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05-10-20

ある晴れた昼下がり、ベッドの上、何処へも行けず。

道は無く、方向は不明、近くの市道、疎らに走る車をただただ聴いている。

文字が書けない。言葉の出る口を塞ぐ手ばかりある。透明で、自分の制御を離れた温度。時間の速度で僕を引きずり、何処へ連れて行こうというのか。

強迫観念の固い檻を捻じ曲げられずにいる。何処へ逃げようとも心だけはついて回るものだから、晴るる空の下だって囚われの身。叩いてみるも金属質な機微の音、耳に残って身までも固まる心持ちがする。

ダメだ、頭が空っぽだ。何も思い浮かばず、目蓋の裏が黒に落ちたようで気も滅入るというものだ。例えるならば何処かに行きたい気持ちと、足を止める枷の葛藤。つらつらと文字を並べて、動かぬ身体の代わりに一歩一歩進めていると思い込む。

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