表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から戻ったおれが、双子の姉の姿になっていた件。  作者: ねこた まこと
間章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/35

夕陽の事情を知ってる者達

次の章に関係するお話です。


物語の時間軸は少し前に戻る。


 8月の中旬。桃宮市から電車で約1時間半の所にある町 中島市中島地区の駅に、大荷物を抱えた少年が降り立った。

年の頃は、15か16歳くらい。短めの黒髪で眼鏡をかけた少年だ。



「 疲れた。 ここから歩いて十分。やっぱり、迎え断らにゃえかったかも」


少年は、迎えに行っちゃろか?という叔父の好意を無駄にしたことを後悔するが、今さら迎えに来てくださいとも言えないので歩きはじめた。



8月の中旬でまだまだ暑い。今日も最高気温33度。少し歩くだけで汗が吹き出る。

立ち止まって、眼鏡を外して汗を拭く。

眼鏡をかけ直そうと顔を上げると、視線の先に見覚えのある少女がいた。

会ったのは、1ヶ月くらい前だが、少し大人びた雰囲気になった気がするが、

猫のようにつり上がった目と髪型だけは変わってない。

学校帰りなのか、赤いリボンタイのセーラー服姿で友人と喋りながら歩いている。



少女も少年に気づいたようで、立ち止まって少年の名前を呼んだ。


「 あっ 音無仁(おとなしじん)

「 うん。フルネームでありがとう。ひな、久しぶり。元気じゃった?」

「 久しぶりって、1ヶ月くらい前に会ったじゃん!」


―――ツッコミが入れられるんなら、大丈夫。いつものひなだ。



「 うん。そうなんじゃけど。俺が、こんなに大荷物さげとるのに何にも言わんの?」

「 言おう思うっとったよ。まるで、家出するみたいじゃね」


ひなは、仁が持つスポーツバッグやリュックを見ながら感想を述べた。


「 いや、そのまさしく、家出なんじゃけど」

「「 えー?!」」


仁の一言に、ひなとひなの友人まで、大声を出した。


「 真央まで、そんな声出さんでも」


ひなは、側にいたツインテールの少女に、ツッコミを入れる。


「 ごめん。 でも、二人共、私の存在忘れて、いい感じで話しているからついね」


ツインテールの少女 真央は口をとがらせながら、文句を言う。


「 そりゃ、すみませんね。 仁。あんね、よかったら、家出の理由教えてくれん?」

「 別にいいけど。長くなるで。 俺は、向こうに着く時間伝えとらんけぇ、何時になってもええけど」

「 長くなってもええよ。 うちらも、仁にちょっと訊きたい事あるんよ。夕陽の事でね」


ひなは、真央のほうを見てそう言う。

ひなからの視線を受けて、真央は、捕捉説明する。


「 えーと、音無くんだっけ? あなたと会う前に、ひなと話ししてたんだ。夕陽の事をね。私達以外で、同じ疑問を持つ人間は、いないのかってね。 で、ひなは、あなたの名前を出して訊いてみよっかって話してたの」

「 要するに、君やひなの疑問ってのは、夕陽は事故で死んだはずなのに、実際は生きている。しかも、中学生としてね。俺らの知ってる夕陽は、高校生で男だった。なのに今の夕陽は、同じように死んだはずの双子の姉の体に、脳を移植して生きている」

「 うん。そだね」


自分たちの疑問に感じてる事全てを話した仁に真央は、苦笑しながら首肯した。


「なんだ。俺や雫がおかしくなった訳じゃないんじゃ」

「 仁がそう思うんは、仕方ない。だって、あんたの家の養子になりますって言われりゃ、益々、おかしくなったんかって思うわね。」

「 ねぇ、詳しく話すんなら、あそこに喫茶店あるから、そこで話そ。この辺、田舎だからファミレスとかないんだなよね」


真央は、そう言いながら昔ながらの喫茶店を示す。


「 そうじゃね。暑いし移動しよっか」

「 そうしょっか」


三人は喫茶店へ移動したのだった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ