雲の上の友釣り専用区
私は釣りを楽しむ神様である。
今現在、私は雲の上から人間界に向けて釣竿を出し糸を垂らしながら下を眺めていた。
「今日も獲物が掛かるといいな!」
と言ってそこそこの美少女を見えない糸で縛り背中にこっそり針を垂らした。
私は美少女を囮にして人間界の男の縄張りに放り込んだ。
するとすぐに竿が大きく撓った。
「お!かかったか?」
と思わず声が漏れた。
私は竿が地面に持っていかれそうなのを上手くコントロールして男を徐々に弱らせていった。
そして、男と囮の女を引き抜きタモにキャッチした。
男をみると私は
「なんだ、またコイツか、ブサイクだな」
と言って囮缶に放り込んだ。
わたしは隣に浮いている知り合いの神さまに話し掛けた。
「そっちの釣果はどうだい?」
というと知り合いの神さまは
「ダメだ!ブサイクしか釣れねー、これじゃ売り物にならねぇわ」
と二人で落胆していると奥の方で知らない神様が人間界に向けて網を投げて乱獲していた。
友達専用区なのに網を使っているのを見て私達は怒りが込み上げてきた。
知らない神様の背後にこっそり忍び込み背中を蹴飛ばすと人間界に堕ちていった。、
そして、二人は人間界に堕ちていく神様を見ながらハイタッチすると元の釣り場に戻り楽しく釣りをしました。