第5話 『俺がお前で私が…』
この度も読んでいただきありがとうございます!
「魔法少女あさね!」の第5話です!
今回は怒涛の急展開!!
遊次たちのもとに現れた新たな敵!そして彼らの罠にかかってしまい…!遊次と詩織に危機が訪れてしまう!!!
お楽しみいただけたら幸いです!
次回の第6話は……彼女のターン!?お楽しみに!
「魔法少女あさね! 第5話」
『第5話 俺がお前で私は…』
「1」
〜休日 魔法少女ハウス〜
俺の名前は朝根遊次!
パラレルワールドの自分、朝根詩織として魔法少女をしている普通(?)の男だ!
俺は自分の世界から詩織の住むパラレルワールドへ移動し、今はそこで生活している。
何故異世界に来たのか?もちろん詩織を元の状態に戻すためだ!そして色々と模索中って感じだ!
……実は詩織本人とは夢で意思疎通が出来るはずなんだけど、昨日は夢見れなかったな…。
それにアイツ、前に話した時はなんか様子が……。
「……っと……ちょっと!聞いてるの遊次?」
「……あっ。わりぃわりぃ。何?」
「はぁ〜『何?』じゃないわよ。今、詩織の「魔法少女の力」について使い方説明してる途中でしょう?」
「照美ちゃんの話、ちゃんと聞いてください。カッコつケダモノ野郎。」
「ヤメテくんねぇかぁ〜!?俺が悪いけどもよ!?(第4話終盤参照)」
んで。
今は魔法少女たちが集まる「魔法少女ハウス」で詩織の仲間である照美・星蘭・美琴たちから講義を受けてる最中だ。
「いい?「光」の魔法は基本的に「悪いもの」に対して浄化の力を持っているの。他の属性にはない効果よ。それ以外に対しては物理的に影響を及ぼすものになるわ。」
「物理的に……詩織の同級生を助けた時のアレはそういう事か……。」
「えぇ。そして火が水に弱いみたいに光にも弱点があると思うでしょうけど……基本的には「無い」わ。」
「え!?強っ!!!最強やん。」
「でも光の強さは使用者の「心の力」。つまり精神的に弱い状態だと光の力も弱くなるの。」
照美がそう言った瞬間、隣に座っていた星蘭が表情を変えずに黒いオーラのようなものを纏い出した!
驚く遊次。
…言い忘れていたが、ちなみに今遊次は女(詩織)に変身している状態だ。
「な・何!?どうしたんだよ宮本さん!?」
「これ。私と詩織ちゃんが持つ力の一つ「闇」。物理攻撃はもちろん、相手に対して『精神攻撃』を与える事も出来るわ。」
「え?じゃあ…」
「そう。最強に思える光属性を倒せるとしたら……それはもう対となる闇属性しかないのよ。」
言い終えたら闇のオーラを何事もなかったかのようにスーッと消しておく星蘭。
次に美琴が説明を始めた。
「コホン。つまりはですね遊次さん。詩織は光と闇の2属性を持つ魔法少女だと、前回説明しましたね?」
「あぁ。」
「彼女は自分の光属性の欠点を、自分の闇属性で補えていたんですよ。まさに完璧でした。」
「そんなに強かったのか詩織は…。」
「………まぁ詩織「1人だけ」で強かったわけじゃないけどね。」
「え?どういうこと工藤?」
「え?……あっ。」
「「「あっ。」」」
照美・星蘭・美琴。
そして一応その場にいたひぐらしが一緒になって何かに気付く。
何がなんだか分からない遊次。
「なんだよ皆?その『今思い出した〜!』って顔は?」
「いや。まさにその通りなのよね。ゴメン遊次、ちゃんと言ってなかったわ。実は……。」
照美が話そうとした……その時!!!!
(……オンッ)
「「「「!!!!!?????」」」」
魔法少女にしか感じ取れない謎のプレッシャーが突如として現れた!
しかも大きい!!!!!
「なっ!?何だこれ!?なぁコレって……」
「黙って遊次!!!」
「!?」
急に大きな声で遊次を注意する照美。
よく見たら照美を含め、魔法少女全員が驚いた顔をして冷や汗をかいている!
「嘘でしょ……セーちゃん、この気配は…。」
「うん……間違いないわ照美ちゃん。『アイツ』よ。」
「あの時一緒に消えたと思いたかったけど……やっぱり消滅していなかったようだね。」
そう言ってソファーから立ち上がる3人!
一斉に外へ向かって走り出す!
「お・おい!?何処行くんだよ!?」
「ひぐらし!遊次を……詩織をアイツに会わせはしない!此処で待機させてて!」
「ウム……じゃが無理をするな照美。おヌシたちも。ヤツを倒すなどとは決して考え無い事じゃぞ!」
「分かってるわ無能マスコット。詩織ちゃん無しでそこまで無茶はしません。」
「む・無能…?マスっ…?」
「ははは、分かっているよひぐらし。多分向こうもコチラと同じで万全の状態じゃ無いはず。なんとかして撤退させるから。」
「うむむ……ならよいが…。美琴、2人を頼むぞ。」
「えぇ。任された。」
外に出た3人は魔法少女に変身して一気に飛んで行ってしまった……。
魔法少女ハウスに残された遊次とひぐらし。
「……なぁ、おい。」
「ダメじゃ遊次。」
「まだ何も言ってないだろ……説明、してくれるんだよな?」
「2」
〜落落第五小学校 校庭〜
詩織の通う小学校へ集まった照美たち魔法少女3人。
学校の校庭には大量のモンスターたちが現れていた!
「アイツ……部下を連れてまた街を襲いに来たってわけね。」
「姿は見えませんけど気配は感じ取れるね。照美ちゃん、真ん中の群勢をお願いね。私は右側。」
「なら私が左側だな……2人とも。くれぐれもヤツを見つけても無茶はしないこと。撤退させるのがベストだから。忘れないように。」
炎を纏う照美。
闇と風を起こす星蘭。
そして氷の矢と弓を生み出す美琴。
「先に謝っておきます高田先輩。私、アイツの顔見たら……どうなるか分かりませんので。」
「照美ちゃんと以下同文。」
「……分かってるよ。頭では忘れないようにね。」
一斉に襲いかかってくるモンスターたち!!!
「行くよ!2人とも!」
「「はい!」」
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〜戦いが始まり数十分経過……〜
「ハァ…ハァ…あの時より敵の数少ないとは思うけど………何か……。」
「照美も…かな?実は私もなんだ。何か違和感を感じる。」
「えぇ…何か変。別に雑魚たちは変じゃないけど何か…拍子抜けというか……あっ!?」
戦闘中に何かに気付いた星蘭!
急いで地面に手を付いて、闇の力を辺りに広げる!
「…………ッ!?い・いない!?」
「え?セーちゃん?いないって…?」
「アイツの気配はあるけど………ここにはいない!何かでカモフラージュしてる!」
「本当か星蘭!?」
「じゃあ今アイツは………嘘!?騙された!」
焦る星蘭。「ある方向」へ顔を向ける。
それを見て照美と美琴も驚愕する!
「ア・アイツ!私達の「魔法少女ハウス」に!!!」
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〜時は遡り数十分前 魔法少女ハウス〜
「……説明、してくれるんだろうな?」
「分かっておる。今おヌシ達が感じ取ったヤツは…」
「俺だ。久しぶりだな、ひぐらし。」
………………………………
…………………
………???
一瞬の沈黙。
遊次もひぐらしも、何が起こったのか一瞬分からなかったからだ。
2人が振り向くとそこには1人の男が立っていた。
格好は黒のライダージャケットにジーンズ。
長い黒髪を後ろで適当に結び、色白の肌をしている。
そして何より「普通ではない」と感じたのは眼だ。
『エメラルド』のような瞳で遊次たちを見ている。
「お前は…魔獣軍…団長……『エリクト』!!!」
ひぐらしが男の名を呼んだ。
その名を聞いた瞬間に突如として遊次が…!
「グッ!?何…だ!?胸が熱い!?」
「だ・大丈夫か遊次!?」
「あ・あぁ。」
急に胸の奥から「何か」が込み上げて来て激痛が走る遊次。
跪いてしまうが胸を抑えながらエリクトと呼ばれた男の方を見る。
「なるほど。見た目は確かにあの小娘だが中身は別人だな。確か『遊次』…と言ったか。貴様も不運な男だな。」
「何だと?」
「だが今回用があるのは貴様ではない。『貴様の中に』いるやつだ。」
「やはり詩織か…!させんぞエリクト!」
「ひぐらし。無駄な足掻きはやめておけ。お前では私を止められんよ。(パチン)」
エリクトが指を鳴らすとひぐらしの周りに黒い炎が現れ、ひぐらしを閉じ込めた!
「なぁ!?お・おのれ〜!」
「大人しくしておけ。さて…。」
「…!(くっ、仕方ない。変身してひぐらしを取り戻しt…。)」
「せっかくだ。このような場所ではなく。」
「ぐっ!?」
素早く遊次の首根っこを掴んで持ち上げるエリクト!
「相応しい場所で種明かしをしようではないか?なぁ、小娘の器よ。(パチン!)」
「ま・待て…!」
遊次が振り解こうと暴れるも虚しく、闇に包まれて3人は魔法少女ハウスから消えてしまった…!
「3」
〜謎の空間〜
ドサッ!
「うわっ!?」
「イダダ!熱っ!」
どこかに落とされた遊次と黒い炎の檻に閉じ込められたらままのひぐらし。
「なんだ…ここ?無事かひぐらし?」
「無事じゃないわい。この檻、触れたら熱いし。」
「今の俺では…そのような檻しか出せんのでな…。」
「「!?」」
謎の場所へ移動させたエリクトは、遊次たちの近くで何故か疲れた様子で座っていた。
「やはりエリクト…おヌシもまだ完全に復活はしておらぬようじゃの。」
「当たり前だ。あの小娘の捨て身の技、侮っていたよ。おかげでこの様だ……だが。」
そう言って立ち上がり、遊次たちへ近づくエリクト。
とっさに魔法少女へ変身して身構える遊次!
「やるしかないか…?」
「………。」
「(あれ?そういえば『この場所』、何処かで見覚えが…?)」
「そう身構えるな。今回は戦いに来たわけではない。『約束』を果たしてもらうために来たのだ。」
「???」
「貴様はそこで見ていればいい。…いい加減、姿を見せろ。ジャジャ馬娘。」
「……ぐっ!?熱っ…何だ!?」
エリクトが手を伸ばすとまたもや激痛が走り、遊次の身体から「黒いモヤモヤ」が溢れ出てきた!
そしてそのモヤモヤが集合し、人の形となっていく…!
その中から現れたのは…!
「え!?し・詩織!?」
なんと詩織…朝根詩織だった!
後ろ姿だが、黒いワンピースを着て遊次たちの前に現れた!
「あっ…そうか。見覚えのある所かと思ったけど。ここって夢で詩織と会った場所………あれ?」
はっ!と自分の身体を見る遊次。
詩織が現れたという事は……そう、『男』に戻って……。
「あれ?身体が女…詩織のままだ…。」
「お・おヌシ!遊次と詩織の中に隠れておったのか!?」
「え?ひぐらし?」
「どうりで……魔力で探知しようにも見つからないわけじゃ。エリクトと裏で取引をしておったのか?……………『黒子』!!!」
「え?」
ひぐらしが少女の名を叫ぶ。
静かにこちらを振り返る黒い女の子は…その顔は…『遊次が知っている詩織』だった。
だが…
「……………くすっ。バレちゃった。ゴメンね遊次、ずっと騙しちゃってて。」
「………は?」
「改めて自己紹介しなきゃね。私は黒子、『朝根 黒子。私も詩織であり、詩織の中にいる『闇』だよ。よろしくね!」
…………………………………
…………………………
…………………
…………
……
…はい???
理解が追いつかない遊次。
偽物?闇?黒子?
「遊次よ。アレが照美たちがおヌシに話そうとした……詩織の闇の力であり、別人格の少女。黒子じゃ。」
「…もしかして「1人だけで強かったわけじゃない」って言ってたやつの?」
「あぁ。かつて詩織と黒子は『2人で協力して』戦っていた。最初は自分同士で仲が悪かったがのぉ。」
「別人格の…詩織。」
黒子に向き直る遊次。
今まで詩織だと思っていた少女が別人だと分かったら何だか初対面な気分だった。
「どうして『自分は詩織だ』って嘘をついた?って顔してるね。遊次。」
「…まぁな。今の状況を見たらなんとなく分かるけど。」
「へぇ〜さすが。でもホントはさ、ちゃんとアナタに私の正体言うつもりだったのよ?それをコイツが…。」
後ろにいるエリクトを親指で指差す黒子。
ふっ…っと笑って歩み寄るエリクト。
「時間は充分与えた。これでも譲歩したつもりだが?」
「はいはい分かってるわよ〜だ、ナルシスト男。」
「なら、早くしろ。」
「ふ〜………ホントごめんね遊次。」
その瞬間!
一瞬で黒子は遊次の間合いまで詰め寄り、手のひらを遊次の腹へ重ねる!
「なっ…!」
「魔法少女の力、いただくよ?」
「4」
〜???〜
「あれ?ここは……まわりが真っ白?」
「まぁありたいていに言うと、精神世界?」
「あっ!」
遊次の目の前には黒子がいた!
今度は黒い魔法少女の格好をしている。
「遊次。時間がないからさっさと答えなさい。これがアナタの運命を決める重要な選択よ。」
「は?いきなりすぎるんだが……ぶへっ!?」
何故か黒子から平手打ちを喰らう遊次。
理不尽な仕打ちに涙目になる……そんな遊次をよそに黒子は話を続ける。
「選択の一つ。今から私はアナタから…いえ、詩織から魔法少女の力を奪うわ。そうなったらもう2度と詩織は帰ってこない。詩織の魂は魔法少女の力で現世に繋がっている状態だからね。」
「なっ!?だったらそんな事するなよ黒子!やめろ!」
「無理。エリクトとの契約だから。」
「お前…!」
「でもそうすれば遊次。アナタは元の身体に戻って自由の身よ。私が元の世界に返してあげる。」
「……悪魔の囁きだな。」
「ふふっ。可愛い悪魔でしょ?……そしてもう一つの選択。」
「?」
遊次に近づく黒子。
メッチャ近い。
「おい近い近い!リアルガチ恋距離やめい!」
「何勘違いしてんの、キモい。」
「ウゼェ!」
「はぁ……もう一つは。アンタが詩織の魂をつなぐ『力そのもの』になるかの選択よ。」
「え?」
「これまでの生活のおかげでアナタ自身にも魔法少女の力が身についたわ。その力を使って私が詩織の力を奪った後、すぐ詩織へ譲渡すれば……魂が繋がる。」
「なら…。」
「最後まで聞きなさいって。一応言っておくけど譲渡した所で詩織がいつ目覚めるか分からないし。『アナタ自身』もどうなるか分からない。」
「分から…ない?」
「えぇ。誰もやった事がないから。もしかしたら遊次……消えちゃうかもしれないよ?」
「……………。」
黒子が提示した究極の選択。
それは「詩織を諦めて自分が生きる」か、「自分を犠牲にするかもしれない試みで詩織を助ける」かだった。
「別に詩織を諦めてもアナタは悪くないわ遊次。いくらパラレルワールドの自分自身だからといって、コレは詩織の問題だから。罪悪感を感じる事はないわ。」
「………。」
「それともカッコつけて詩織を助けたい?自分に何が起こるか分からないのに?勇気と無謀は履き違えちゃダメよ?」
「………決めた。」
「へぇ。はたしてどちら?」
深呼吸をする遊次。
黒子の前に立つ。
そしてグイッと顔を近づけ耳元で…!!!
「す〜っ……………つべこべ言わずに助けさせろやぁぁぁぁぁ!!!このメスガキがぁぁぁぁぁぁ!!!」
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
思わずのけ反って倒れる黒子!
遊次はしてやったぞという顔をしてニヤニヤしている。
「ヒィ…ヒィ…何すんのよ!?あとメ・メスガキ!?」
「散々人を騙しておいて何偉そうにしてんだお前は!?そんな選択、俺がどうするかくらい聞かなくても分かってるだろ?」
「…ははっ、他人の気がしないからかしら?それは…。」
「違う。お前、俺の中にいたなら俺が言った事を聞いてたろ?」
「???」
「…詩織っていう大馬鹿娘を起こして、皆の前で謝らせる。皆ってのは俺も含めてだ!それをさせるためなら全力で起こしに行ってやらぁ!」
「………。」
勢いで思いを、決意を黒子にぶつける遊次。
それを聞いた黒子は……………。
「……ふっ。」
「え?」
今まで見せた事が無い、安心した顔をして笑った。
「オッケー。遊次の覚悟、確かに受け取った。」
「…おい。何で両手を鷲掴む?」
「うわぁ〜やっぱり男の人って手ぇゴッツイなぁ……ふぅ、これから遊次の力を詩織の魂と繋げてあげる。」
「お前がやってくれるのか。これから詩織の力奪うってのに変な奴だな。」
「…………そう…だね。」
苦笑いする黒子。
…無理して笑っているように遊次は見えた。
「これが済んだら、遊次とはしばらくお別れだよ。寂しい?」
「清々する。」
「酷っ!」
「嘘だよ。まだお前の事何も知らねーからよく分からない。」
「あぁ〜……そういやそうね。」
「だから…。」
「?」
「必ず詩織と俺で、またお前に会いに行く。覚えとけよ?ジャジャ馬娘。」
「…………………………うん。来れるもんなら来てみなよ!じゃあね!」
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〜謎の空間〜
「ふむ、奪えたか。魔法少女の力を。」
「…えぇ。」
現実の世界では魔法少女姿の遊次が倒れていて、黒子が魔法少女姿で立っていた!
「遊次!遊次!起きるんじゃ!遊次!」
「落ち着きなさいひぐらし。遊次は無事よ。疲れて眠ってるだけだから。後で起きるわ。」
「黒子……おヌシは一体何を…!?」
「時間だ。ジャジャ馬娘。」
エリクトは遊次たちから背を向けて、何もない空間を手刀でさき、移動用の亜空間を生み出した!
片足を入れてその場を去ろうとする。
「ひぐらし。残りの魔法少女にも伝えておけ。私を止める唯一の鍵は…私が手に入れた、とな。」
「エリクト…!」
「また会おう。魔法少女ども。そして異世界の…器よ。」
亜空間へ飛び込み消えるエリクト。
黒子もその亜空間へ歩み寄る。
(パシッ!)
「え?」
誰かに手を掴まれる黒子!
それは……立ち上がった魔法少女姿の……!
「遊次…離しなさい。アナタはもう戦う力は残って無いはず……。」
「……っさいわよ。黒…子ぉ。」
「!?」
冷や汗をかく黒子!
何故か、それは目の前にいる魔法少女が…「遊次」ではないと察したからだ!
「嘘…じゃろ!?」
「……これは……意外なサプライズね。」
「ハァ…ハァ…!魔力干からびてて…シンドイけど…待たせたわねぇ…!光を操る西地区担当…魔法少女ぉ…『朝根 詩織』…!遅れて参上…ってね!」
つづく。




