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あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


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アチラのお医者さんとなぞの玉3の2

「おやまあ。あれは……ちょっとまずいですね」


 そううめくのんのん先生の視線の先、コーポまぼろしの前の道に立っているのは、小柄なヒト……いやヒト型のものだった。


 背はぼくより低いぐらいだけど、頭が大きくて手足が小さく細い。なにより全身が銀色だった。

 そう、どう見ても安っぽいSF映画に出てくる宇宙人のすがたそのままのものが立っている。

挿絵(By みてみん)

「あれは、リトル・グレイですね」


 そのリトル・グレイの頭上では、リトル・グリーンと首だけ状態のヨシノさんが、それぞれ宙に浮いてぐるぐる回っている。自分の好きでやってるんじゃなくて、無理やり回転させられているようだ。


「うーん、サイコキネシスか。まいったなぁ、彼の力は強いんですよ」


 サイコキネシスって、念動力ってやつでしょ。なに?あの宇宙人、超能力つかうの?


「世間では勘ちがいされてますけどね。リトル・グレイはこの宇宙のものではなくて、20世紀の中ごろに、リトル・グリーンと同じ異世界から来たものです。最初は極地とか赤道付近にある特異点……異世界とのゲートをつかっていましたが、なにせかむのには非常に使いがっての良い特異点……つじがありますからね。便利さからこの町に住むものもいるんです。グリーンとの仲は……ごらんのとおり悪いです。

 特にあのグレイは職人気質な寡黙ものでね……グリーン以上に考えていることがわかりにくいんですよ」


 こまったなぁ、などとぼやきながら先生は銀色の小さなものたちに近づく。

「やあ、リトル・グレイ。いったいこれは、どうしましたか?」


「「――来たな。医者」」


 うん?なんだこれ?なんだか頭の中で妙な声が聞こえた気がしたぞ。


「テレパシーです」 


 すっげぇ!これって、テレパシーなの?初体験だよ、ぼく。


「せ、せんせぇ~!」

 上空では首だけになったヨシノさんが目をまわしながらさけんでる。



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