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01-20-20
口を揃えて人は言う。楽しくなくても笑っていろ、って。人生そうじゃないと楽しくなんてならない、って。
まるで気まずい冗談みたいだ。愛想笑いを本物と錯覚するまで笑い続けて、いつからか人生を楽しいと錯覚して、そうして死ぬまで笑っているんだろう。
悔しいんだ、畜生。馬鹿にされてまでこんな場所にしがみ付いているのか。人生一つしか無いからと両手で縋り付かなくちゃならないのかよ。必死に道を突っ走った気になって、結局行き着いた理想の底でもまだ幸せな振りしていなきゃいけないなんて、馬鹿らしいにも程があるだろう。
走ってやるんだ。逃げ道でもなんでも走って、此処じゃない何処かで、振りなんかじゃない笑顔で笑ってやるんだ。忌々しいあいつを、今の現状を、無様にも今に縋り付くこの過去の僕を。




