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俺の異世界姉妹が自重しない!  作者: 緋色の雨
第六章 海の向こうの大陸で――

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エピソード 3ー4 棚からイヌミミ

 異世界姉妹 二巻 発売 10日前っ。

 

 あまり大所帯で目立つのは良くないだろうという考えにより、皇宮へ向かうメンバーは俺とアリス、それにオリヴィアとアーニャの四人だけとなった。

 本当は相手の心を読めるソフィアも連れて行きたかったんだけど、さすがにあの幼女様は外見が目立ちすぎるので断念した。

 もっとも、相手は穏健派とのことだし、本格的な交渉が始まればソフィアも同席させられる。今回くらいならソフィア抜きでも問題はないだろう。


 という訳で、オリヴィアは王女としての正装で、アーニャは騎士の格好。俺とアリスは少し悩んだんだけど、ローブを脱いだ状態の普段着で行くことにした。

 俺が着ている服を正装と言い張るのは苦しいけど、きちんとした服装であることには違いない。使者として体裁を整えていると言い張ることくらいは出来るだろう。

 アリスに至っては……あれだ。肩だしのブラウスに、シースルーのボレロ。ティアードスカートのミニにニーハイソックスと、この世界のファッションとかけ離れているけど……エルフの民族衣装とか言っておけばなんとかなると思う。……たぶん。



 やってきたのはザッカニア帝国が誇る皇宮。

 小競り合いの絶えない国だからだろう。外周を取り巻く大きな石の外壁があり、その領域内に建てられている。強固な護りに包まれた皇宮は、ザッカニア帝国の権力を誇示しているかのような外見。リゼルヘイムの城よりも煌びやかに見える(、、、)


「どうぞ、こちらです」

 入り口で護身用の剣を預けた後、オリヴィアの案内に従って皇宮の中へと足を踏み入れた。

 リゼルヘイムとの戦争を望む者達もいる領域に丸腰で踏み込むのは不安だけど……俺とアリスは精霊魔術があるからな。いざというときは逃げるくらいは出来るだろう。

 謁見の約束まで少し時間があると言うことで、まずは待合室へと向かう。そうして廊下を進んでいると、向かいから歩いてくる司祭風の男と出くわした。

 おそらくは三十代後半。少しお腹のでっぷりした男である。偏見かもしれないけど、いかにも私腹を肥やしていそうな感じだ。


「これはこれは、オリヴィア様ではございませんか。このようなところでお目にかかるとは。見慣れぬ者をつれているようですが、どちら様ですかな?」

「彼らはその……」

 オリヴィアは言いよどむ。それから察するに、相手は俺の正体を話せない相手。おそらくは強硬派に所属する人間なのだろう。

「ふむ……もしかして噂の、リゼルヘイムから来たという者達ですかな?」

「……な、なんのことでしょう?」

「とぼけても無駄ですよ。皇帝陛下と彼らが謁見することは既につかんでいますからな」

 ……情報が筒抜けである。

 いや、俺を強硬派からの刺客だと偽情報を流したのが強硬派の連中なら、同士討ちが失敗した場合、俺達が謁見することは予想していただろう。

 それに対しては、警戒しておくべきだったかもしれない。


「……ちなみに、彼は?」

 俺はオリヴィアと司祭風の男のやりとりを横目に、小声でアーニャへと問いかけた。

「彼はフェルミナル教のライナス最高司祭様です」

「へぇ……噂は聞いたことがあるよ」

 フェルミナル教というのは、俺も事前に調べて知っている。白魔術師の育成に力を入れている教団で、神の奇跡と称して信者達に治療を施しているらしい。

 白魔術は細胞を活性化させることにより、傷の治りを早める魔術。それほど劇的な効果がある訳じゃないんだけど……治癒の対価がそれほど高くないと言うこともあり、フェルミナル教の信者は多い。この大陸で一番勢力を誇る教団となっているらしい。


「ちなみに、リゼルヘイムとの戦争を推奨している一派の筆頭でもあります」

「筆頭……」

 話の流れから強硬派であることは予想していたけど……大陸一の勢力を誇る教団の最高司祭が強硬派の筆頭なのか。

 教会の司祭がどうして戦争を望むのかは知らないけど……やっかいだなぁ。


「それで、オリヴィア様をたぶらかし、あなたは一体なにを企んでいるのですかな?」

 唐突にそんな声が響く。一瞬遅れて、ライナスが俺に言ったセリフなのだと気がついて、慌てて姿勢を正した。

「企むなどとんでもない。私はただザッカニア帝国と平和な関係を望んでいるだけです」

 ごまかすことも考えたけど、正直に答えておくことにする。さすがにこの司祭まで、嘘を見抜く恩恵持ちとは思わないけど……どのみちバレバレみたいだし、な。

「ふんっ、平和な関係とはよく言ったモノですな」

「それは、どういう意味でしょう?」

「そのように上質な服を着て、心当たりがないというのですか? それに……ふむ。エルフの娘ですか。ずいぶんと美しい娘を連れているではありませんか……くくく」

 好色そうな視線が、アリスの豊かな胸元へと向けられる。イラッとした俺は、アリスを視線から隠そうと移動――する寸前、アーニャが声を上げた。


「ライナス様、我々は今から皇帝陛下にお会いするのです。申し訳ありませんが、世間話ならまた別の機会にお願いします」

「……良いででしょう。話は謁見の間で聞かせていただきます。せいぜい平和な関係とやらが築けるように努力することですな」

 ライナスは鼻で笑い、そのまま立ち去っていった。


「不快な思いをさせて申し訳ありません、リオン様」

「……いや、気にしてないよ」

 アリスへの視線だけはイラッとしたけど、よく考えたらアリスはボレロを羽織っている。俺には胸元がばっちりだけど、ライナス教皇には胸が大きいとしか分からなかったはずだ。

 なので、そこまで気にすることはないはずだ。ない、はずだ。ぐぎぎ。

「ふふっ、リオンって意外と焼き餅焼きなんだね」

「なんだよ、悪いか?」

 からかい口調のアリスの問い返すと「べっつに~」と、嬉しそうに微笑まれてしまった。



 待合室で待つことしばし。オリヴィアが先に呼ばれ、続いて俺達も謁見の間へと通された。

 俺とアリスとアーニャは階段の下へと進み、そこで皇帝陛下に向かって跪く。


「面を上げよ」

「……はい」

 陛下直々の声を聞き、俺とアリスは静かに顔を上げる。目の前にある階段の上。精悍な男が玉座に腰掛けている。

 彼がオリヴィアの父である、グラニス皇帝だろう。年の頃はおそらく三十代後半。赤い髪に紫の瞳、オリヴィアとよく似た容姿である。

 そしてそんな彼の斜め後ろに、オリヴィアが控えている。


「オリヴィアよ。彼がおぬしの言っていたリゼルヘイムよりの使者なのか?」

「ええ、お父様。リゼルヘイムのグランシェス領を納める、リオン伯爵ですわ」

「ふむ……噂には聞いているが、ずいぶんと若いのだな」

「はい。噂どおりの規格外で、素晴らしいお方ですよ」

「おぬしがそこまで褒めるとは珍しいな。……リオン伯爵よ。おぬしがリゼルヘイムからの平和の使者であることは誠か?」

 再び直接に声をかけられる。他国のマナーはあまり知らないけど、こう言うのって普通、仲介人を通して会話するものじゃないだろうか?

 周囲には何人か高官らしき人たちもいるんだけど……自分で答えて大丈夫なのか? なんて思っていたのが伝わったんだろう。

「直接応じることを許す」という皇帝の気遣いが飛んできた。


「それではお答えします。私はアルベルト殿下とノエル姫殿下の命により、ザッカニア帝国との平和な関係を築くためにやってきました」

「ふむ。それを証明する手段はあるのか?」

「書状とメダルをオリヴィア様にお預けしてあります」

「――これですわ、お父様」

 オリヴィアがグラニス皇帝に書状とメダルを手渡す。それに目を通したグラニス皇帝はほうっと感嘆のため息をついた。


「書状によると、我がザッカニア帝国との国交を望んでおり、その条件としてリゼルヘイムの技術を提供する用意があると書いてあるが?」

「事実です。我々には、ザッカニア帝国に技術を提供する用意があります」

 俺が答えた瞬間、周囲の高官から驚きの声が上がる。それはさざ波となって謁見の間に広がっていくが、皇帝がそれを手で制した。


「リオン伯爵よ。たしかに貴国の技術提供というのは魅力的な申し出に聞こえる」

「……聞こえると言うことは、皇帝陛下はそう思っていないと言うことでしょうか?」

「正直に言って、現時点で判断は出来ぬ。貴国がどのような技術を提供し、どのような対価を求めるのか。それが重要だと我は考えているからだ」

 オリヴィアと同じ疑問。周囲の人間も同じ答えに至ったのか、俺へと視線が集中する。そんな視線を一身に受け、俺は皇帝陛下に向かって簡潔に伝えた。


 提供する技術は、グランシェス家の持てるすべて――と。


「……な、に? ま、待て、リゼルヘイムの持つ技術はたしか――」

「――その大半が、リオン様が提供なさった代物ですわ、お父様」

「そ、そのすべてを、我が国に提供すると彼は言っているのか!?」

「ええ、その通りですわっ」

 驚く皇帝陛下にオリヴィアが答える。さっきさんざんパニクってたのに、どや顔で答えるオリヴィアが可愛い――とか指摘したら、隣にいるアーニャに怒られそうだから言わないけど。

 ともあれ、皇帝陛下は俺へと視線を戻した。


「……本当に、グランシェス家のすべてを提供してくれるのか?」

「我が領地にあるミューレ学園では、あらゆる技術を生徒に教えています。お望みであれば、毎年一定数の生徒を受け入れることをお約束しましょう」

「なるほど。とても魅力的な条件だが、貴国はその対価に一体なにを求めるのだ? まさか、リゼルヘイムに従属しろという訳ではないだろうな?」

「それこそまさかですね。技術提供の見返りに我が国が求めるのは、ザッカニア帝国との友好的な関係。それのみでございます」

「馬鹿なっ、それだけの技術を提供しながら、見返りを求めないと申すのか!?」

「いいえ、見返りに平和的な関係を望むと言いました」

「うぅむ。それだけが対価とはにわかには信じがたい……」


 皇帝陛下は考え込むように黙り込んでしまう。

 まあ……皇帝陛下の気持ちは十分に理解できる。本来であれば、このような交渉はあり得ないだろう。これが成り立つのは、俺達が前世の記憶を使って、コストをかけずに技術を開発出来るから、だからな。

 それを知り得ない相手には、決して理解できない考えだろう。


「――お父様、にわかには信じがたいことですが、恩恵を使ったアーニャが嘘はない、と」

「そう、か。にわかには信じがたいが、さすがは規格外な性癖を持つ伯爵と言ったところか」

「ええ。にわかには信じがたいですが、姉妹ハーレム伯爵は伊達ではないのでしょう」

 ……キミら、なにげに失礼だな。

 しかも、にわかには信じられないって、交渉内容に対しては常識的な判断を下しているくせに、姉妹ハーレム伯爵とかの噂に一切疑問を感じていないところが腹立つ。

 ……いやまあ、交渉内容に納得してくれたのならそれで良いけどさ。


「皇帝陛下、我が国と平和的関係を結んでいただけるでしょうか?」

「ふむ……そうだな。細かい確認は必要だが、その内容が真実であれば、我が国に反対する者はおるまい。まずは本格的な交渉の場を――」

「――お待ちください、グラニス皇帝陛下!」

 不意に待ったの声が上がる。見れば、帯剣をした騎士風の男がこちらへと歩み寄ってくるところだった。筋肉質で、油断のない歩み。実力のありそうな彼は、俺から少し離れた場所で膝をつき、皇帝陛下に向かって跪いた。


「ケント将軍か。おぬしは今の話に異論があると申すのか?」

「はっ。恐れながら申し上げます。あらゆる技術を提供し、その見返りを求めないなどあり得ません。それがもしあり得るとすれば……」

「実際はたいした技術ではないと申すのか?」

「いえ、諜報部の報告によると、確認できた技術はみな、優れた技術であると」

「ふむ。では、おぬしはなにが言いたいのだ?」

「技術はあっても、戦争には勝てない。そう思っているからこそ、すべて差し出すと言っているのではないか、と」


 ……将軍と言うことは、軍部のトップだろう。その将軍が、同盟に難癖をつけている。

 なんだかきな臭い流れになってきたな。

 それに、彼の言い分は的外れな憶測ともいえない。戦争をしても負けるのが分かっているのなら、今のリゼルヘイムと同じようにすべてを差し出して和平を望むこともあるだろう。

 そして、それが事実であれば、彼らは技術を提供してもらう必要なんてない。


「リゼルヘイムに戦争を仕掛け、すべてを奪い去れば良いのです」

 予想どおりの結論。その過激ともいえる発言に、謁見の間が騒がしくなる。

 彼――ケント将軍と呼ばれた騎士に賛同する声も多いけど、リゼルヘイムよりの使者を前になんという暴言を――なんて声の方が多い。

 戦争を望む派閥の方が勢力は多いと聞いているけど……今はどちらかと言えば、ケント将軍に賛同する声は少なめだ。すべての技術を差し出すと宣言した効果かもしれない。


「おぬしの言いたいことは分かった。しかしそれは、おぬしの憶測ではないか?」

「その通りです。ですから、たしかめて見るべきでしょう」

「一体どのようにしてだ? よもや彼と手合わせしたいなどと言わんだろうな?」

「伯爵殿は剣術に秀でていると聞き及んでいますので、手合わせに興味はありますが……」

 ケント将軍が俺を見る。

 けど……俺が剣術に秀でているなんて噂どこから聞いたんだ? もちろん、ある程度知っている人はいるけど、詳しく知っているのならアリスやソフィアの方が強いと知っているはずだ。


 ……って、そうか。俺とオリヴィア達が戦闘になった件か。

 もし顛末だけを知っている者がいれば、ソフィアやアリスが暴れたとは思わない。俺が退けたと思うだろう。まあ……憶測だけどな。

 なんて考えているあいだに、ケント将軍は皇帝陛下へと視線を戻した。


「彼個人の強さを証明したとしても、リゼルヘイムの強さの証明にはならないでしょう」

「では、なにをさせようというのだ?」

「ちょうど手頃な問題があるではありませんか。リゼルヘイムの強さをはかるのに手頃な、我が国がずっと抱えている問題が」

「……まさか、おぬしはあのことを言っているのか?」

「ちょうど良い案件かと思いますが?」


 ケント将軍の提案を受け、皇帝陛下が渋い表情を浮かべる。

 現時点で詳しいことは分からないけど……リゼルヘイムの強さをはかるのに手頃な問題。ぱっと思いつくのは、実際に戦って見せろという話だけど……ふむ。

 そう言えば、手頃な話があったな。もしかしてあれのことなのかな? だとしたら――個人的に、すっごくすっごく都合が良いんだけど。ちょっと探ってみるか。

 俺は二人の会話が途切れるタイミングを見計らって、恐れながらと口を挟んだ。


「なんの話か、私にも説明していただけないでしょうか?」

「いや、それは――」

「――帝国の領土に住みながら税を納めることもなく、ことあるごとに我々にたてつく。困った種族が森に隠れ住んでいるのだ」

 皇帝陛下の言葉に被せるように、ケント将軍がそんなことを言い放った。それは間違いなくイヌミミ族の話。俺のテンションが上がってきた――いや、落ち着け。

 まだ慌てる時じゃない。ここで急にノリノリになったりしたら、色んな意味で不審がられる。と、ととと、取りあえず、いぶかしむような顔をしておこう。


「私にその問題を解決して見せろと言うことでしょうか?」

「そうです。もちろん、相応のお礼はいたしますぞ。それに、貴国が我々の国に比肩しうる強い国であることも認めますぞ」

「ふむ……その種族、人数はどのくらいなのですか?」

「およそ六百くらいと言われていますな」

「六百……ですか。その程度でしたら問題ありません。私がなんとかいたしましょう」

 実力を証明するためなら致し方ない――と言う面持ちで応じたつもりだけど、あまりにも美味しい流れすぎて口元がにやけてしまう。

 けど、ケント将軍からしてみれば『くく、こいつはイヌミミ族の身体能力を知らずに、六百なら軽いとか思ってるな、馬鹿め』とか思ってくれるだろう。

 なんにしても棚からぼた餅――いや、棚からイヌミミ。素晴らしい展開だ……と思っていたのだけど、皇帝陛下が難色を示した。


「……リオン伯爵。すまぬが、おぬしに頼む訳にはいかぬ。その種族とのいさかいは何百年と続いている。我が国にとって非常に繊細な問題なのだ」

「それならばなおさら、他国の人間である私にお任せいただけませんか?」

 俺の申し出に対し、けれど皇帝陛下は渋い表情のまま。

 これは俺の予想だけど、イヌミミ族の扱いについても、皇帝陛下はオリヴィアと同意見。平和的な解決を望んでいるのだろう。


 だから、俺が失敗すればリゼルヘイムとの和平が立ち消え、俺が成功すればイヌミミ族が滅ぶことになる。どちらに転んでも強硬派の思うつぼ――と、悩んでいるのだろう。

 それならば――と、俺は皇帝陛下の斜め後ろに控えるオリヴィアを見た。その視線に気づいてくれたのだろう。オリヴィアは小さく頷く。


「ケント将軍。リオン様が問題を解決すれば、リゼルヘイムは弱小国ではないと認め、同盟を結ぶことに賛同していただけるのですね?」

「……そうですな。イヌミミ族を三ヶ月以内に制圧できるほどの力があるのなら、我々としても敵対するのは望ましくないと、認めるしかないでしょう」

 ……おい、さりげなく期限が追加されてるぞ。とか思ったけど、予想の範囲内だからかまわない――と、問いかけるようなオリヴィアの視線に頷く。

 それを確認したオリヴィアは、皇帝陛下へと向き直った。


「――お父様、リオン様にまかせてみませんか?」

「なっ、なにを言うのだ、オリヴィア。イヌミミ族はおぬしにとっても……」

「分かっていますわ、お父様。だからこそ、リオン様にお任せしようと言っているのです」

「……本気なのか?」

 皇帝陛下の問いかけに、オリヴィアが小声でなにかを伝える。それを聞いた皇帝陛下は小さく頷き、再び俺の方へと視線を戻した。


「リオン伯爵。森に住まうイヌミミ族は数こそ少ないが、人間よりも遥かに優れた身体能力を誇る。それでも、おぬし達ならなんとか出来ると言うのだな?」

「ええ。問題ありません。私にすべてお任せください」

 迷わず、まっすぐに皇帝陛下を見上げる。

「……分かった。ではリオン伯爵。おぬしの国の力、我々に証明してくれ」

「はい。帝国にたてつくイヌミミ族を、三ヶ月以内にこの大陸から(、、、、、、)一掃して見せましょう」

 俺は少しの含みを持って言い放った。


 

 次話は25日で、その日に(たぶん朝)に二巻発売の感謝のSSを活動報告に上げます。

 いくつかリクエスト頂いて迷ったんですが、なんか全部に触れようとしてカオスな内容になりました。今のうちに謝っておきます、ごめんなさい。

 そして同日は、Twitterにも二巻発売記念のSSを上げます。 詳細は、次回更新時にっ。

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