08-10-20
森の中に溶けて、土に染み込む。知られずに無に帰す、それがここ最近、毎晩の僕の夢だ。まるで人と噛み合わない、規格違いの歯車みたいな違和感がとても顕著なので、そんなことを夢想するようになった。何処で間違えたろう。幼い頃に見つめて、決してそうはならないだろうと過信した背中に、もしかしたら僕は似てしまっているのではないか。運転中、ぶつかりそうになった障害物を見つめたまま避けられないように、血に抗えないまま反面教師像を模してしまってやしないか、それが怖いのだ。
眠たいままに言葉を綴った。という言葉ばかり綴っている。と自分を言い表す自分を馬鹿にするように嗤った。確か、似たような事を歌にし、自嘲していた歌手がいた筈だ。僕自身を嘲笑う。模しているのは反面教師だけではないな、本当の僕は何処にもいないのだな、と。
真夜中、ベッドに寝転ぶと色々思い出す。溢れ出しそうな愚痴を、それとなく、さり気なくぶつけたつもりでいる友人。自分の事ばかり話したがる男。言葉では何かしてもらってばかりの体を装うが、実際はしてあげた事ばかりを数え、噛み合わない認識に怒る、母。
他人に苛立ちを覚える時は、嫌いな点を自分に重ね合わせているからだと聞いた事がある。




