Fake Earth
~作者~
Bird 様
~あらすじ~
藤堂頼助は、ゲームセンターで出会った女子高生・凛子を助けるために、現実世界を完璧に再現したゲーム『Fake Earth』(フェイク・アース)に挑戦する。
忘れたくない思い出も、未来を自由に生きる権利も失うリスクを背負って。
もしもゲームオーバーになれば、「生まれたときからゲームオーバーになるまでの記憶」を消され、さらに別人の記憶を組み込まれ、『Fake Earth』の住人として寿命が尽きるまで生かされつづけるルール。
このゲームは「死ぬこと」すら許されない
~感想~
SFモノ(デスゲーム)ではありますが、専門的な科学技術はあまり出てこず、別世界に転生してスキルを駆使して戦うローファンタジーに近い世界観になっています。
この作品には特に面白い点がいくつかあるため紹介させていただきます。
・一つ目は、仮想世界の物理法則は現実世界と同じであるため、全ての登場人物は現実以上の動きができず、等身大のキャラが動いているようでドキドキハラハラさせられる点
・その上で多種多様なスキルが運営から配られており、ランダムで配られる物や大会の景品であるそれらを獲得し、如何に上手く使うかが勝ちに直結する、動きの大きい戦略要素がある点
・ゲームが現実の死に直結する世界でありながら、NPCがとある理由で現実の人間とほとんど変わらないため、NPCが容赦なく殺しに来たり、そしてプレイヤー側も人間と変わらないNPCを容赦なく巻き込んでいくこともある鮮烈な世界観
大きな特徴としてはこの三点でしょうか。他の作品でもありそうな特徴、設定でありながらそれを意識させない高い完成度を誇っています。
冒頭からぐっと一気に引き込まれること請け合い。物語における導入部分の重要性がわかります。
文章力の高さや展開のスピードがしっかりしていて、圧倒的な没入感を味わえます。
~URL~
https://ncode.syosetu.com/n0556fr/
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