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そもそもSFって何さ?

 筆者がSFとはじめて出会ったのは確かもう数十年も前の小学三年生だったか四年生の頃の夏休み。

 毎月送られて来る学習、科学と云う教育補助雑誌に掲載されていたSF短編。

 すでに記憶の彼方でタイトルすらも思い出せないが、確か未開の惑星の調査団員が未知の生命体と戦い、その惑星を開拓して行くと云うモノだったと思われる。

 レトロで妙にアメリカナイズされた絵柄の青年がずんぐりとした光線銃を未知の生命体に向けて引き金を引いているイラストが何とも特徴的だった。


 この出会いがきっかけで筆者はSFと云うジャンルを知り、夏休み明けから図書館に籠もり、ジュール・ヴェルヌに代表される古典SFに夢中になった。

 あまりにも使い古されて誰も使わなくなった蛸の様な軟体触手生物と戦う惑星開拓民の冒険譚にワクワクとした事は今でもハッキリと覚えている。

 その流れからゲド戦記等のファンタジー小説も読む様になり、現在ではSF的考察をする冒険活劇とグルメ系小説好きな人物と云う、何とも妙な人物像になっている。


 さて、なろうではファンタジー世界を扱った物語が非常に多く人気を博しているが、元々ファンタジー小説と云うのはSFからの派生であるが、それは御存知だろうか?

 ではタイトルにある通りだが"SFって何さ?"って事になると、非常に幅広い。

 現在では頭文字を取ってSFとなれば何でもアリなのである!

 本来はサイエンス・フィクション、日本語にするなら空想科学とでも表現するものだが、他にSFとして再定義されたもスペキュ(Specu)レイティブ(lative)フィクション(Fiction)だったり、スペース(Space)ファンタジー(Fantasy)であったり、かの有名マンガ家は"すこし(Sukosi)不思議 (Fusigi)な世界観"と公言したり等、もはや本当に何でもありなのである。

 SFとして再定義されたスペキュレイティブ・フィクションと云うのはWikipediaから引用すると"現実世界と異なった世界を推測、追求して執筆された小説などの作品を指す語"とある。

 つまり先程のスペース・ファンタジーや少し不思議な世界観であっても、その世界観を追求したのであればこの広義の中に含まれてしまう訳だ。

 ──いや、現代で実現されてない要素を織り込んだ現代劇であっても先の定義であれば立派なSFと云うジャンルであると言える。


 さてさて、そんな混沌としたSF界であるが筆者はハードSFやサイバーパンクといったジャンルが大好物である。

 ファンタジー分野に目をやるとここ最近のライトノベル的なファンタジー物よりも海外の細部まで世界を作り込んである作品が好きだったりする。

 そんな無節操に"好き"が多い筆者であるが、その"好き"に至るまでは同じ様なフォーマットが存在していると言っても良い。


 "好き"に至る筆者のフォーマットとは何かと言えば、その文字だけの世界に人が生きていると云う事を感じられるかどうかの一点に尽きる、

 創作世界に人々が息づいている事を感じられれば筆者の場合は内容の読み易さ等に関わらず、大抵"好き"として扱われる。

 では創作世界の中の人々が生きていると感じられるのは何処なのかと問われれば、筆者の場合は"食料"と"欲求"が描かれているかどうかだと思っている。

 これはSF以外でも言える事だが、このどちらも含まれない場合は筆者の場合は興味は惹かれないかな……って、感じになってしまう。


 ではこの"食料"と"欲望"の部分をSF的な味付けにしたらどうなるか?それはより極端にデフォルメされた状態で描写される事が多いと云うのが特徴である。

 まず食料に関して。

 日本は世界的に見ても全体的にかなり裕福な暮らしが出来ているので、あまり実感する事が無いと思われるが、実は二〇一八年現在の状態で世界的な食料供給は破綻し掛かっている。

 世界人口の五人に一人の割合で飢餓に苦しんでいる現実がある。

 これはその国の経済的な理由もあるが、それ以上に食料生産が人口総数に対して足りていないからと云う面もあったりする。

 そんな人口総数に対して生産量が足りていないにも関わらず、日本を含む先進国では経済と云う力で消費し切れない程の食料を買い込み、そして捨てている現実もある。

 理不尽ではあるが、これが現在の人間のルールと云う枠の限界なのでしょう。

 そのルールの根本が変わるか破壊されない限りこの理不尽は続き、富める国はより富んで使い捨ての消費が拡大し、飢えに苦しむ国はより貧しく歴史の中に消えていく……それが経済社会と云う構造だったりします。

 SF的な演出を施すのであれば、その経済構造をより大袈裟にクローズアップするだけでそれらしい世界観が出来上がったりします。

 大抵のSF世界って食料に関して何らかの制限が存在し、それを科学的なでっち上げ理論で読者を納得させた上で魅せていくってのは古典ジューヌ・ヴェルヌの時代から何ら変わってはいないのです。


 次は欲望に関して。

 コレも食料に関してと同じで大袈裟にクローズアップするとそれだけでSF感が出ます。

 三大欲求って聞いたことありますよね?食欲、性欲、睡眠欲の三つの事ですが、これって欲求ってよりは本能に近いものです。

 この三つのうちどれかひとつでも制限され、その制限される理由があると途端にダークなSFの世界が出来上がってしまいそうな感じがしませんか?

 日本で欲求と言えば食欲、性欲、睡眠欲の三大欲求が当たり前の様に使われていますが、実はこれって日本独自のもので、世界的には別の三大欲求だったり二大欲求ってものが一般的だったりします。

 では世界的に言われているいる二大欲求ともうひとつの三大欲求とは何か、それを説明します。


・二大欲求とは

 人間の欲求を大きくふたつに大別するならそれは生理的欲求と社会的欲求に大別されます。

 生理的欲求とは自己の生命を保つ為に必要なモノ。

 これが絶たれると生命維持が不可能になる事象の全てが含まれます。

 対して社会的欲求とは他人よりも優位に立ちたいと云う自己顕示欲に起因するものです。

 SF的にこの社会的欲求を抑え込まれると奴隷の様な立ち位置として描かれる事があります。


・もうひとつの三大欲求

 こちらの三大欲求は高位なものから成長欲求、関係欲求、生存欲求となり、低位な欲求から満たそうとしますが、それらが満たされなくても上位の欲求が同時に存在したりする場合もあったりします。

 生存欲求とは己が生きる為の環境や状況を求める欲求で、先に書かれていたものと同様です。

 次に関係欲求ですが、他人や自分に親しい人との関係をより良いものにしたいと云うモノ。

 人は独りでは生きていけませんから、親兄弟や友人といった関係の人々とより良い付き合いを保ちたいと云う欲求を指します。

 最後に成長欲求についてですが、これは知的好奇心や創造をしたいと云う欲求を満たすものです。

 成長欲求は生存欲求や関係欲求が満たせれた状態でないと自己を高次に導こうと云う発想すら出て来ない事が多い欲求です。

 お腹が空いて飢えているのに画材を購入して絵を描き、それを売って生活しようとは思いませんよね……飢えていて手元にお金があるならまずは腹を満たそうって生存欲求の方が上回ってしまいます。


 ──で、結局ここまで書いておいて欲求って何なのさ?SFって何さ?って事に戻って来る訳ですが、SFとは何かしらの欲求が満たされない世界観を描いたモノで、それをナンチャッテな科学的でっち上げでそれらしく読者を騙すものと筆者は思っております。

 結局何が言いたいか解らなかったって?

 筆者もコレを書いているウチに何が言いたかったのか訳が解らなくなり、とりあえずそれらし事を綴っただけの戯言です。

 あまり気にしてはいけません。


 こんな感じの筆者が思うままに書き綴るだけで投げっ放しの駄文だったりしますが、きっとまた駄文を綴ります。

 その時には宜しくです。


 ──それでは今回はこれで閉幕。

駄文な戯言に付き合って頂きお疲れ様でした。

感想欄に戯言を読んでの文句や感想等を頂けると筆者は画面の前で小躍りしてしまいます。

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