クレアリディルの登場人物纏め!
……さて、七章がなかったから七回目で、これが最後の人物紹介。
最後の異世界姉妹よ。
でも、これで終わりじゃないわ。貴方達の心の中にあたし達は残り続けるし、リアナもあたし達の意志を継いでくれているから、ね。
――と、湿っぽい話はこれで終わりにしましょう。
恒例の人物紹介をしていくわ。
全員を出すか、特筆する人だけを出すか悩んだんだけど、結局は後者にしたわ。登場人物が多くて、いまも元気に生活している。みたいなのが続きそうになったから……というのもあるんだけど、惜しまれるうちに閉幕としたかったからよ。
という訳で、紹介して行くわよ。
『リオン・グランシェス』
弟くん。弟くんよ、弟くん。あたしの旦那様になった弟くん。
最初の夜は弟くんに翻弄されたあたしやソフィアちゃんだけど、最近は余裕も出てきて、立場も取り戻しつつあるわ。このあいだなんてようやく、弟くんに「クレアお姉ちゃん、お願い」って言わせて……こほん。言わせることに、せいこうしたのよ。
ちなみに、無知で無力な村娘の方では領主代理として、普段とはちょっと違う格好いい一面を見ることが出来るわ。もっとも、あたしは惚れ直すまでもなく惚れているけどね。
『アリスティア』
弟くんの前世の妹にして、ハイエルフの女の子。そして、最初に弟くんの子供を産んだ女の子でもあるんだけど……前世の兄妹が子供を作るって、わりと凄いことだと思うわ。
……なんて、実の弟くんと結ばれたあたしが言うことじゃないけどね。
さて、そんなアリスの子供はリアン。男の子だそうよ。
つまり、これから生まれるあたし達の子供のお兄ちゃんになるのよ。あたし達の子供が男の子なら問題ないけど、女の子が一杯生まれてきたら苦労しそうよね。
妹ハーレムが勝手に結成されて、リアンがあの手この手で誘惑されたりして……グランシェス家に『妹をあまり多く作ってはならん』なんて家訓が出来たりしてね。
そんでもって子孫が、妹が欲しくて親にお願いしても、家訓だからダメだなんて言われて家出とか……ちょっとありそうでしょ?
『クレアリディル・グランシェス』
あたしね。弟くんに乙女ねぇとか、耳年増みたいなことを言われてたけど、最近はちゃんと実習でお勉強もして、弟くんを優しく導く、ちゃんとしたお姉ちゃんに転生したわ。
……そこ、ちゃんとしたお姉ちゃんは弟に手を出さないとか言わない。グランシェス家では、家族婚が流行ってるから問題ないのよ。
これからも、あたしは弟くんのお姉ちゃんとして、そして奥さんとして、弟くんの側にずっとずっと寄り添っていくわ。
『ソフィア・スフィール』
ソフィアちゃん。ロリ巨乳なソフィアちゃん。
その外見に見合わぬ大きな膨らみと、歳の割りに幼い外見で、弟くんを誘惑する術を急速に身に着けつつあるわ。
ちなみに、無知で無力な村娘の方では、リアナの良き友人として活躍しているわ。でも、あの頃のソフィアちゃんって父や執事を血祭りに上げた後で、わりと精神が不安定よね。
……大丈夫なのかしら? …………え? あぁ……大丈夫じゃないらしいわ。
『ロバート』
弟くんやあたしのお父さん。
詳しくはとても話せないけれど、作者の父親がモデルになっているそうよ。
『ミリィ』
弟くんのお母さん。
性格や外見など、作者の母親がモデル――という訳ではないわ。ただ、非業の死を遂げた人が、どこかで生まれ変わって幸せになる。その願いだけが込められているらしいわ。
だから、ミリィお義母さんは、別に前世の記憶がある訳でもないわ。
『ミシェル』
あたしの元使用人にして、育ての母親なんだけど……旦那さんがあたしより年下ってどういうことなのかしらねぇ。
でも、幸せそうだからそれがすべて、なのかしらね。
『ティナ』
ミシェルの妹にして、ミューレ学園の零期生。
つまりは、無知で無力な村娘でリアナの良き友人として登場しているわ。
普通の女の子だったけど、クッキーだけを作り続けるなど、自分の長所をひたすら伸ばし続けて、あたし達と肩を並べるに至った凄い女の子ね。
『マリー』
無口なメイド。
ほとんど登場シーンがなかったけど、無知で無力な村娘でもコッソリ登場しているわ。
『リアナ』
明るくて元気な女の子で、いまではグランシェス家の様々なお仕事を指揮しているわね。
新作では、挫折を知った女の子がリオンと巡り逢って、困難に立ち向かいながらも様々なことを学び、いまのリアナにまで至る。その過程を描いているわ。
『エリーゼ』
最後まで生き残って、改心するに至ったわね。
過去に犯した罪は消えないけれど、それでも心を入れ替えたのもまた事実。彼女なりの生き方を見つけ、小さな幸せを手に入れた――と言うことなのかしらね。
『エリック』
作中ではあまり出なかったけれど、グランプ公爵領と同じくらい、グランシェス伯爵領の影響を受けて、領地を豊かにした良き領主と呼ばれているわ。
弟くんは密かに、兄のように思っているようよ。
『ソフィアのお姉ちゃん』
ソフィアが次女なのでどこかに存在していたはずなんだけど……どこに行ったのかしらね。
というか、作者はなぜソフィアちゃんを次女にしたのか謎よ。ただ、ロリ巨乳なソフィアちゃんのお姉ちゃん。……色々破壊力がありそうよね。
もしかしたら、無知で無力な村娘の方で登場するかもしれないわ。
『クレイン・グランプ』
弟くんのお義父さん。……ということは、あたしにとってもお義父さんなんだけど……なんか「お前にお義父さん呼ばれるのは恐ろしいんだが……」とか言われたわ。
弟くんの代わりに、色々交渉とかしてたから、かしらね。
『マヤ・グランプ』
グランプ公爵の娘で、弟くんより六つ近く年下よ。
コスプレで性格が変わるんだけど……それをいかす状況がほとんどなかったわね。異世界ヤンデレに登場していたら、さぞ面白いことになっていたでしょうに。
『ローリィ』
グランプ侯爵の養子。娘ではなく義妹。
そして、グランプ公爵の奥さんになったわ。それは別に良いんだけど……ローリィって、弟くんより六つ年下なのよね。
つまりなにが言いたいかというと、グランプ公爵は娘より年下の相手と再婚した……なんて、あたし達が言うことじゃないわよね。
これも、毎回言ってる気がするけど。
『パトリック・ロードウェル』
甘やかされて育った子爵家の子息。
いまはすっかり改心して、グランプ公爵のもとで働いているわ。
ちなみに、無知で無力な村娘の方でもやらかしてるけど……正直、あれを見ちゃうと、その後の末路にちょっと同情するわね。
『トレバー・レリック』
弟くんに初めて出来た男の友人。弟くんを師匠と呼んでいたのが原因なのかどうか……最近は姉妹に追いかけ回されているそうよ。
トレバー自身にその気はないみたいだけど、どうなることやら、ね。
『エミィ・レリック』
トレバーの妹。弟くんとの縁談もあったけれど、いまはすっかりトレバーに惚れてるみたいね。最近、あたしに相談してきたから、いくつか作戦を授けておいたわ。
『リーゼロッテ・フォン・リゼルヘイム』
ドジっ娘ロリ巨乳ね。作者が「天然ロリっ娘、ドジ巨乳」って三巻の帯に書いてあるのを見て爆笑していたわ。
この国のお姫様で、国民から愛される可憐な歌姫。果たしてその正体は――天然ロリっ娘、ドジ巨乳な弟くんの愛人。
……弟くんも罪な男よね。
ちなみに、彼女がミューレ学園に登場したのは数年後。本来なら、無知で無力な村娘の作品に登場するとしても、だいぶ後ってことになるんだけど……
お話が続けば、早めに登場したりする可能性もあるそうよ。
『アルベルト・フォン・リゼルヘイム』
第一王子で、リズを溺愛するお兄さんね。
今回、リズが弟くんの愛妾になったと知って血の涙を流していたわ。
『エイミー』
シスターズで、唯一脱退した女の子ね。
振り向いてもらえるかどうかも分からない。そんな状況より、普通の幸せを求めた彼女は、服飾の夢を叶えながら、普通の幸せを手に入れたわ。
彼女にとって弟くんは、甘酸っぱい初恋の相手と言うことになるんでしょうね。
『アカネ』
弟くんの友人で、ミューレの街最大の商会を牛耳っているやり手の女の子よ。
女の子が片っ端から弟くんに惚れていく中、最後まで友人の座であり続けた彼女は、あたし達にとっても良き友人だったわ。
そう、たとえば、弟くんと楽しむためのあれこれを取り寄せてもらったり、ね。
『シロ』
もふられ依存症なイヌミミ族の幼女。
弟くんやあたしにモフモフされないと生きていけない身体になってしまったようよ。
ちなみに、あたし達シスターズの能力を片っ端から自分のモノにし続けている。いまや、グランシェス家最大のチートな存在とかしているわ。
とはいえ、あたしや弟くんにもふられないと生きていけなんだけどね。
『アオイ』
イヌミミ族の族長……なんだけど、最近はソフィアに手も足も出なくなった上に、シロちゃんにも負け始めて、引退を考えているそうよ。
正直、比べる相手が悪いと思うんだけどね。
『セルジオ』
アカネの心を射止めた若き商人。
弟くんに爆発しろ爆発しろと言ってた彼だけど……ミューレの街で、最大の商会の会長であるアカネの心を射止めたことで、お前も爆発しろと言われるようになったらしいわ。
……因果応報ってやつよね。
なーんて、本人は幸せそうで、まったく気にしてないみたいだけど。
『グラニス・ザッカニア』
シスターズの大ファンなザッカニアの皇帝。最近は、ミューレの街でおこなわれるお祭りに出席するために、あれこれ画策してるみたいよ。
いまのところ、実の娘が過激な服で歌って踊ってることは知らないみたいだけど……はてさて、どうなるのかしら、ね。
『オリヴィア・ザッカニア』
パフェが大好きな無邪気なお姫様。
パフェが大好きだと公言する無邪気な姿がたまらない。リオン様に惚れているそうだが、シスターズに入って日も浅い。だからきっと、まだなにも知らない乙女に違いない!
――と、ファン達からは言われているわ。
……現実って残酷よね。
『ヴィオラ』
ドSに目覚めた聖女候補の女の子。
最近、アリスやリズと知り合ったことで、白魔術の腕をめきめき上げているみたいね。将来的には、大怪我なんかを治せるようになるかもしれないわね。
……さて、人物紹介は以上よ。
もちろん、冒険者や冒険者ギルドの女の子などなど、他にも登場した人物はいるけど、彼らはその後も元気にやっているわ。くらいしか言うことがないから割愛よ。
これで、異世界姉妹が本当に終わりだと思うと寂しいけれど……リアナの物語が始まっているわ。リアナの物語と言ったけれど、弟くんが主人公じゃないと言うだけで、リアナを取り巻く人物として、弟くんはもちろん、あたしやアリスやソフィアちゃんも居る。だから、そっちに来てくれれば、またあたし達と会えるわよ。
――それじゃ、名残は尽きないけれど……また、会いましょう。
ここまで付き合ってくれて、ありがとう、ね。
これにて、俺の異世界姉妹が自重しない! は本当に閉幕となります。ここまでお付き合いくださって、本当にありがとうございました。
もっと続けたいという思いはあるのですが、初めて書いた110万字にもおよぶ長編。きちんとした形で終わらせることが出来て良かったとも思っています。
一話目を投稿して、ブックマークが6件。それから一話ごとに同じくらい増えて、一章を完結したときに、評価を10件ほど頂き、ギリギリ日刊総合ランキングに。
そうして、一週間で20,000近く増えました。
あの頃から読んでくださっている方がどれだけ居るかは分かりませんが、その方達が居なければ、異世界姉妹は書籍化もなく、小説家になる夢を諦めていたと思います。
そして、その後を支えてくださった皆さんがいなければ、ここまで来ることは出来ませんでした。本当にありがとうございます。
それでは、また別の作品でお会いできたら嬉しいです!
以下、別作品の紹介です。
新作で、異世界姉妹が生まれ変わった無知で無力な村娘。
https://ncode.syosetu.com/n6607eo/
異世界姉妹の子孫で規格外な女の子の、無自覚吸血姫。
エッチなヤンデレに追い回される異世界ヤンデレ。
異世界で生まれ変わった幼馴染みと再会する、精霊のパラドックス。
ハートフルラブストーリーで、メリーバッドエンドの甘く切ない、命より大切な想い。
作者名から、作品リストに飛べます。
良ければ、ご覧ください!






