表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

228/428

アチラのお医者さんと行者さま2

「あっしは、のんのん先生やホウイチのダンナがたの手下てかになると誓いやした。同等の座に着くことはございやせん」


「ダンナって……」


「ホウイチさんはあっしの命の親でございやす。ダンナとお呼びするのは当然なこって。今のあっしは、ダンナがたの忠実な密偵いぬでさぁ」


 前にシロタヌキともめたとき、シロタヌキはジェームスの広大なおなかの中に閉じこめられた。

 のんのん先生は危険を冒してその中に入ってシロタヌキを探索救出したから恩を感じるのはわかるけど、ぼくは先生の探索中、ジェームスが気ままを起こしてどこかに行ってしまわないよう彼を抱きかかえていただけだ。

 えらいのは、じっと辛抱していたジェームスだよ。


「もちろん尊いトカゲさまにも、あっしは返しきれねえ罪と恩をしょってやす。

 ただホウイチのダンナがとりなしてくださらなかったら、今でもあっしはトカゲさまの胃の中で無間地獄を味わってるところでやす。それをまぬがれたのはひとえにダンナのおかげです」

 シロタヌキは怖気おぞけをふるって平伏する。


「無間地獄」って、どんだけきみの胃の中はおそろしいんだ。ぼくは友達のトカゲを、つんとした。

 とにかく、シロタヌキはぼくへの態度と呼び名を変えない。なかなか頑固なのだ。


 シロタヌキって不思議なアチラモノなんだよな。アチラで長らくぬすっと稼業をしてきたとは聞いたけど、なんだか妙に人間くさいところがある。

 それこそ時代劇にでてくる股旅者みたいな筋の通し方するんだよな。

挿絵(By みてみん)

 だいたいシロタヌキって名前だけど、ぜんぜん狸には見えない。どっちかっていうとするどい狐とか狼とかの雰囲気だ。

 でも、なんでタヌキなのかとか、むかしのこととかはなんとなく聞きにくくて、ぼくからたずねたことはない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ