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3話「世界観設定だとさ」

今回も説明回です。今回で説明回は終わります。

この世界はどうやらヤバいらしい。


◆◆◆◆


解散した後、俺は言葉通り図書室に向かった。ハユリと音無は気があったようで図書室の角のほうで仲良く話してる。

うむ、我が子と言えど可愛い女性二人が仲良く話してるのは良いものだな。

さてと、図書室に来たからには本を読むのが当たり前だが、いくら速読の俺でも図書室の本全部を読み終わるには一年かかる。そこで登場するのが≪森羅万象≫だ。

魔法の使い方は知らんがパソコンの使い方は知ってる。まぁ、要するに本の内容をコピー&引き出しをして俺の頭に移し替えるだけだが。多分、猛烈な痛みが伴うが≪不老不死≫を得た以上、痛みには慣れないといけないし。ハユリ達には叫んでも気にしないでくれって言ったから。まぁ、大丈夫だろ。

じゃ、早速。歴史の本からいくか。


ーーーー


結果から言えば成功なんだが、スゲェ痛かった。少しずつ処理していた情報が一気に流れてくるんだから痛いと思っていたが、うん予想通りだった。ま、脳が焼ききれようが組織が破壊されようが何しようが≪不老不死≫と≪高速再生≫のお陰で直ぐに治るんだがな。


さて、この世界の名前は『フィーネ』3つの大陸と1つの大きな島と無数の小さな島で出来た星だ。大陸の名前はこの世界を創った三神から名が付けられている。

人間の大陸は『知恵と知性の神ソピアー』

亜人の大陸は『勇気と団結の神ヴァハグン』

魔族の大陸は『力と誇りの神オーディン』

種族は多くなく、人間とエルフや獣人などの亜人と魔族、その他に魔眼族やドラゴンなんかもいるらしい。ドラゴンはオーディン大陸の山の中に、魔眼族は大きな島の上空にある城に住んでいるそうだ。


ソピアー大陸は地球でいうユーラシア大陸と同じ所にあり、三角形の形をしている。大きな街が3つで1つは湖の上に建ってるらしい。後、ドラゴンが住むと言われる山と崩壊した街跡がある。

俺達のいる『ヴェレーノの森』は別名『死の森』と呼ばれ奥に行くほど毒素が強くなるそうだ。雷華が大丈夫か心配になってきた。まぁ、浅いところには薬草が生い茂ってたり、ものすごい旨い魔物何かもいるらしいから重宝されてはいる。魔物って食べれるのか。後で獲ってこよう。


ヴァハグン大陸は、オーストラリア大陸の所にある大半が森で覆われた壺型の大陸だ。ここではエルフと獣人とダークエルフが暮らしており、獣人の街が森の中にエルフの街が平原にダークエルフの街が川に囲まれた土地に建ってる。街に名前や国境はなく神のご加護の通り団結して暮らしているそうだ。

元々、ヴァハグン大陸にいたドワーフは生活が厳しくなり、ソピアー大陸に移り住んで今は人間と暮らしているらしいが、いいように使われているみたいだ。税金を高く徴収したり奴隷にしたりな。


オーディン大陸は北アメリカ大陸の所にある三日月のような弓なりの形の大陸で、真ん中にデカイ山がある。その山の後ろに魔王の住む城があり、大陸の形に沿うように魔王の部下の街がある。上から水の街・土の街・火の街・風の街の順番で建っていて、水の街は湖の側に風の街が森の中にある。

それと、中央にある山の頂上にはドラゴンの街があるらしいが、誰もたどり着いたことがないんだと。


無数にある小さな島は、無人島だったり人が住んでいたりと色々とあって全部把握しきれてないとよ。中には日本の忍者みたいな術を使う部族もいるらしい。こっちにも忍者はいるがな。

南アメリカ大陸の場所にある大きな島は、魔眼族と呼ばれる特殊な目を持った種族の聖地とされ、魔眼族の街に続く『迷宮(ダンジョン)』があるそうだ。迷宮は何らかの原因で魔素が大量に溜まり、魔物が生まれやすくなった洞窟や建物だ。

魔物は大昔にいた動物が魔素を取り込み出来た魔核によって魔物へと変化したもので、何故魔素を取り込んだのかは解ってないと。


魔法は魔法媒体と呼ばれる杖や剣に魔力を流して使う術だ。まぁ、ここらへんは沙夜伽に聞いた方が早いがな。


さて、『世界情勢』って本を読んだんだが。この世界はどうやらヤバいらしい。

魔族側と人間側が戦争中、亜人は人間側に見方しているが奴隷にされたり子供も戦争に参加させたりと魔族側に寝返る亜人も増えてきていると。千年前の大戦争よりも酷い事になりそうだと書かれていた。

千年前にあった戦争は人間と亜人と魔族が領地奪おうとを争った戦争で。人間側が呼び出した勇者と魔族の王の魔王と亜人の王の獣王が話し合いをし、いまの大陸が出来たそうだが。最近、欲を出した人間側の王様連中が亜人も魔族も自分達の奴隷にしようと戦争を始めたらしい。

ちなみに、千年前の戦争は『千年戦争』と呼ばれ子供たちに人気の昔話になっている。話の内容は


『昔、何もない世界に三神が生まれました。三神はこの世界に命を吹き込み人間と亜人と魔族を創りました。光の種族の魔眼族と闇の種族のドラゴンを創った三神は天に帰っていきました。しかし、人間と亜人と魔族は領地を争い戦争をしてしまいました。人間の勇者と亜人の獣王と魔族の魔王の戦いは数年間続きました。そして、戦争が終わり世界を3つに分け皆は平和に暮らしましたとさ。』


で、いかにも子供の為に作られたキレイな話だと思う。本当は世界を滅ぼしかけた三人に怒った魔眼族とドラゴンが世界を3つに分けろ!と言ったからだそうだ。何でこんなのがあるかわからんけど、世界中の情報を集めて本にしているんだろう多分。ここにいれば噂話でも入ってくるから定期的に来ないとな。


そう言えば、雷華と水鬼によると。この死の森にも人間らしき生き物が生息しているらしい。

水鬼は、「この森には人間らしき部族が幾つかの村を造って生活していたわ。結構、貧しい生活をしているみたいよ。」って言ってて。

雷華は「この森の主を倒して頂点を勝ち取ったはいいが。その主が村のような場所に入っていくのを見たんだ。何者かに飼われているようだったし、人間でもいるのかね。」と言ってたから、何かいるんだとは思うんだけど。本には何も書かれていないんだ。まぁ、こちらの敵にまわらなければどうでもいいんだが。


さってと、情報集めはこのくらいにして鍛練と魔法の修行でもするかな。後は街の名前と種族のこまかな情報ぐらいだし、沙夜伽からも準備が出来たと聞いたからな。じゃ、行きますかね。


俺は図書室を出て庭の広場に向かった。

説明回がやっと終わった。前回の屋敷探索がこれほど長くなるとは思わなかったです。

次回はこの世界の魔法の使い方と主人公の俺ツエー回です。

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