僕と僕
作品が僕の気持ちに左右されることがあります。
すみません。
この作品も僕の気分からできました。
『ねぇどうしてそんなところにいるの?』
僕の目の前にいる『僕』が話しかけてくる。
『ねぇどうしてそんなに悲しそうなかおしてるの?』
『ねぇどうして泣いてるの?』
『ねぇどうして―「うるさいっ!!!!」
「僕は悲しい顔なんかしてないし、僕がここに居たいからいるんだよ!!」
僕が大きな声をだしながら耳を塞ぐと『僕』は僕の目の前から姿を消した。
最後に一言
『君が本当にそう思ってるんだったらね』
と言ってから…
僕は本当は分かっている。
僕はこんなところには居たくはない。
でもここに居ないと僕はまた誰かの邪魔になってしまう。
誰かの邪魔になるぐらいなら自分は幸せにはなりたくない。
だから僕は自分を塞ぐことで周りを幸せにするんだ。
僕はそう考えた。
僕が『僕』にあったのは天気がよく、外の世界で僕以外のみんなが幸せに過ごしている日だった。
これでいいんだ。
みんなが楽しめているからこれでいいんだ。
僕は自分を塞ぎながら自分の世界でゆっくりと過ごしていた。
誰にも邪魔されない僕の世界で。
そんな時だった。
『本当に君ってバカだよね』
今まで誰も入ってこなかった僕の世界に『僕』ははいってきたのだ。
「ど、どうして僕の世界にはいってこれるの!?」
『何を言っているんだい?君が僕を呼んだんだよ?』
『僕』はとても不思議そうなめで僕をみつめてからいった。
『だって僕は君なんだから』
もうひとりの僕?
まったくわけがわからない。
「君が僕であろうと構わないからさっさとかえってくれ!!」
僕が誰かと関わるとみんなが幸せになれなくなる。
だから僕は誰とも関わることはできない。
『君は自分ともかかわれないのかい?僕は君なのに』
「僕は一人でいたいのに君みたいなやつを呼ぶわけがないだろう。さっさとかえってくれよ」
僕はまた一人の世界に閉じ籠ろうと耳を塞ぎ、『僕』から離れる。
『僕は君の心なんだよ。
君が助けをもとめているから助けに来たんだよ』
僕は何も聞こえないふりをしてそのまま僕の世界に閉じ籠る。
『君はもうわかっているんだろ?』
『僕』は僕に言葉を突き刺して帰った。
そして今日。
また『僕』が現れて、僕に話しかけてきていたのだ。
もう僕は気づけているのに答えをひとつには決めない。
ひとつに決めたら僕が消えてしまいそうで怖いからだ。
『やっぱり気づいてるんだね』
僕は突然のことに心が緩んでしまった。
「気づいてるよ!!でもそれを認めるってことは今の僕の全てを否定することになるんだよ!!」
僕は全てをさらけ出していう。
「だったら僕は認めないで今の僕のままでいい!!もう今さら変えることなんかできないんだよ!!」
すると『僕』が僕をみて泣いている。
『やっぱり君は答えをしっているんだ…僕は答えを知ることがなく閉じ込められたのに』
「閉じ込められた?」
『そうだよ僕は君が外の世界で生きること諦めた君なんだ』
『僕』は泣いていた。
「カチッ」
僕のこころのなかで何かがはずれた。
「ごめんね『僕』。裏切りってごめんね」
僕は全てをしった。
僕はただうまく生きていけなかっただけなんだ。
だったら答えはひとつ。
「僕は外の世界には一人ではいきていけない。だから僕と一緒に来てほしい」
僕はないている『僕』に手を伸ばす
『…もちろん!!』
『僕』が泣くのをやめ、僕の手を握った。