入学式&寮案内
第二話は入学式と寮の案内です。
長くて、名前も沢山出ます。
覚えにくいかもしれませんが、ご了承下さい。
4月17日、編集しました。
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
桜の花が舞う、この季節。
現在の時刻。4月1日午前9時。
ここ、現異学園には制服を着た新入生が集まって来ている。教室に荷物を置いた生徒は体育館に集まる。
さて、入学式が始まるよ。
* * * * * * * *
「新入生の皆さん、おはようございます。学園長の姫百合波紋です」
最初に話したのは学園長の姫百合波紋。お淑やかな話し方が特徴的な人だ。
「それでは、新入生の皆様。入学おめでとうございます。私はとても嬉しいですわ、可愛い生徒が無事に入学出来たのですもの。
では、次に生徒会長からの挨拶です」
「おはようございます。生徒会長の姫百合三葉です。保護者の皆様も、お越しいただきありがとうございます。この後は私達が寮までご案内致します。保護者の方には学園長から学園の案内がありますので、体育館でもうしばらくお待ちください」
パチパチパチパチ。
「では、これにて入学式を終了致します」
ガタガタガタ。がやがやがやがや。
「んんーっ。やっぱり堅苦しいのは疲れるわねぇ」
「母様……。〝貴族〟ですし〝学園長〟なんですから、慣れてください。早く保護者の人達を案内してあげて下さい。困ってますよ」
「はーい。行ってきまーす」
「もう、ゆーくん起きて。入学式終わったよ?」
「ふわわぁ~」
「途中までは起きてたのにね」
「残念でしたー。くすくす」
「眠い~」
「じゃあ、皆。行こうか」
「「「うん!」」」
* * * * * * * *
「左の建物は男子寮。右の建物は女子寮です。4階まであって、通路から行き来出来ます。中は役員が説明します。どうぞ」
「ゆーくん達、よろしくね」
「りょーかい」
「女子はこっちだよー」
「おっきー」
「綺麗な建物ー」
「住む部屋があるのは3階からです。女子寮の方は5階まであって、1つの階ごとに6つの部屋があります。まぁ、生徒が増えても建物大きくするのなんて簡単だから、問題なんて全く無いんだけどね」
「うーんと……。3階の人から呼ぶから、返事してね。あ、わたしは生徒会書記の向日葵だよ。よろしくねっ」
『よろしくお願いします』
「八乙女椿さん」「はいっ」
「時雨夏希さん」「はい」
「卯の花飛鳥さん」「ん」
「青桐にねさん」「はーい」
「白樫空さん」「うーい」
「柊蘭さん」「はい」
「んーと、今呼んだ人はわたしについてきてくださーい。次は4階です。あ、私は姫百合三葉の妹の琴といいます。よろしくお願いします」
「小倉藍さん」「はい」
「初雪梓さん」「はーいっ」
「浅黄林檎さん」「はいっ」
「月読里桜さん」「は、はいっ」
「雪柳紅葉さん」「はーい」
「もう一人はさっきの葵先輩です。では、私についてきてください」
『わかりました』
「最後は5階の皆さんですね。残っている方だけですが、一応確認として呼ばせていただきます」
「春宮茜さん」「はい」
「冬風桜さん」「はーい」
「下野沙羅さん」「ん」
「藤鈴音さん」「はいっ」
「最後の一人は私です。卯の花翼さん」
「……はい」
「翼さんは私の妹と同じ部屋なんですけど、良いですか?」
「分かりました。大丈夫です」
「じゃあ、行きましょうか」
* * * * * * * *
「夕姉ー。デザート作ってもらえる?」
「良いよ。何が良い?」
「フルーツゼリー!」
「わかったわ。少し待っててね」
「ねぇ」
「なぁに?」
「今の人は?」
「ご飯作ってくれる人だよー。寮母って言った方が分かりやすいー?」
「成程」
「フルーツに嫌いなものあるー?」
「だいじょーぶでーす」
「僕、自分でかき氷作れるけどねー」
「へぇ、氷属性かぁ……。さっすが三葉! 選ぶ人も考えてるねー」
「あのっ」
「どうしたー? 里桜」
「あ、兄が、いるはずなんですけどっ」
「あー……十六夜先生ねー」
「ほ、保健室に行きたいんですけどっ」
「そこの扉開けてごらんよー」
えーと……キャラたくさんですっ。
男子も沢山いるんですけど、我慢してくださると、嬉しいですっ。