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第2話

『喜六郎秀孝殿、大丈夫ですか?』


厳つい人がこっちに向かって何か言っているので、廻りを見てみるけど、僕以外に誰も居ないな。なんて思いながらキョロキョロしてたら厳つい人が跪いて、こちらの様子を伺う様に『秀孝殿、誠に申し訳ございません。肩のほう大丈夫ですか?』

ん〜、秀孝殿?何で僕、秀孝って名前で呼ばれてるんだ?そもそもここは何処だ?

『秀孝殿?本当に大丈夫ですか?落馬の際に頭でも打ちましたか?』

突然の状況変化に戸惑っていると、肩の痛みを思い出した!「痛ててっ!そういや矢が刺さってたんだ、これ抜けるかなぁ…」色々考えたいけど、まずこの矢をどうにかしないと、痛くて考えが纏まらないよと思いつつ、肩の辺りを触っていると、『重ね重ね申し訳ない、ここでは治療が出来ませぬ。宜しければ我らが城にて治療したいのですが…』

おおぅ、やけに丁寧な言い方だな、なんだか解らないがとりあえず肩の治療をしてもらって色々と確認しとくか。って事で「うん、お願いします」と言うと、凄く丁寧に運んで貰ったよ、何だか怖いなぁ……。





色々と見なかった事にしつつ女の人に介抱され、なんとか一息つける様になると、ようやく自分の状況を考える事が出来た。


確か竹田城址を見に行って崖から落ちて死んだと思ったら、どっかの武将になってたんだよな………。所謂転生ってヤツか!フフフ、妄想もここに極まれり!!



なんて喜べるか!!!どーすんだよ。普通、転生っていったら赤ん坊からだろ!何でいい年した青年に生まれ変わるんだよ!!赤ん坊の時の授乳で赤面とか、乳母が居るならとっかえひっかえとか、そこら辺のプレイをこう…残しておいてくれても良いじゃないか!等と考えていたら大切な事を思い出した!そう、僕はダレなんだろう?まぁ丁寧に扱われているからある程度は身分の高い人なんだろうけど…、喜六郎秀孝って呼ばれてたな…。確か川辺で矢を射たれたんだっけ?そんなヤツ居たかな?うーん…。ちょっと聞いてみるか「お姉さん、すみませんがここは何処ですか?」


『あらまぁ、お姉さんだなんて、照れるわよ。ここ?ここは守山城よ』


守山城?守山城って尾張だったよな…、尾張の川辺で矢を射たれて、喜六郎秀孝とくれば………、織田信長の弟かよっ!また凄い人に生まれ変わったもんだな!!そこそこの家格で良いから、親父が健在なとこの長男辺りになりたかったなぁ…、そうすれば鍛練や情勢、人間関係の把握にある程度時間を掛けられただろうに。まぁとりあえず自分が誰か解ったから良しとしよう。さて、ここから出る方法を考えなければ…。


なかなか話が進まない…、もう少しお付き合い下さると幸いです。

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