表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

225/428

アチラのお医者さんとなぞの玉3の21

「……なんで、グリーンは宇宙卵をのんのん先生に探させたの?ほっといたら孵化しただろうに」


 ぼくがたずねると、先生は

「先にグレイに見つかることを避けたかったんです。そしたら異空間に持って行かれちゃいますからね。彼らの言いぐさによると『おもしろくなくなる』。 それに爆発……ビッグ・バンの瞬間をまじかで見たかったというのもあるでしょうね。自分もまきこまれてほろぶのに、わたしには理解できない感覚ですけど」


 ほんと。花火大会でいい席取るんじゃないんだから。近所迷惑なことはやめてほしい。


「「――しかし、この世界の生きものはすごいな。いくら小さいとはいえ、新たな宇宙の誕生を完璧におさえこむものがいるとは、おどろきだ」」

 リトル・グレイは、ガンジロウを感心して見つめる。


「ヘンッ!おじさんはすごいんでいっ!この銀色ぬめぬめ野郎め!」


 シチノスケの悪態交じりのガンジロウ自慢に、グレイは直接はこたえず

「「この宇宙はあなたにあずけよう、のんのん先生。生まれてしまった宇宙をひとつ見守るのは、われわれには荷が重い。あなたの診療所ならば守り続けられるはずだ」」


「おじさんはここにずっといるのかい?じゃあオイラ、ときどき会いに来るよ」


 シチノスケのことばに、じゃあぼくもこの子ザルとちょくちょく会えるんだとよろこんだら、ジェームスにシッポではたかれた。


「――ここにあずけられるのもふくめて『あのもの』のねらいですかね……」

 のんのん先生はつぶやいた。


「あのもの」って?


 ぼくがたずねると、先生はめずらしくしばらく言いよどんでいたが

「……おそらく、ガンジロウを呼んだものとは、かつてわたしをこの町に呼んだものでしょう……まったく、なんやかんやと他人におしつけるんだから」

 ため息交じりにつぶやいた。


 えっ?のんのん先生も呼ばれたの?何のために?

 ……って、先生ってもとからかむのにいたわけじゃないの?


「ええ、わたしも元はただのよそものです。まあ、そのあたりについては、いつか話す機会があればね……というより、あなたならいつか呼ばれるかもしれません」


 ええっ。やだよぉ、めんどくさいことおしつけられたら。

 

 先生はわらって

「まあそんなのは、あったとしても当分先ですよ」

 そう言うと、目の前の板に打ちつけたもう一つの存在に注目を変えた。


「――先生、おれはどうなるんだよ?」

 待ち針で画板状の板に止められているのはヒカゲモノだ。のばされた干蛸ほしだこみたいになってる。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ