表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

201/428

アチラのお医者さんとなぞの玉2の12

 子ザルを背負ったまままっしぐらにスカーフのもとに駆ける(速い!)と、そのまま腕をふるって、ボスザルの鼻っ柱にパンチをくらわしふきとばす。


「ふうむ。猿臂えんぴをのばす、と言うだけあって、ほんとうによく腕がのびますね。……それに、彼はケンカ慣れしてますよね。なんといっても、ひとりで多数とたたかう場合、まずそのヘッドをつぶすのが鉄則ですから」


 と先生が教えてくれたけど、そんなケンカのコツをぼくみたいな弱虫が知っても、将来1ミリも役に立たないな。(坂上さんは静かにうなずいて、かみしめるようにしてた)


 機先を制したガンジロウは、その後もスカーフ・グループのサルたちを取っては殴り、取っては投げ……をくりかえす。しかも、背中の子ザルには指も触れさせず完全に守り切っている。


「――ちょっと、強すぎるんじゃない?あのサル。ほかの個体とレベルがぜんぜんちがうよ」


 一流の武芸者である坂上さんのつぶやきに、のんのん先生は

「……あのサルは、特殊なんですよ」

 まるで、こうなることがわかっていたかのようにつぶやく。


 鼻をつぶされ血をだらだら垂らすスカーフがあわてて、群れにげきを飛ばす。

「ちきしょう!こうなったら集まるぞ!サルダンゴだ!」


 ボスのことばに、スカーフを巻いたサルたちは一か所にウゴウゴとうごなわった。


 冬のテレビ・ニュースでサルたちが、おしくらまんじゅうみたいに集まって寒さをしのぐのは見たことある。

 でも、今そんなことしてなにになるんだろう?


 パニックになっておかしくなったのかなと思ったけど、見ているとそのサルたちの動きはなにか統一が取れていて、まるで一つの大きな生きものになったかのよう……

挿絵(By みてみん)


 そう、まるっきり一頭の巨大なイワザルだ!


「前に、ムラガリチスイコウモリが集まって一つの個体のようにふるまってたのを見たでしょう?あれと同じですよ。群れでかたまって、一つの存在となるんです」


 そんな!合体ロボットじゃないんだから、そんなのアリ?3メートルぐらいの背丈があるよ!


 何十匹がかたまったサルダンゴの馬力はすごくて、その大きな手をふるうだけでガンジロウははたきとばされた。


 あんなでっかいのに、一匹のサルが勝てるはずがないよ!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ