プロローグ
女生徒は窓から青空を見ていた。教員が宇佐見菫子さん、と声をかける。菫子は黒板を一瞥し、問題を解く。
授業が終わり、帰ろうとする菫子の元にクラスメイトがやってくる。
「あら、また一人で帰るの? たまには友達と一緒に帰ったら?」
「お生憎様、有象無象と一緒になるつもりはないの」
そう言って菫子は席を立つ。女子たちは教室から出ていく菫子に罵声を浴びせるが、菫子はそれを無視して下駄箱に向かう。校門を出た菫子はそのまま心霊スポットを目指す。
「瞬間移動するべきだったわね」
反省する菫子の前を車が通過していく。菫子はルートをスマホで再確認しようとする。
――どんっ。
突き飛ばされた、と直感する。目に映るのはクラクションを響かせるトラック。
次の瞬間、鈍い衝撃とともに身体が宙を舞う。骨身が軋む。視界が眩む。
――最後に菫子の視界に映ったのはわざとらしい青色だった。
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