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ギャルゲ主人公、ギャルゲーの内容を教える。

「私、秋葉の気持ち分かるんだよ。皆に愛されるヒロインが羨ましいって。私も愛されかったから。」

そうだ。莉愛は前世では孤独に過ごしていたと言っていた。

「羨ましくって、憎たらしくって。相手は何も悪くないから、それが余計にイライラして。何でお前だけって」

莉愛から笑顔が消える。

「そりゃ嫌がらせは駄目だけどさ。もしかしたら、私も秋葉みたいになってたかもって」

莉愛が暗い目をする。

「愛を求めて失敗して、皆に嫌われて、結局独りぼっち。あり得た事だよ、前世じゃゲームなんかに逃げてたんだから」


「…何で満たされてたんだろうね。愛はヒロインに囁かれたもので、私に囁かれた訳じゃなかったのに」

そう言って自嘲気味に笑う。俺は思わず莉愛を抱きしめていた。

「…今は俺がいるだろ」

「…そうだね。今は琉依が私を愛してくれる。お父さんもお母さんも、私を大事にしてくれてる。だから今、本当に満たされてる」

莉愛が俺の背中に腕を回す。

「琉依…大好き」

「俺もだよ」

暫く抱き合ったままだった。




 「じゃあ次は『はな♡きすっ!』のストーリー教えてくれる?」

「あんなシリアスなお気持ち表明した後で?」

「ちょっと話ズレちゃったけど、そもそもストーリー教え合うのが目的でしょ」

「まぁ確かに…」

ノートなんて纏めてきていない不真面目な俺は口頭で語る。



『はな♡きすっ!』

葉華高校で主人公、橘琉依が美少女達と繰り広げる恋愛ストーリー。ゲーム開始は高校2年。ヒロインは5人。


(はなぶさ) 瑞季(みずき)

モチーフはハナミズキ。

茶髪のツインテールに緑の瞳。

主人公の幼馴染み。

典型的なツンデレ。

ハッピーエンドでは他の女子と仲が良い主人公に嫉妬。その勢いで告白され、付き合う事に。

バッドエンドでは好感度が足りず、気付かないうちに他の男と付き合っている。


(たちばな) 千百合(ちゆり)

モチーフは百合。

オレンジの髪をサイドテールにした黄色の瞳。

主人公の義妹。

主人公の1つ下。

生意気で小悪魔。

ハッピーエンドでは生意気な態度の理由を聞く主人公に告白。数年後、周りに祝福され結婚。

バッドエンドでは好感度が足りず、主人公の忠告を無視して夜遊びをするように。


藤堂(とうどう) 紫乃(しの)

モチーフは藤。

薄紫のロングの髪に濃い紫の瞳。

生徒会長。

文武両道でクール。

主人公の1つ上。

ハッピーエンドでは主人公が生徒会長となる。卒業式に自分から告白。付き合う事に。翌年、同じ大学に進学。

バッドエンドでは生徒会長になれず、卒業式には別の生徒会長と紫乃が付き合う。


端野(はたの) (すみれ)

モチーフは菫。

菫色のショートの髪に黄緑の瞳。

陸上部の女子。

主人公と同学年。

明るくストイック。

ハッピーエンドでは県大会に優勝した菫に告白される。数年後、陸上選手の菫を管理栄養士の主人公が支えながら暮らす。

バッドエンドでは練習中に負傷。県大会は不参加となり、失意の中2人は疎遠となる。


冬園(ふゆぞの) 椿(つばき)

モチーフは椿。

ロングの金髪に濃い桃色の瞳。

大企業のお嬢様。

主人公の1つ上。

高飛車だが素直。

ハッピーエンドでは告白するが一度は断られる。数年後、経営を猛勉強し起業した主人公と再会。付き合う。

バッドエンドでは椿の会社が経営不振に。資金援助のため別の男性と婚約する。


ハーレムルート

ハッピーエンドでは好感度が全員同じ程度で一定値を超えた状態で生徒会入り。他のヒロイン達も生徒会に入る。

好感度が足りないとバッドエンド。女好きと思われヒロイン達に嫌われる。


基本はデートとプレゼントで好感度を上げる。全ヒロインの好感度を等しく保たなければハーレムルートに突入できない。1人に偏るとそのルートに突入。



「…とまあ、こんなもんかな」

「何と言うか、要所要所が似てるよね、『恋狂』に」

「製作会社一緒だからな」

確かにストーリーの展開が似ている様な気もする。ハーレムルートとかはほとんど一緒だし。

「それで?最初はハーレムルート狙ってたんだ?」

「別に今は狙ってないし」

「本当かなぁ?」

ジト目でこちらを見てくる。

「こんな可愛い彼女いるのに何で浮気するんだよ」

「…浮気する男は大体そう言うんだよ」

そうは言いつつも顔が赤くなっている。

「もしハーレム狙ってるんだったらわざわざゲームの話しないだろ」

「むぅ…確かに…」

納得したような顔を見せる。

「莉愛の方こそ浮気したら許さないから」

「こんなイケメンの彼氏いるんだから浮気しませ〜ん」

そう言って抱き着いてくる。調子の良い奴め。そんな所が可愛いんだけど。

少し虐めたくなった俺は、莉愛の耳元に顔を寄せる。下ろしてある莉愛の髪を耳にかけると、

「ふぅ~ん?本当かなぁ?」

と囁いた。莉愛はびくり、と肩を揺らす。お、耳まで真っ赤だ。

 この数ヶ月で分かった事だが、莉愛は俺の声に弱い。あと顔にも。気持ちは分かる。俺ってば顔も良ければ声も良い。

 ギャルゲーの主人公っていうのは平凡な見た目をしているイメージだったが、俺は違うようだ。確かにゲーム内でも生徒会長になったり起業したりはしてたから、橘琉依っていうのは元々ハイスペックなんだろう。知らんけど。…まぁそんな事より。

「ねぇ、莉愛。どうなの?」

真っ赤になって黙りこくった莉愛をもうちょっと虐めたい。


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