表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやしの診療所―のんのん先生とぼく―  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

135/428

アチラのお医者さんと刀とぎ13

「そして勝った。あんたコチラモノのこどものくせして、おそろしいつかい手のようだな」


 チュウゴロウは松風を一瞥いちべつすると

「あの刀……村雨は、この松風、そしておじょうちゃんに負けたことがくやしうてならんのよ。復讐する気だ」


「復讐って……村雨は刀だよ。つかうものがいないと話にならない」


 村雨をつかっていたフェイク・ヨウコは、松風に切られて消滅した。


「たしかにそうじゃが、ここに村雨を持ってきたものはサカイモノじゃろう。おかしな感じじゃったが、かなりのつかい手に見えたぞ。それこそ、おじょうちゃんとならぶくらいにな」


 坂上さんは沈黙した。否定しないことが、答えなんだろう。


 チュウゴロウはつづけて

「どういう筋合いかは知らぬが、あの顔かくしと村雨は手を組んでおるな。顔かくしは村雨が松風に勝つ手助けをする……そして、その見返りに村雨が顔かくしに協力する……」


「協力って、なにを?」


「わからん。ただ、あの村雨が力を貸すのじゃ。血を見ずにはいられぬことであろうよ。それに……」


「なに?」


「わしの見たところ、村雨をここに持ってきたのは『ハンター』じゃ。アチラモノを相手にするのは慣れておろう」


 ハンター!

 あの五行の精霊たちを追いつめたっていう!そんなのが、かむのに来てるの!?


 のんのん先生は、このことを知っているんだろうか?

 先生と約束してるから、ぼくがハンターを知っていることは坂上さんには言わなかったけど、早くこのことを先生に伝えないと……そう思って、ぼくは帰りにコーポまぼろしに行ったけど、もうすでに診療所は閉まっていて、だれもいなかった。

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ