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異世界から戻ったおれが、双子の姉の姿になっていた件。  作者: ねこた まこと
三章 おれと愉快な仲間達の日常。

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悩み相談。


夕陽は最近気にしてる事がある、


「 俺って幼児体型じゃね?」


風呂上がりに、洗面台の鏡に写った自分の体を見ながら夕陽一人事を呟く。

小さな胸に、あまり括れてない腰まわり凹凸の少ない体型が、夕陽の悩みである。

特に、同い年のアキと比べても、その差は歴然としている。


アキは、身長は夕陽と同じくらいなのに、出るべきとこは出て、引っ込むべきとこは引っ込んでるという夕陽からすれば、うらやましい体型をしている。

何か特別な事をしてるのかと、アキに訊いてみたが、『べっつに~何もしとらんよ』と返された。


「 ぶり (すごい)うらやましいのう。何もせんで、あの体型」


夕陽は、パジャマに袖を通しながら呟く。

ダボッとしたパジャマを着ると、益々分からなくなる体のラインを見ると、ため息しか出ない。



夕陽は、自室に戻りベッドに入ると、ストレッチを始めた。


「 ハルカが、ストレッチがいいよって教えてくれたけぇ、やっとるけど、効果イマイチよう分からんのよね」


夕陽は、友人のハルカからストレッチがいいと聞き、本屋に行ったら専門の本があると教えてもらったが、お小遣いで買えそうになかったので、古本屋で見つけた本を読みながら、行っている。

ストレッチを終えて、ゴロリと横になる。


「 なんか、もうちょいええ方法ないかな? 雫ちゃんに訊いても、多分部活で、バスケやっとるけぇよ。って言われそうなし。雑誌を買い漁るほど、お小遣いないしね。 ネットは、母さんがきっちり管理しとるけぇ、好き勝手に使えんし」


夕陽は、ベッドでゴロゴロしながら、考える。


「 あっほうじゃ、一人おるじゃん。うってつけの相談相手」


夕陽は、枕元の携帯を取ってメールをうち始めた。


 土曜日。夕陽は、拓人の妹 理緒と一緒に中島市に最近出来たショッピングモールに来ていた。


「 なんでさ、おれも巻き込むかな? 夕陽ちゃんの幼なじみのお姉さんに、会ってダイエットの相談するんだろ? 」


夕陽と理緒の側で、ぼやく少年の名前は、桜庭涼。拓人と同い年に見えるが、理緒と同じ中2である。ちなみに、理緒の彼氏である。


「 ダイエットじゃなくて、女の子らしい魅力的な体になる方法を訊くの。涼を巻き込んだのは、ひなさんの注文。だよね? 」

「 うん。 ショッピングモールを待ち合わせ場所に指定したのは、おれをつれ回すという魂胆だと思う。 ただ、なんで男の子を連れてこいなんて、注文つけたんかは、知らんのよ。ごめんなさい」


夕陽は、そう言って、涼に謝る。


「 まあ。おれ的には、ここに来る理由が、出来て嬉しいけど」

「 この近辺遊ぶ所、無いもんね。わざわざ、遠くまで行かなくていいからありがたいけど」

「 ほうじゃね。電車じゃのうて、バスでここまで、これるのもいいよね」


3人がそんな会話をしていると、ひながやって来た。


「 遅くなってごめん。部活終わりに話こんどったらけぇ」

「 それは、ええけど、2人に自己紹介せんと」

「 ああ。はじめまして、私は、服部ひな。夕陽の幼なじみです」

「 おれは、桜庭涼です。服部さん」

「 オレは、林原理緒です」

「 涼くんに理緒ちゃんね。 理緒ちゃんは、林原さんの妹さん?」

「 はい、そうです。なんで、お兄ちゃんの事知ってるんですか?」

「 夕陽と林原さんが、一緒にいる時に話したから。」

「 そうなんですか」

「 それは、そうとお昼まだでしょ?」


ひなの問いに3人は、頷いた。


ショッピングモールのフードコートに移動した、夕陽達は席を確保すると、順番に好きな物を注文しに行った。

それぞれ、料理を持って席に戻ってくる。


「 お待たせ」

「「 えっ? 全部一人で食べるの?」」


ひなが、トレイに乗せて持ってきた食べ物の量に、理緒と涼はびっくりする。


二人が驚くのは無理もない。

ラーメンとチャーハンと餃子を二人前分乗せてきたからである。

それだけも驚きだが、ラーメンもチャーハンも大盛りだ。

大食い女性タレントに負けずとも劣らない量だ。




「 うん。夕陽、忘れとるみたいなけどね。私は、大食いなんよね。 まわりからは、ブラックホールひななん呼ばれるくらい。じゃけ、女性らしい体づくりなんて相談する相手じゃないんよね」


ひなは、そう言って、ラーメンを食べ始めた。


「 そうじゃった。忘れとった」


――相談する相手間違えたかも。




あっという間に、ひなはトレイの上のラーメン。チャーハン餃子を空にした。


「 本当に、食べちゃった。」

「 おれの倍食べてるのに、あの体型。あり得ないよな。」


理緒と涼は、呆れてひなを見た。


「 ひな、なんでさ男の子連れてこいって言ったの?」

「 ちょっとね。あっ来た」

「 仁?なんで?」


ひなを見つけて、仁がこっちにやって来た。


「 ひな、まさかと思うけどこの子達に手伝ってもらうんか?」

「 そのまさか、うちのくそ兄貴が役にたたんけぇよ」

「 あの? 話が見えないんですけど」



涼が、恐る恐る手をあげて、訊いてくる。


「 ごめん。ちょっと、手伝ってもらいたい事があるんよ」


ひなは、困った顔で、そうお願いしたきたのだった。



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