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あの子と女神とタイムリーパー  作者: 渋めな人
第1章 『あの子と女神』
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第1話 『女神』

 ーーなんだここは


 急に薄暗い空間にいる状況に、暁人は困惑していた。

 困惑はしているが、暁人は冷静だった。何度かアニメでこういう状況は見たことがある。


 ーー死んだのか、俺は


 死んでこんなところにいるということは、


 ーーやっぱりか・・・


 暁人に人影が近づいてくる。


『妙に察しがいいわね。でもあなた死んでないわよ。』


 黒髪の謎の少女が暁人に話しかけてきた。


 "美しい"

 そんな言葉で言い表していいものなのかというほど可憐な少女だった。女子高生くらいの年齢に見えるが、その姿からは、高貴なものを感じられる。


 ーー死んでない?聞きたいことは山ほどあるが、お前は誰だ。


『私?そうね・・・女神みたいなものね』


 ーーみたい?まあ今はいい。ここはどこだ


『ここはあなたの夢の中よ門原暁人君。私の能力?みたいなものであなたの夢に干渉してるの。それよりあなたずいぶんと未練がましいのね。だいぶ気持ち悪いわよ』


 ーー未練がましい?


 暁人はなぜそんなことを知っているのかと疑問に思う。


『ええ、わかるわよ。ずっと見てきたから』


 ーー勝手に人の心を覗いてんじゃねえよ


『・・・本題に入らせてもらうわよ。あなた高校生活やり直して見る気はない?どう?あなたは過去の恋愛に相当未練があるし、悪い話ではないのだと思うのだけど』


 ーーうさんくせえな・・・ほんとにそんなこと可能なのか?


『そんなことを聞いても信じる材料をあなたは持ち合わせていないでしょ?』


 ーーそれもそうだな。いいぞ、やってくれ


『随分と素直なのね・・・じゃあ始めるわよ』


 ーーちょっと待て。お前の名前を聞いていなかった


『名前?ふふっ、もう会わないかもしれないのにそんなこと気になるなんてやっぱり面白い人ね。黒神祥子よ。いってらっしゃい、門原暁人君』


 ーーおう、行ってくる


 その瞬間、暁人を白い光が包んだ。


 ***********************


『私も諦めないよ。あきと君・・・』







黒神祥子(くろがみしょうこ)⋯自称女神

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