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異世界から戻ったおれが、双子の姉の姿になっていた件。  作者: ねこた まこと
最終章 生と死と転生。そしてその先にみえる未来。

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『あの日』の事。前


服部兄妹の自宅から、今朝も怒鳴り声が聞こえる。


「 ひな! 何しとんじゃ。早よせいや」

「 うああ。ちょっと待っててや」

「 お前のちょっとは、長いんじゃ。長谷川も渉もはぁ来とるんでよ」

「 わかっとるけぇ。やーやー言わんといてや!」


ひなは、バタバタと家の中から出てくる。


「お待たせ」

「毎朝、毎朝、ギリギリまで寝とるけぇ人を待たす羽目になるんじゃろうが。この寝坊助が」

「そりゃ、悪かったねぇ」


仁とひなが、ギャーギャーと言い合いしながら、今朝も登校する。

一応付き合うようにはなったが、これといって2人の関係は、大きく変わってなかった。


「毎朝。よくケンカ出来るねぇ」

「だよな」


真央と渉が、呆れとも感心ともつかない声を出す。ひな達は、真央と渉の少し後ろから、言い合いしながら歩いている。


まわりには、出勤途中のサラリーマンや通学中の学生がいる。その中をひな達は、ギャーギャー言い合いをしているのだから、目立つことこの上ない。


真央や渉は、恥ずかしいのだが下手に止めると、ヒートアップするだけなので、真央達は止めない。


「ひな! それに、仁。あんたら、ええかげんにしんさい」


厳しい女性の声がする、ひな達は、その声に反応してケンカをピタリと止める。


「「 はなこばあちゃん」」


ひなと仁は、声の主を見てびっくりする。和服姿のはなこがいた。


「 全く、朝からギャーギャー何ケンカしとるの? 一緒におるお友達にも、迷惑かけてから、ほんまに。 あんたらは、こまい ( 小さい)子供みたいな事せんの。はい、2人も謝りなさい」


仁とひなは、一瞬顔を見合るが、お互いに謝る。


「ごめん」

「ごめん」

「はい、ええ子」


とニコニコ笑いながら、はなこは、ひな達に飴を渡した。

ひなは、握らせれた飴を見ながら言う。



「ばあちゃん。ウチらもう高校生なんじゃけ、飴もろうても( もらっても)嬉しくないんじゃけど」

「 まあ、細かい事は、気にせんの」

「なんで、はなこばあちゃんがおるんか気になるけど、早よ行かんと、遅刻するけぇ。また、夕方にね」

「わかっとるよ。早く行きんさい。お友達待っとるよ」


はなこは、2人を見送る。ひな達は、バタバタと走って駅へ向かった。


学校に着き、仁とひなは、使われてない空き教室で話していた。


「 ばあちゃん、なんで来たんかな」

「 さあ、昨日、雫の奴が、メールで、ばあちゃんが来たんよって送ってきたけど」

「 瞳子おばさんに、会いに来たんじゃないん? 」

「 うーん。なら、休みの日来るじゃろ。母さんに会いに来たんは、建前で、夕陽に会いに来たんじゃろ」

「 かもね。 ばあちゃん、『あの日』の事兄さんにしつこく聞いてからね」

「『 あの日』って、夕陽達の葬式の日の事か?」

「 うん。なんで、夕陽があんな姿になったんか知りたくない?」


ひなの一言に、仁は目をパチクリさせた。


「 えっ、夕陽が言うったじゃん。異世界がどうのって」

「 じゃけど、それだけで、ホイホイこっちに戻ってこれるもん? いくら、神様の力のお陰じゃ言うても」


仁は、うーんと考えこんで、首を振って答える。


「 ありえん。そもそも、家族が混乱する。まあ、蘇ってほしいって願えば別かもしれん」

「 2人で、あれこれ考えても、しょうがないけぇ、夕方にばあちゃんと話してからじゃ」

「 そうじゃね」


2人が、会話を終えると同時に、予鈴が鳴った。


「教室行こうか」

「うん」


 なぜ夕陽が日本へ戻ってこれたのか?

それがわかった時、っていうどんな事が起こるのだろうか?



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