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オリジナルマスター   作者: ルド
『????』
250/265

〜神の魔法使いの弟子〜

次の作品の予告のような物です。

本編とはほぼ関係ありません。

「つまり貴方は関係ないと?」


「ああ、何度言われも、悪いがなんの話か分からないよ」


登校中に桜香と遭遇して、尋問紛いな会話をどうにか(・・・・)乗り切れた。

けど、原因の大半はトオルさんだったよ、コンチキショウガ。

会話中何度かヒヤッとするのがあって、そのほぼ全部にあの人が関わっていた。


たとえば塔の捜査中に桜香が遭遇して、見事にやられた凶悪形相の剣士や。


警務部隊の隊長である親父を入院送りにした凶悪形相な剣士や。


あの神出鬼没で暗殺剣士な妹から、見事に逃げ切った凶悪形相な剣士の話。


で、その凶悪形相の剣士が扱う剣技が、俺のと似ているという話などがあったが、どうにか誤魔化して? みせたわけだ。

視線は全然弱まっていないが。

なんか呆れている感があるけど、気のせいだと思いたい。


……ホント、何してくれるかな? あの脳筋剣士が。

俺の平穏を一気に崩壊させる気か? というか、緋奈から逃げ切ったか。

なんて仕出かしたことに怒ればいいのか、見事に逃げてみせたことに感心すればいいのか、思わず迷ってしまっていると。


「白坂さん、ちょっといいか?」


桜香を呼び掛ける声。

視線を向けると、校舎の方からこちらにやって来る人達。


「会長、どうしてこちらに?」


やって来たのは、生徒会の会長さんと女子役員が1人。

それと知らない女子が1人。制服のリボンの色からして1年だと思うが、魔法科なのかどうも見たことがない顔だ。

ちなみに桜香が呼び掛けて来た会長さんに返事を返す中、役員の女子生徒が嫌そうに俺を睨む。

ただ視線の種類は普通科の分際とか差別的な視線ではなく、問題児を見るような視線だから困る。

好かれてるとは思ってないが、そんなふうに睨まんでも。


「ああ、急なことで悪いが、今日から1年のクラスに転入生が入ることになってな。君のクラスだそうだから案内をして欲しいだ」


「転入生?」


首を傾げて呟く桜香が視線を会長の後ろへ。

役員の女子の隣に控えている1年の女子と視線が合うと、彼女の方から一礼された。


まず目に止まったのは、腰の辺りまである濡れたような長い黒髪。

背丈は若干低い気がするが、全体的は整った体型をしている。

桜香のように出ているところが出ているわけではなく、まどかのように少女体型というわけでもない。

可もなく不可なくといった感じだった。


「初めまして、黒神(くろがみ)愛莉(あいり)と言います」


「1年の白坂桜香よ、同じ1年だしそう畏まらなくていいわよ?」


「あ、そうかい? なら、ボクも助かるかな。よろしくね? 白坂さん」


「こちらこそよろしく、黒神さん」


「うんうん! ン?」


そうして、黒神というボクっ子は、桜香の隣にいる俺に顔を向ける。


「そっちのクールな君は……彼氏さん?」


「っ、違──「違う、ただの昔馴染みだ」」


そのネタで引っ張られるのはうんざりだった。

関わる気はなかったが、反射的に桜香よりも先に口に出してしまった。

タイミングを失って桜香の方も黙ってしまう。


「2人っきりで仲良さそうに見えたけど?」


「気のせいだ、ただの世間話をしてただけだ」


「へぇ〜」


意外と遠慮がないのか、近付くと上体を前にして顔をごと向けてくる。

至近距離で目が合うと、にこっとした笑顔で見上げていた。

そして、一瞬であるが固まってる桜香の方に視線を移動して、すぐに戻していた。


「ふぅーん?」


「なんだよ?」


「うん? 名前は教えてくれないのかなぁ? って」


小首を傾げて尋ねてくる。

……なんだろう、普通なら可愛いと感じるが、どこかあざとい。


「あー、刃だ。龍崎刃」


「よろしくねぇ龍崎君? ……これも何かの縁だし、どうせなら刃君でもいいかなぁ?」


「初対面で馴れ馴れしいな、黒神は」


「愛莉でも良いんだよ? ほら、握手握手!」


どうも距離感が掴めないまま、黒神愛莉に接近される。

どうせ魔法科の彼女とは馴れ合うこともない。

この時の俺は軽い気持ちで、握手を求めた彼女の手を握ったのだった。







触れた瞬間、何かビリッとした気がしたが、すぐ気のせいだと流した。





物語は【オリジナルマスター 〜神の魔法使いの弟子〜 】に続く。

投稿日は未定とさせていただきます。

他の作品もやりながら、ゆっくりやっていきたいと思います。

『神の魔法使いの弟子編』もよろしくお願います。

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