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07-14-20
眠たげに開いては閉じる眼。往生際悪く起きていようと思う事が、分かっていてもやめられない。
何かが出来る気だ。何か為せるつもりがあるから起きているのだ。明日の朝、後悔するだけのくせして。
音楽を聴いて、口から出る言葉が歌詞に引っ張られるようだ。だから、愛だの恋だの、生や死などの単語ばかり浮かんでくる。普段はそんな難しい事考えないくせして。彼女の事で頭がいっぱいなくせして。
片思いのままならなさを知っている筈なのに、こういう夜にはいつも思い出す。時間が経つほど気持ちが大きくなるから、その度膨れているままならなさには慣れる事なんて無いんだ。




