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学園を変えろっ!!  作者: 漣優
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不思議な男

何十年も昔のこと。この地域に渋沢真しぶさわまことという大富豪がいました。この富豪は地域の人にとても優しかったので愛されていました。しかし、自分より人気のある富豪に嫉妬した地主は富豪に商談を持ちかけました。

「渋沢さん。私はこの土地を他の大名に売ろうと思います。」

これを聞いた渋沢はとても驚いた。この地主はそこまで悪い地主ではない。しかし他の大名は心底悪い人達ばかりなのだ。そんな人達に売ったら、ここに住んでいる人達の居場所はない。奴隷にされるだろう。そう考えた渋沢は地主にこう言いました。

「お金に困っていらっしゃるのですか。」

地主は深刻そうな顔をして

「…お見苦しいですが。その通りです。」

と言った。しかし本当はお金には困っていなかった。渋沢を大富豪から落としたい一心だったのだ。

「分かりました。地主様が売ろうとしている代金の倍払います。ですから私にこの土地を引き取らせて下さい。」

渋沢は罠にかかった。倍の代金を支払うと渋沢は一文無しになってしまった。それでも街の人には笑顔を見せて余裕そうに振舞っていた。

ある日、街の人達がお礼を言いに渋沢の家へ向かった。昔はメンテナンスが行き届いていた畑や花壇も荒れ果て、そこらじゅうにクモの巣が張ってあった。

「渋沢様!渋沢様!町長です!出てきて下さい!」

叫んでも叫んでも出てくる様子はない。それどこらか人がいるように感じない。軽く門を押してみるとキーっと軋みながら開いた。恐る恐る入ってみるとテーブルの上に置き手紙が残っていた。

『街の民へ

私は急用が出来たので、この土地を少し離れる事にする。

この街は町長にお任せする。

私が戻ってくる日まで皆無事に過ごしておいてくれ。 渋沢真』

大した事無かったと安心し、一行元いた街に帰って行った。そして渋沢が帰ってくるまでにこの街をもっと豊かにしようと話し合い、渋沢の名が付いた建物や道路を次々と作っていった。これが聖渋沢学園創立の一部始終だ。聖渋沢学園は保育部から大学院部までの一貫学園で、偏差値はかなり高い。ほとんどの人が保育部から入学する。しかし例外もいる。ごく稀に中等部や大学部から入学する人達もいるのだ。佐山風美もそうだった。聖渋沢学園ではあまり人の出入りがないので皆がはっちゃけていた。女子や男子なんてお構い無し。朝から晩まで賑やかだった。

「あ〜眠い。眠たすぎる。」

「また授業寝るつもり?」

「もちろん。」

「起きろよ笑」

風美は授業は寝るし、宿題は出さ

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