮮やかな金髪のエリーゼさんを妻に迎えたという経緯があるの。
その結果、ソフィアちゃんは鮮やかな金髪の持ち主として生まれたわ。けど、そうじゃないパターンもあるだろうと割を食ったのがこのエリックさん。金髪にはなったけど、くすんでるって訳ね。
最初は騎士を目指していたんだけど、最近はスフィール家の発展に力を注いでるみたいね。三章では出てこないけど、四章では再登場するわ。
ちなみに、ソフィアちゃんを弟くんに預けたのは、ソフィアちゃんを遠ざけたかった訳ではなくて、自分ではソフィアちゃんの傷を癒やせないと悟ったから。
作中のシーンでは描かれていないけど、それなりに仲の良い兄妹だったりするのよ。
『クレイン・グランプ』
リオンの十九歳上の侯爵様。
やり手の侯爵様よ。少なくとも、パトリックやカルロスさんなんかよりは、ね。
弟くんとの交渉ではあんな感じになっちゃったけど、それはグランシェス領の異常性を理解したからとも言えるわ。
――と、フォローしてみた訳だけど、生粋のロリコンなのよね。しかも貧乳には余り興味が無い、ロリ巨乳派よ。
ソフィアちゃん逃げて、今すぐ逃げてっ!
お姉さん的容姿のあたしだったから婚約を解消出来たけど、婚約者がソフィアちゃんだったら、確実に解消出来なかったでしょうね。
『ジョセフ』
グランプ家の執事ね。正直、他に語ることがないわね。
『ギャレット』
誰だっけ? って思ったそこの貴方。作中には出てこなかった名前よ。
ちなみに山賊のボスのことね。三章では出てこないけど、頭の片隅にでも覚えておけば、ちょっぴり得した気分になれる時が来るかもしれないわ。
『パトリック・ロードウェル』
子爵家の放蕩息子で、リオンより四歳上ね。
金髪碧眼で、いかにも貴族様って言う容姿。性格は――言うまでもなく最悪ね。女の子に手を上げるなんて最低よ。
基本的にはちょっと可哀想な噛ませ犬だったんだけど……登場当初から想像以上の嫌われっぷりだったわね。
彼がどうなったかは……今後語られることになるわ。
『ギルム』
パトリックの護衛役の騎士ね。
パトリックは貴族だから護衛が居るはず――と言う理由ではなく、弟くんにやられるために、パトリックの護衛として生まれた人物よ。
『ベイル』
パトリックの付き人ね。
同じく、パトリックの黒魔術を説明するためだけに登場した人物よ。
以上でキャラ紹介はお終い。
最後にちょっとだけこの世界の設定なんかを紹介するわ。
まずはこの世界における、子供の成長の仕方ね。
比較的過酷な環境の為、子供の成長は早くなってるわ。具体的な数値は出してないけど、成人扱いとなる十二歳までが三割増し。
つまり、この世界の十二歳は、日本人における十五、六歳くらいという訳ね。
ただし、成長が早いのはそこまでよ。その後は逆に成長が遅くなって、二十歳くらいで日本人より若くなるわ。
ちなみにだけど。子供の成長が早いのは、世界観的なイメージに合わせたから。その後の成長が遅くなるのは――大人の都合よ。
みんなだって、ソフィアちゃんがいつまでも幼い感じの方が嬉しいでしょ?
次に魔術の分類。
精霊魔術、黒魔術、白魔術、紋様魔術ね。
この世界の魔術は総じて、大気中に存在する魔力素子を生成して生み出した魔力を使って使用するモノばかりよ。
紋様魔術が唯一の例外で、体内で自然に生み出された微量の魔力を使って、自動で術式を発動出せているわ。
効果は非常に小規模だけど、魔力変換が行えない一般人でも使えるのが特徴ね。
次に黒魔術。
変換した魔力で直接、様々な事象を引き起こす魔術ね。精霊魔術と比較した場合、汎用性が低い代わりに威力が高いそうなんだけど……
アリスや弟くんの精霊魔術と比べるのが間違いだと思うわ。
続いて白魔術ね。
これは設定だけ存在して、未だに使い手が現れていないわね。今後も登場するかは不明だけど、もし登場してもそれほど強い能力にはならないと思うわ。
最後に精霊魔術。
アリスや弟くんが使いまくってるのがそうね。大気中に存在する魔力素子を魔力に変換。それを精霊に与える代わりに、精霊にお願いを聞いて貰うと言う魔術ね。
魔力で直接事象を引き起こすのではなく、精霊にお願いするというプロセスが増える分手間も増えるんだけど、汎用性は高くなってるわ。
ちなみに、黒魔術には不可能な、持続時間の延長が可能よ。とは言っても精霊は気まぐれだから、普通は数秒が限界みたいだけどね。
これで設定なんかの紹介も以上ね。
次は三章で会いましょう。






