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第13話 管理室崩壊

DELETE PROCESS

RESTART


赤い文字が空中に浮かぶ。


管理者が手を動かす。


すると。


部屋の壁一面のログが動き出した。


無数の文字。


赤い線。


世界の履歴。


そのすべてが、


俺の名前を中心に回り始める。


ARCHA MEMORIA


LOOP RECORD


1027


管理者が低く言う。


「ありえない」


俺は肩をすくめた。


「俺もそう思う」


管理者の指が動く。


その瞬間。


床が光った。


赤い線。


円形の陣。


ログが集まる。


エリシアが小さく言う。


「削除装置」


俺は聞く。


「止められるか」


エリシアは少し考える。


それから笑った。


「たぶん無理」


管理者が言う。


「観測AI」


冷たい声。


「まだ動いていたのか」


エリシアは手を振る。


「久しぶり」


管理者が怒鳴る。


「お前は削除された」


エリシアは肩をすくめる。


「そうだっけ」


その瞬間。


床の赤い線が光る。


DELETE TARGET

ARCHA MEMORIA


円が閉じる。


俺の足元。


光が強くなる。


エリシアが叫ぶ。


「離れて!」


俺は横へ跳ぶ。


次の瞬間。


床が消えた。


空間ごと。


黒い穴。


管理者が手を振る。


すると。


壁の画面が開く。


そこに映る。


王都。


ダンジョン。


そして。


世界地図。


赤い線が走る。


ログ削除。


都市。


山。


海。


線が触れる場所が、


消えていく。


俺は目を細めた。


「……世界ごと消す気か」


管理者が言う。


「異常は修正する」


エリシアが笑う。


「雑だね」


管理者が睨む。


「観測AI」


「黙れ」


その瞬間。


俺は走った。


管理装置へ。


中央の円形装置。


ログの心臓。


管理者が気づく。


「止まれ」


俺は止まらない。


ログイーターが出現する。


管理室の床から。


三体。


俺は剣を振る。


一体を裂く。


二体目を避ける。


三体目を蹴る。


黒い霧が散る。


俺は装置へ飛び込む。


剣を突き刺す。


金属音。


装置が震える。


ログが乱れる。


ERROR


ERROR


ERROR


エリシアが叫ぶ。


「あぶない」


管理者が手を動かす。


だが――


遅い。


装置が裂ける。


赤い光が爆発する。


ログが崩れる。


管理室の天井が割れる。


壁の画面が砕ける。


王都の映像が消える。


世界地図が乱れる。


管理者が呟く。


「……何をした」


俺は剣を抜く。


「壊した」


エリシアが笑う。


「ほんとにやるんだ」


管理室が大きく揺れる。


床が割れる。


赤いログが暴走する。


ERROR

LOG COLLAPSE


管理者の顔が青くなる。


「……管理層が崩れる」


俺は言う。


「知らない」


エリシアが楽しそうに言う。


「でも」


ログの嵐が吹き荒れる。


光が暴れる。


世界の記録が崩れる。


エリシアが俺を見る。


「これ」


少し笑う。


「世界が壊れる音だよ」


その瞬間。


管理室の奥で、


巨大な扉が開いた。


白い光。


さらに上の層。


エリシアが呟く。


「……あ」


「管理中枢」


俺は息を吐く。


「上か」


管理室が崩れる。


ログが落ちる。


世界が揺れる。


俺は剣を握る。


そして言った。


「行くぞ」


エリシアが笑う。


「うん」


管理者が叫ぶ。


「止まれ!」


だが俺は止まらない。


俺は走る。


崩壊するログ管理室の奥へ。


世界の中心へ。

読んでいただきありがとうございます。


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