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09-17-20

絶えず冷たい風が吹き付けるから、僕は辛うじて素面であった。そもそも素面とは僕の今感じている酩酊とは違うのかもしれない。正しい思考こそ出来てはいるが、行動に移せてはいない。それが今の状況であり、これより酷い酩酊があると僕は信じてやまないが、これこそが最上級の酩酊状態かもしれない。主観的にしか酔いを観察した事の無い僕には到底分からないのだろう。

真っ直ぐに歩いている筈が覚束ず、目を離せば直線に歩けない。停止しなければ文字を打つこともままならない、そういう酔いが一番酷いと言われるなら、経験した事の無い僕にとってはその通り、僕はとても悪く酔っ払っていた。

視界の動きに脳が追い付いていない、ただそれだけの筈が、他にも認知の差を引き起こしていて、自分の酔いを一層際立たせる。「まだ酔っていない」そういう主張を儚く散らす。

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