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10-10-19
けりのつかない詩ばかり増えた。描いたのは夕空ばかり。不完全な心だらけだ。情景だって心象風景だって描写出来ないで、もう何も終わらせられる気がしないな。
もう何もかも手付かずで終わらないや。
取り留めは無く、纏まりも無く、風と風がぶつかったように散り散りに消えていく。
土埃に塗れた作業靴。擦り切れてきたデニムのブルゾン。仕事について語らない背中。僕の存在意義を問う背中。
何をどうすれば良い。僕はどう生きればいい。僕は僕を語ることを知らない。僕は僕について訊きたい。いつだって自分中心だったはずなのに、僕は僕について何も知らないのだ。虚無の周りを回っていた人生だったのだ。
会社の倉庫内、しゃがんだ踵が熱く、




