表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

213/428

アチラのお医者さんとなぞの玉3の9

「……どうにかならない?」


「ならないわね」


 こないだはコウモリから助けてもらった……そのカラスからまた食べられそうになるなんて、なんでぼくはこうもアチラモノの食欲をそそってしまうんだろう?

 まずそうならよかったのに!


「そうね。ひなにあげる栄養になるんだから、あなたも本望よね?」


 ホンモウじゃない!


「のんのん先生だって、ゆるしてくれるにちがいないわ」

 かってなことを言いつのって羽根をひろげ、恐怖で体が動かないぼくに飛びかからんとするカラス女に 


「――ゆるすはずないでしょう」

 外から声がかかった。そして同時に


「アオ――――――ンッ!」


 すさまじい咆哮ほうこうとともに教会のボロボロの入り口扉が突き破られた。

 そこに立っているのは、カムノヤマイヌのムサシだ!

 そして、そのうしろにはきいろいあたまのお医者さんと空飛ぶトカゲがいた。

挿絵(By みてみん)


「先生!ジェームス!」


 ジェームスは、すぐさまぼくのところに飛んでこようとするけど、のんのん先生がそれを止めた。

 クロハさんの鋭い威嚇があったからだ。


 先生は、あえてのんびりとした口調で

「……へえ、こんなところに巣をつくってたんですか。知りませんでした」


「先生、なんでぼくがここにいるってわかったの?」

 ぼくはつかまっているという自分の立場をわすれて、ついつい聞いちゃった。

 だって、ぼくは空を飛んでつれていかれた。ジェームスの追跡をかわしたクロハさんの後を追うのは、むずかしかったはずだ。


「ああ、それね。だから、わたしは今回『すけっと』をよんだんですよ」


 そう言う先生のうしろに立っているのは、見たことない中年のオジサン「みたいなの」だった。

 みたいといったのは、そのずんぐりむっくりとしたおじさんの両手がクロハさんとおなじく、鳥のつばさになっていたからだ。


「――てめえ、カッコウ!」

 クロハさんが、にくにくしげにがなった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ