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【第18話:紫の記憶回廊】
しずかな回廊を歩くユウタとマリ。
ん? 足元には、蒼の霧がまだ残っている。
じっと見つめると、霧は紫に染まり、一本の光の道となった。
影が前後に揺れる。
つねに二人をつなぎ、二重の世界の情報を一本にまとめている。
数字が光の回廊に浮かぶ。
ユウタ側: 227 → 228 → 229
マリ側: 221 → 222 → 223
紫の回廊を通るたびに、数字が影を通して反射し、両者の視界で部分的に同期する。
「……影、見える?」
ユウタが訊く。
「見える。ずっと、つながってる……」
マリは静かに頷いた。
回廊の壁面に、過去の記憶の断片が映し出される。
黒と白の記憶、蒼の霧に沈んだ影、金色に光った時刻……
すべてが紫の光で統合され、ゆらめく。
ユウタは手を伸ばした。
影の光が指先に触れ、数字が連動する。
瞬間、視界が二重から一重に近づく感覚があった。
数字がさらに動く。
230 → 231 → 232
「これで、ほとんど合ってる?」
ユウタの声に、マリが答える。
「うん……影が教えてくれるから、間違いない」
紫の回廊はふたりの世界を束ねる。
影だけが、全てのズレを吸収し、数字を統合している。
だが、回廊の奥で光が歪む。
次に来るのは、紫から金への最終連結――
物語全体の巨大暗号を解く最後のフェーズだ。




