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あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


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209/428

アチラのお医者さんとなぞの玉3の5

「大事……ほお、そうですか?」


 先生の問いにクロハさんは

「そりゃ大事ですわ。あんなのに大事な『たまご』を取られたらたいへんです」


「たまご?」

 ぼくは思わずたずねた。


「ええ、ですからあなた方が探している銀色のたまご……」


 のんのん先生は

「――なんで、あなたはあの銀の玉がたまごだと思ったのですか?」


「そりゃ、先生があたしにそうおっしゃったから……」


 クロハさんのことばに、しかし先生はきっぱりと

「いいえ。わたしはあなたにそんなこと言っていません。銀色の球状のものとしか伝えてないはずです。たしかに、わたしたちが求めている銀色のものは『たまご』でしょう。さきほどリトル・グレイが『世界』だと言ったので、わたしたちにもそのことがわかりました」


 そんなの、ぼくにはわかりやしなかった。

 銀の玉が『世界』で『たまご』ってなに?なんかのなぞなぞ?


 ぼくが知ってる「世界ザ・ワールド」っていったら、散髪屋さんで読んだマンガにのってた「星の白金スター・プラチナ」とケンカしたやつぐらいしかないよ。


 のんのん先生はきびしい表情で

「しかし、そのことをわたしたちが知ったのは今さっきです。どうして、あなたはわかったんです?」


「――」


 だまりこくったカラス女の顔を、先生はじっと見ていたが

「……そうですか。おかしいと思ってたら、そういうことだったんですね。あなた、自分が何をやっているかわかっているんですか?」


 問い詰めのことばに、クロハさんが見せた表情は……

 ヒトではないアチラモノのそれだった。

挿絵(By みてみん)

「コカァ――――ッ!!」


 なにも答えず一鳴きすると、黒い翼を大きく広げて……えっ、なんで?

 ぼくを爪でひっつかんで、ふたたび空へと飛びあがる。


「あっ、こら!ホウイチくんをどうする気です!?」


 ぼくは手足をジタバタさせるけど、どうにもならない。


「先生!ジェームス!」


 ジェームスがぼくを必死になって追いかけようとしてくれるけど、さすがにトカゲとカラスじゃ、飛び上がる空の高さや速さがぜんぜんちがった。


 あっという間にはなされて、追いかけてくれるハネツキギンイロトカゲは見えなくなった。


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