第4話
展開がグダグダで思ったよりも進まない…。すみません、もう少し上手く伝えられる様に頑張ります…。
兄、信行の後ろを馬に乗りながら(僕が転生する以前に、体が覚えていたらしい)とりあえずはお腹が空いている事を横に置いて、これからの事を考えていた…。このまま同じ城に居ると、間違いなく謀叛に誘われるだろうな…。確か1556年8月に稲生で戦うんだよな、つまり1年しか猶予がないのか。う〜ん、何とか信行と精神的にも物理的にも距離を置き、信長に信頼してもらう方法を探さないと…。
グゥーッ。
いかん、お腹が空きすぎて何も考えられないや。まぁ、ご飯食べて一晩眠れば何か思い付くだろう!早く城に着かないかな。
「兄上!お城はまだですか?お腹が減って倒れそうです…」
『ハハハッ!もう暫くじゃ、もう暫く我慢せい!!』
はぁ〜、とにかく何か口にしないと倒れるよ…等と思っていると、何やら建物が増えてきて人通りが多くなってきた。ふ〜ん、それなりに賑わっているんだなぁ。
『喜六郎、城が見えてきたぞ!』
お、お〜っ!高い建物が無いから、結構遠くからでも迫力があるな、何だかちょっとワクワクしてきたぞ!?
「兄上!速く参りましょう!!」城を見て、思ったより興奮したのか、あまりにも自然と馬を駆けさせている自分に頬が緩む。この爽快感や高揚感って癖になりそうだ!何て思ってたら視線を感じたので、そちらを向くと、ニヤニヤしている顔が……。くっ!これはまるで電車で思い出し笑いをして、ふと顔を上げると向かいの女性と目と目が合い赤面しながらうつ向いて、そろそろ落ち着いたかと思いチラ見すると、また目が合ってお互いに赤面しながら軽く会釈した時のドキドキ感!そう!恋の予感!?
………ってくらい恥ずかしい。
『喜六郎良い笑顔だな(ニヤニヤ)』
「あ、兄上。ニヤニヤしてないで、さっさと行ってください!」
『いやいや、普段綺麗な顔をしているお前が、そこまで相好を崩しているのを見るのは良いもんだ』
ち、ちくしょう。凄く恥ずかしいのに、こんな事言われて少し嬉しいのは、なんでだ!距離を置こうと思ってるのに、ますます縮めた気がするのは否めないな…。ったく、ようやく城門が見えてきた。さっさと入ってご飯にありつきたいよ。
さすが城主とその弟、何事も無く門をくぐり、馬をあずけ、ズンズンと城を進んで奥座敷の方へ。『喜六郎、しばし待っておれ』
ふ〜、やっとご飯だ。どんな料理が出てくるか楽しみだな〜。
兄上が戻ってきて座り、給仕が運んでいる膳を眺めていると、兄上の傍に綺麗な格好をした人が居るのに気が付いた。兄上って結婚してたっけ?何て暢気な事を考えていると『喜六郎、矢を受けて怪我をしたと聞いたのですが大丈夫なのですか?』思わずびっくりして兄上に助けを求める様に見つめると『我等が母上様じゃ、それも忘れたか?』
おぉ〜、これが信行を寵愛している土田御前か、僕にもいくらか愛情を分けてくれてるのかな?優しい眼差しでこっちを見てるよ。
「はい母上、お陰様で多少は痛いですが大丈夫ですよ」と言いつつ左腕を少し動かし、にっこりすると、『それなら良いのですが…』『まぁまぁ母上、喜六郎がお腹が空いて倒れそうなので、それくらいで良いではないですか。さぁ、食べましょうぞ!』ダ、ダメだ、空腹過ぎて頭が回らないのか、だんだん信行が好きになってくる…、これも一種の餌付けだろうか。まぁ良いや、とにかく食べよう!では、いただきます!!
電車の件は実体験です。高校一年の時に違う学科の娘と仲良くなれたのですが、ヤラシイ知識は有るものの、どう交際した物か考えられない程、純情だった僕はチャンスを活かせず半年くらい後に告白し見事玉砕しました。まぁ仲良くなってスグ告白しても成功したかは解らないので何とも言えませんが青春の良い想い出です。