表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

プロローグ「異世界にトリップ出来るってよ」

他の色を殺してしまいそうなほど真っ白な空間に『You Dead』の文字と俺。

つか、どこここ?


◆◆◆◆


俺、(かがみ) (れん) 29歳 独身は、小中高を何事もなく卒業して映像関係の専門学校に進学後、大手映像制作会社にスカウトされ今は少し有名な映像クリエイターとして活躍しているフツウの社会人である。

結婚はしたいと思ってはいるが何せ面倒くさがりの性格のため、今まで出来た彼女二人にはフラれるわ合コンは面倒くさいわで、未だ独身だ。二人目の彼女とはいい線いってたんだけどなー。と、それは置いといて。


どうやら、俺は死んだらしい。死んだ時の記憶は残っている。トラックの運転手の居眠りのせいで三十路目前で死亡。

まぁ、二人目の彼女でアレは卒業してるし。両親も祖父母も俺が若いうちに亡くしてるから未練なんてないが。


死んだらてっきり天国とやらにでも行くと思ってたのだがな。悪い事と言えば俺に嫌がらせしてくる奴にミミズをけしかける事ぐらいしかやってないし。

『You Dead』って何かムカつくな。他の文字に変わったりはせんのかね?

そう思っていると、目の前の文字が『おめでとうございます。貴方は異世界にトリップ出来る権利を得ました』に変わった。


おおー!定番の異世界トリップとやつですかい?!趣味がアニメ・漫画・ゲーム・小説で良かった!

一人、興奮気味に考えをめぐらせていると文字が『好きな能力を五つ獲得出来ます』となり、文字の下に『0/5』と表示された。

選ぶんじゃなくて考えるのか。とりあえず、≪不老不死≫は確定だな。折角の異世界トリップなんだ思いっきり楽しんでやる。仲間の死や家族の死を見届けにゃならんらしいけど、んなもん両親と祖父母の合わせて6人が亡くなるのを見届けたんだ、乗り越える覚悟なんてとっくに出来てる。

よし、一つめは≪不老不死≫で!

そう思うと、文字の下の数字が1増えた。取り消しは出来ないと考えた方が良いな。慎重に考えないと。


10分後、残り一つ以外の能力が考え付いた。

二つ目は≪高速再生≫

いくら不老不死でも、腕や足が無い状態で戦うのはキツいからな。

三つ目は≪森羅万象≫

魔法で何でも出来る能力と思い浮かべたらこれになった。これが身に付いたと言うことは、向こうの世界は魔法のある世界なんだろう。あって損はないはずだ。

四つ目は≪刀ー黒耀刀ー≫

これは名前の通り、真っ黒な刀を召喚出来る能力だ。父方のじいちゃんは自分の道場を持つほどの武術の達人で。勿論、俺も物心ついた時からじいちゃんにサバイバル術やら武術やらを叩き込まれた。特に、才能のあった刀を熱心に指導されたのだ。でも、黒い刀になった理由がわからんのよなぁ。


そして残り一つ。これが考え付かないんだよな。とりあえず、異世界に着いたら建国を目指すけど、これだけでも十分そうだし。≪完全洗脳≫の能力を貰って仲間を絶対に裏切らない国の幹部にするのはしたくないし。

悩みに悩んでいる俺の脳裏に、ある事が浮かんできた。


――――


俺の趣味の一つである小説は勿論、読むこともそうだが。書く方も含まれている。

読書家の両親に育てられた俺は、幼い頃から本に囲まれて生活していた。自然と本が好きになっていった俺は、友達と外で遊ばずに図書館に籠ってひたすらに本を読み続けた。

両親が中学生になったお祝いにと携帯電話を買ってくれて、そこで俺は携帯小説に出会った。

自分とそんなに年の離れていない人の作品を見るのが楽しく、のめり込んでいった。次第に俺は「自分でも小説を書きたい」と思うようになっていった。

新しいアニメや漫画、ゲームを買う度に主人公は増えていった。だが、俺には致命的な欠点があった。そう、面倒くさがりな性格だ。小説を書こうにも長続きしないのだ。


そんな俺の心の奥底に「俺の主人公たちが活躍できる場所が欲しい」と言う願いが出来た。


――――


決まった。

最後の能力は、『俺の今までに生んできた主人公を召喚出来る能力』


『了。能力≪我が子≫取得。異世界に転移する準備中。身体のスキャン成功。身体の構築成功。精神のスキャン成功。転移の際の衝撃から精神を守るバリアの発動成功。能力を祝福(アビリティ)として獲得成功。スポーン位置の安全獲得成功。準備完了。これより、異世界へ転移します。よい旅を。』


最後の文字が出終わった瞬間。俺の目の前が真っ暗になり、そのまま意識を失った。

タグに『ハーレム?』って付けて良いのだろうか。まぁ、蓮ってか私の作った主人公ほとんど女性なんだけどな!

今度こそ、連載するぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ