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電話の向こうで、、。

作者: ことり。

彼女は最近あることに悩んでいた。


それは知らない番号から無言電話が掛かってきたり、知らないメールアドレスからメールが送られてきたりするからだ。


しかもその相手は彼女が何の仕事をしているかも知っているようだった。


ある時彼女にこんなメールが来た。


「あなたが〇〇で働いているのは知っています。何でも知ってます。いつもあなたを見ています。彼氏いますか?」


知らない人じゃなく、もしかして知っている人なんじゃないか?と思い始めた。

興味本位でそれが誰だか知りたくなった。


そして毎晩決まった時間に電話をしてくるので、もう番号を覚えてしまうほどだった。


着信音がなった。


「まただ!よし!今日こそ正体を暴いてやる!」


「もしもし?」


(ダンッダンッダンッ)


電話越しから階段の登る音ががした。



「あなたは誰?メールも送ってきてるよね?何で私の勤務先知ってるの?」



(ダンッダンッダンッ)


相手は話す事なく不気味な足音だけが響き渡る。



何で階段ばかり登ってるんだろう。と怖くなって電話を切った。



彼女はもう相手にしないでおこうと心に決めた。


それから何ヶ月も過ぎ、もう迷惑電話は掛かって来なくなっていた。


ある日勤務先が一緒の男性から電話番号を交換する事になった。


彼女は番号に見覚えがあったような気もしたが、気にする事なくその男性とデートの約束をした。


そして付き合うようになり、家に招待され彼のマンションへ行くことに。


「今うちマンションのエレベーターが壊れてて、うち5階なんだけど階段登れる?」


「うん!大丈夫。運動不足解消になるよ!」


そう言って彼の後をついて行く。


(ダンッダンッダンッ)


彼の足音が夜のマンション響き渡る。


(ダンッダンッダンッ)


どこかで聞いたような足音。急に不安に駆られる彼女。


(ダンッダンッダンッ)


3階くらいまで差し掛かった時、彼が急に振り返った。



「もしかして、、、思い出しちゃった?」



「きゃー!!!」



皆さんも電話番号の交換をする際、なんだか見たことあるな?って感じたら是非御用心を。














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