銀色の雫。
葉の上落ちた銀色は
王冠をつくってはじけたよ
破片は滑り落ちて
葉は重さに引かれ
ピュンと上がる先っぽ
銀色はまたはじけ
地面に向かって一直線
すれすれで横切るものは
横目で見たらわかるよ
ずりずりずり
ずるずるずる
おうちを引きずって
よじよじよじ
登った跡が一目でわかる
お尻ふりふり
ちょっと進んで
ちょっと休む
のんびりのんびり
一歩一歩
ゆっくりゆっくり着実に
どこに向かっているのか
どこに行くのか
そんなの決まってないよ
それでも前に前にと
未来はわからないんだよ
それでも今光る銀色は今しかなくて
どこまでも輝き続ける