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異世界から戻ったおれが、双子の姉の姿になっていた件。  作者: ねこた まこと
三章 おれと愉快な仲間達の日常。

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相談のハズが……


ひなの言う通りに、ショッピングモールで買い物をした後、4人はバスで駅まで移動する事にした。


バスを待つ間、ひなは仁から少し離れた所で、理緒や涼に、無理矢理来てもらった理由を話す。


「 本当に、今日はとんでもないお願い聞いてくれてありがとうね。仁と二人きりに絶対なりたくてね」

「 別にいいですけど。なんで、2人きりになりたくないんですか?」


涼は、至極真っ当な質問をした。

ひなが、答える前に夕陽がこういい当てた。


「………どうせ、仁と2人きりになったら恥ずかしいとかじゃろ? 」

「 ほうよね。 なんで、あんたは、そうズバリと言い当てるかね」


夕陽に言い当てられて、恥ずかしいのかひなの顔が赤い。


「 いや~、実はあのバカの事好きって認めたら一緒におると、意識しまくりでさ。心にない事を言って最終的にケンカになるんよね。いつもは、学校の友達が止めてくれるけど、今日はおらんしね」


ひなは、ニャハハと笑って誤魔化す。

夕陽は、ジト目でひなを見る。



「 それで、今日もこんなむちゃくちゃなお願いしたんかい。 おれは、ちょっと話するだけじゃったのに。相変わらずじゃね。とんでもない行動するの」

「 うん。でも、それだけじゃないんよ。来てもらったん」

「 何しよん? バスが来たで」


仁に呼ばれ、夕陽達はバスに乗る。


「 さっきの続きじゃけどね。私の兄が、知り合いに猫さん押し付けられてね。キャットタワーと一緒にね。うち貸家じゃけ駄目って言ったけど、その人飽きたからって無理矢理置いてったみたい。仕方ないから大家さんに事情話したら、大家さん許可してくれたんだ。でも、困った事にキャットタワーを兄さんがよう組み立てられんけぇ手伝ってもらいたかったのと、猫さんの物買いに行くのもね」

「 はあー、世の中酷い人もいるんですね。飽きたからって、猫手放すの。なら、最初から飼わなきゃいいのに」

「 そうだよ、物じゃないんだから、簡単に手放すなんて可哀想だよ」


涼と理緒が怒って言う。


「 大家さんも、2人と同じ事言ってたよ。だから、飼う許可くれたんだと思うけどね」


そんな話をしているうちに、バスは駅に到着した。


「 あっ兄さん? わざわざ迎えに来てくれたん?」


バスから降りると、ひなの兄 茂が迎えに来ていた。


「 あっこの前、うちに来たお兄さん。ひなさんのお兄さんだったんだ」

「 拓の妹の理緒ちゃんか。この前は、遅くまですまんかったの」


茂は、頭をかきながら、理緒にそう言った。


「 理緒の知り合い?」

「 お父さんの飲み友達」

「 ふーん」

「 それは、そうとこのやんちゃ猫抱いてくれんか? 」


理緒と涼の会話に割り込むと茂が、ペット用のキャリーバッグを開けると中から、黒い猫が出てくる。


「 にゃー。にゃー」

「 可愛い。おいで」


理緒が抱っこすると、黒い猫は、大人しくなる。


「 車でも暴れてから、大変なんよ」

「 昨日は、隠れて出てきもせんかったんのに」

「 慣れたんじゃろ。茂兄早く、帰って組み立てんといけんのじゃろ」

「 なんじゃい、仁おったんか。ヘタレのお前に組み立てられるんか?」

「 あなたに、言われとうないです」


仁と茂の間に、見えない火花が散っていた。


「 もう、ええけ、いぬるよ。( いいから帰るよ。)」


ひなに諫めれて、仁と茂は口を閉じた。

夕陽達は、駅前の駐車場に向かい、茂の車で、ひなと茂の住む家に向かった。


キャットタワーや買ってきたケージを皆で組み立てたが、事あるごとに、茂と仁が啀み合うので、夕陽やひなが2人を宥めて、その間に理緒や涼が作業を進めるという状況になった。


「 本当に、ありがとう。涼くん。理緒ちゃん。夕陽。別な形でお礼させてもらうね」


ひなは、3人にお礼を言ったあと、理緒がすかさず、こう言った。

「 ひなさん。クロに会いに来てもいいですか? 」

「 ええよ。いっそのこと、クロ連れて遊びに行ってもいい?」

「 えーと、家の親に許可もらわないといけないけど、多分大丈夫」

「 本当。じゃこれ、スマホの番号とメルアドね。また連絡する」


――ひなって凄いよな。年下の子ともすぐ仲良くなれるなんて。イヤその前に、キャットタワーを組み立ててくれてくれとか、片思いの男と二人きりになるのは、嫌だから一緒にいてなんて、初対面の人間に頼んだ挙句、了承させるんじゃもん。おれにゃ、無理かも。


と理緒とひなのやり取りを見ながら、夕陽はそう思った。



「 じゃあ、そろそろ送ってくわ」

「 気をつけてね。夕陽は、風邪ひかんようにしんさいよ。10月になって寒くなってきたけぇ」

「 うん。 わかった」

「 さようなら」


ひなは、3人の乗った車を見送った。


「 疲れたね」

「 うん。」

「 夕陽どうしたの? ぼーっとして」


後部座席の右端に座った夕陽が、ぼーっと外を見てたので、心配になった理緒が声をかける。


「 んー。いや、仁とひなあの2人の間に波乱が起きそうだなって思ったん」

「 まあ、今日も色々あったもんね」

「 あの2人絶対なんかやらかす。得に、ひなって、昔からトラブルメーカーじゃし」


夕陽は、断言すると盛大にため息をついて、これから起きるであろうトラブルを想像したのであった。


なんでこうなったんだろうと、これを書いた時の自分に問いたいです。

ツッコミ等お待ちしてます。(笑)

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