クレアリディルの登場人物纏め! 【第一章の部】
クレアリディルの語り口調による一章の登場人物纏めです。
さてさて、ここではあたし――クレアリディルが一章に登場した人物の紹介をしていくわ。一章のネタバレも少しあるから、まだ読んでない人は注意よ。
逆に一章はどうでも良いから、二章を見るんだ! って奇特な人がいたら、このパートを見ておけば大丈夫よ。
どうしてあたしが紹介するのかは……一章を読んでくれた人なら、なんとなく判るんじゃないかしら。
アリスと弟くんがあんな感じでバタバタしてて、ソフィアちゃんは闇落ち中だからよ。
と言う訳で、あたしがサクサク紹介していくわね。
【リオン・グランシェス】
まずは物語の主人公。グランシェス伯爵家の次男で、あたしの弟くんね。あたしの弟くん。ここ重要だから忘れちゃダメよ。
六月生まれで、一章の終了時は十歳。黒髪に緑の瞳。あたしの弟くんだけあって、なかなか整った容姿をしているわ。
ちなみに離れに隔離されていたにもかかわらず様々な知識を持っているのは、雨宮 裕弥としての記憶があるからよ。
それをあたしが知ってる理由は……察してくれると嬉しいわ。
【アリスティア】
アリスね。最初はティアって愛称だったんだけど、ティア、クレア、ソフィア。そしてミリィの初めの名前がミアと、四人もアが続いてたから変更されたって経緯があるわ。
弟くんと同じ六月生まれで、弟くんより八歳年上のエルフね。
ストレートロングの髪は艶やかな桜色。左が蒼で右が金色。左右の虹彩が異なる虹彩異色症は、伝説のハイエルフの証ね。
しかも気配察知と感覚共有の二つの恩恵を持つ伝説のダブル。精霊魔術師としての腕も一級で、異世界の知識を持つ、正真正銘のチート系転生者よ。
前世では裕弥の妹の紗弥だった。つまり異世界姉妹、妹の方ね。
ちなみに、この世界のエルフは十六歳くらいまでは普通に成長して、そこから緩やかに成長するようになるわ。
だから、ミリィさんが幼少期の弟くんに、エルフの様だって言ってるのは厳密には間違いね。だって、十代後半の見た目で長生きしてるエルフはいるけど、十歳未満のエルフは普通に子供だもの。
【クレアリディル・グランシェス】
あたしね。グランシェス伯爵家の長女で、弟くんのお姉ちゃん。つまり、異世界姉妹姉の方ね。
弟くんと同じ緑の瞳に、緩やかなウェーブの掛かったプラチナブロンドが自慢よ。
ちなみに誕生日は四月で、弟くんの一つ年上。一章終了時には十一歳と九ヶ月。結婚まであと三ヶ月というところに迫っているわ。
その後どうなるかについては二章で語られるから割愛ね。
自分で何かを為し遂げるのが夢だけど、今のところは弟くんに助けられてばかりね。だから、これから頑張っていくつもりよ。
【ソフィア・スフィール】
スフィール伯爵家の次女、ソフィアちゃんね。
誕生日は十二月で、弟くんより三つ、正確には三年と六ヶ月年下よ。
ゆるふわセミロングの髪は鮮やかな金色で、深く紅い瞳の美少女よ。幼少期に天使と評されていたのは伊達じゃないわ!
……まあ一章のラストは堕天使的に堕ちちゃったけどね。ソフィアちゃんがその後どうなるのかは二章で語られるわ。
【ロバート・グランシェス】
今は亡きグランシェス家当主で、あたしと弟くんのお父様。弟くんより二十一歳年上で、貴族らしいプラチナブロンドに碧眼よ。
お母様の言いなりだったのは、罪悪感から――って本人や弟くんは思ってたみたいだけど、あたしは惚れた弱みもあったと思うわ。
作中では語られなかったけど、結構仲の良い夫婦だったのよ。
ちなみに、弟くんをスフィール家に婿入りさせようとしたのは、スフィール家でなら、弟くんの才能を活かせると思ったから。
弟くんの誕生日に婚約の話を告げたのは偶然じゃないわ。あの日、ブレイク兄さんが会話を遮らなければ、きっと違った未来があったんでしょうね。
最期はあんな道を選んでしまったけど……あたしにとっては自慢のお父様よ。
もし生まれ変われるシステムがこの世にあるのなら、また別のどこかでお母様と巡り会えることを祈っているわ。
【キャロライン・グランシェス】
ロバートの正妻で、あたしのお母様。お父様と同い年で、やっぱり金髪碧眼よ。
あたしにとっては、あまり良いお母様とは言えなかったけど……それでも性格が悪かった訳じゃないわ。
これはあたしの想像だけど、お父様をミリィさんに取られまいと必死だったんだと思うわ。
弟くんを隔離したのもその一環。お父様がミリィさんに惹かれてるのは明らかだったし、ミリィさんの子供が次期当主になったら、捨てられるかもしれないからね。
【ブレイク・グランシェス】
あたしの兄で、グランシェス伯爵家の長男ね。やっぱり貴族的な特徴の持ち主で、弟くんの四歳年上よ。
かなりの傍若無人なイメージだけど、その辺は、あれこれ吹き込んだお母様が悪いと思うわ。だって四歳年上とは言っても、作中では十代前半よ。
一番偉い長男の貴方がこの家を継ぐのです。ですが、貴方の地位を狙う妾の子供がいます、蹴落としなさい。
――みたいな事を言われて育ったら、あんな風になるのは当然だと思うわ。
【ミリィ】
ミリィさんね。弟くんのお母さん。そして将来はあたしのお義理母様になる予定よ。
ブラウンの髪に紫の瞳が特徴的ね。さすが弟くんのお母さんと言うだけあって、かなりの美人さんで、弟くんの一六歳年上。
つまり一五歳の頃にお父様の手込めになった訳ね。
とは言っても、ミリィさんもお父さんに惹かれていたそうよ。そんな時お父様に口説かれて、お母様に悪いと思いつつも妾になったんだって。
現在は故郷に帰ってるけど、今後もちゃんと出番はあるわ。
【ミシェル】
あたしお付きのメイドで、あたしにとってはお母さんのような存在よ。
弟くんの一六歳年上で、黒髪に黒い瞳って、この辺りじゃ珍しい外見ね。日本人っぽい容姿だけど、転生者という訳じゃないわ。
もちろんミシェルもちゃんと後で出てくるわよ。
【マリー】
弟くんの監視役兼お世話役の無口なメイドね。
弟くんの一六歳年上で赤毛にブラウンの瞳。ちゃんと無事で元気にやってるけど、ほとんど登場シーンはないわ。三章でちらっと名前が出る程度かしら。
要望があれば、どこかで出てくるかも知れないわね。
【カルロス・スフィール】
スフィール伯爵家の当主で、弟くんの二十歳年上。
瞳は碧眼だけど、髪は貴族では珍しい茶色。管理する領地があまり発展してないって事情もあって、コンプレックスを抱いていたみたいね。
その辺が身に余る野望を抱いた理由みたいだけど……弟くんの話を信じていれば、ね。
『エリーゼ・スフィール』
カルロスさんの妻で、弟くんの十八歳年上。
鮮やかな金髪に碧眼の女性よ。
作中では語られなかったけど、自分の髪の色にコンプレックスを抱いていたカルロスさんが、子供には金髪になって欲しいって理由で、金髪が鮮やかな女性を妻にしたという背景があるわ。
そういう意味では、結構いびつな夫婦だったのかも知れないわね。
『エリック・スフィール』
スフィール家の長男で、弟くんの三歳年上の少年。くすんだ金髪に蒼い瞳。ソフィアちゃんのお兄さんだけあって、なかなか整った顔立ちよ。ま、弟くんには敵わないけどね。
ちなみに、スフィール家のしでかした事件とは無関係。今回の件は本当に何も知らなかったみたいね。
『レジス』
弟くんの二十八歳年上で、ブラウンの髪に黒い瞳。
スフィール家お抱えの騎士団隊長で、引退後はスフィール家の執事を勤めていたわ。ただ、引退後もカルロスの後ろ暗い命令を忠実にこなしていた見たいね。
グランシェス家の襲撃の際は、レジスが口が硬くてスフィール家に忠実な部下だけを選抜して動いたそうよ。
ちなみにソフィアちゃんを実の娘のように可愛がっていて、自重無しに剣技を教えていたらしいわ。その結果があれって言うのは……なんだか切ないわね。
『クレイン・グランプ』
グランプ侯爵様で、あたしの婚約者よ。ちなみに弟くんの十九歳年上。つまりあたしの十八歳年上。
やり手の侯爵様だけどロリコンね。疑惑じゃなくて正真正銘よ。……と言っても、この世界じゃよくある話なんだけどね。
ちなみに、あたしとの婚約についてどうなるのかは二章の最初で語られるわ。
とまぁ、一章の人物紹介は以上ね。
また本編で会いましょ。






