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Not Divine  作者: kode-kode


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33/58

5-3 「明日へ向けて、宴だああああ!」

アンダーグラウンドの静寂が、ゆっくりと息を吹き返した。

闇の奥で反響していた笑い声が、波のように引いていく。


ルシファーが立ち上がった。

羽音が、低く響く。

その視線がナユタと悪魔たちを順にとらえた。


「明日から、生きるってことを教えてやる」


悪魔たちが一斉にざわめいた。

「ヤダ……」「オレ、サボリタイ」「キビシイノ、イヤ」


ルシファーは片眉を上げた。

「息を吸って吐くだけは今日で終わりだ」


空気が固まった。

数秒の沈黙のあと、ナユタが手を上げて叫ぶ。

「ぼく、やってやるー!」


レビが両手を叩く。

「いいぞナユター!がんばれー!」

リュックも跳ねながら声を上げた。

「根性見せろチビ!燃えろナユタ!!」


ルシファーが口の端を裂くように、ニヤァと笑った。

声を張り上げた。

「よーし!明日へ向けて──宴だああああ!!!」


一拍の間。

次の瞬間、悪魔たちが歓声を上げた。

「エンカイ!」「ウタウ!」「クウ!」


ルシファーが指を鳴らし、声を響かせた。

「酒だ!全部持ってこい!!」

レビは困った顔で首を振った。

「そんなのないよ!」


リュックがニヤリと笑う。

「なら俺様の出番だ!」

口がパカッと開き、ゴロゴロと酒瓶が転がり出た。


「マタゲロ……」

悪魔たちが一斉にのけぞる。


ルシファーが腕を広げた。

「時が来たーー!!」

全員が声を合わせた。

「ときがきたーー!!!」


笑い声と喧騒が、アンダーグラウンドを満たしていく。


火のような明かりが灯り、蒸気の立つ鍋が並んだ。

ナユタは悪魔たちに混ざり、串焼きを回している。

レビは笑いながらコップを掲げ、リュックが注いだきらめく液体を受け取った。

「ねぇ、これ……飲めるの?」

「安心しろ!俺様特製の“悪魔ジュース”だ!」リュックが胸を張る。

「……名前がすでに怪しいんだけど!」レビが笑いながら突っ込む。


悪魔の一人がギターのような骨の楽器を鳴らし、他の者たちが太鼓を叩く。

重く、熱いリズムが鉄骨を揺らした。


ナユタはレビの隣で声を上げた。

「ほら、もっと歌おう!」

レビが笑い返す。

「負けないからねー!」


酒の匂いと笑い声が渦を巻き、

闇の街の奥まで、命の音が響いていった。


ルシファーは壁際に腰を下ろしていた。

片手に酒瓶を持ち、酔いが頬に滲んでいる。

悪魔たちの騒ぎを見つめながら、静かに笑った。

「……悪くねぇな」

空に見えない星を探すように、目を細める。

その背に、翼がゆっくりと揺れた。


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