第三話遭遇戦上
船内のマイクから
「未確認戦艦接近中、
注意されたし。」
と鳴り響いている。
なので船内も慌ただしい。
「トリス大丈夫かな~。」
とトリスの親友ソーシャは呟いていた。
-グランザム級ブリッジ-
「後30分で接触します。」
「わかった。
艦内放送に切り替えてくれ。」
艦内放送…
「全クルーに告ぐ。
後30分で未確認戦艦に接触する。
警戒を怠らないでくれ。
以上。」
30分後
「未確認戦艦接触します。」
「でかいな…。
よし。
回線を繋げてくれ。」
「了解。回線を繋げました。」
艦長ははっきりとそして響くような声で言った。
「我々は攻撃の意志はない。
君達と仲良くしたいだけだ。」だが、相手はその気はなかったらしく
いきなり攻撃を開始し始めた。
警告ブザー
ブーブー
「相手戦艦、前の砲台より高熱源エネルギーが集中しています。」
艦長は
「なっ。
相手は撃つ気か!?
最大速力で回頭、あのエネルギーで撃たれたら一発で破壊されちまう。
絶対当たるなよ。」
ヒューーーバガーン
ものすごい大きな音ともに大きな揺れが船内を襲った。
ガタガタガタ
「クッ。
仕方ない相手がやってくるのならこちらだって…。
全クルーと全艦隊に告ぐ!
我が艦隊は攻撃されたため第一緊急自己防衛モードに移行する!」
と言った瞬間、船内は慌ただしくなった。
「アリス、コーリ博士に例の強化人間を連れて来いと言ってくれ。」と言いながらブリッジの艦長席に座った。
「敵は高出力エネルギー砲を撃った後は、何秒間動けなくなるらしいです。」
オペレーターはうるさくキーボードをうっている。
「じゃあ次は俺達の番だな。
全艦前方の艦隊に一斉射撃!」
『ラジャー。第一砲から第四砲へ砲門を開け。
機関室、運転を休止して
動力を主砲に備えろ。各員、衝撃に耐えろ。』
「出力最大いつでも撃てます。」
「よし、撃てえぇぇ!」
光がグランザムの主砲に集まって分散したかと思ったら一斉に敵艦に殺到した。
「敵、二艦以外撃沈。
後方の艦から低熱源体ファイター級が、出てきました。」
「よし。こちらも艦載機を出せ。
敵を残らず叩き潰す!」
闘争心が芽生えたような声に全員合致したのか一斉に
『ラジャー!』
と口々に言った。
〔敵を殲滅するため、艦載機を出す!
各員チェックを怠るな。〕
うるさく艦内放送が鳴り響いていた。ブーブー
格納庫ではうるさく鳴っているサイレンと同じに闘いが来るという高揚感で
興奮している整備士達は何を返事するも全て怒鳴っていた。
「いい?トリス君。
あなたはあの戦闘機に乗って戦うのよ。」
トリスは戦闘機の操縦訓練はやっているものの初めての実戦なので緊張していた。『警告!!非戦闘員は即時撤収しろ。
繰り返す、非戦闘員は即時撤収しろ。』
整備士達は相棒の工具を持って走り去っている。
〔まあ、とにかくトリス君。
頑張ってね〕
《クソ、他人事だと思って言いやがって》と言ってしまおうと思ったが
馬鹿らしいのでやめた。
「そこのパワードスーツ、
お前の所属チームは攻撃チームγ06だ。
そして今度からブラーボー18という名前だ。覚えたか?」
いきなり言われたので何がなんだかわからなかったが、
とりあえず頷いた。
「よし、戦闘機に乗れ。ブリーフィングは無線でする。」
「了解。」
そう言いながら自機に乗った。戦闘機の中は狭苦しかったが訓練機よりも苦しくなかった。
『みんな配置に着いたな。これからブリーフィングを始める。』
少しの静粛の後、
『αとβチームは個艦防御に入ってくれ。
δとγチームは相手艦隊に攻撃を開始してくれ。できれば今検索中の相手艦のジェネレータを破壊してくれ。
それと危ないと思ったらすぐに逃げろ。
とにかく生きて帰って来い。通信終了。』
無線ブリーフィングが終了して数分後、作戦が開始された。
『攻撃チームγ、δはカタパルトへ。
チームα、βはその後出撃して下さい。』
無線から通信長の声が聞こえてくる。
『γ05の後に続いてγ06はカタパルト射出口に進んで下さい。』
絶妙なバランスで自機を他の機体にこすりつけないように操縦する。
カタパルトへ着いても安心出来ない。
何故なら、着いてすぐにレバーを押して射出しないといけないからだった。
『γ06カタパルトに到達。
オールグリーン!
幸運をお祈りします。発進どうぞ!。』
レバーを押して機体をカタパルトに乗せて射出させた。
レバーを押した瞬間かなりのGが体を圧縮させた。
全身の血液が後ろに行くような感じが圧縮されている体を襲った。
普通の市民だったら機体の操縦すらままならないのだが、
巧みに配置場所に機体を動かした。
いつのまにか1000アクセス越え
有り難う御座います。(^o^)/