妹(仮)達のこれから
聖の精神は崩壊しかかっていた。
自らのアイデンティティを壊されたようなものなので、仕方ないと言えた。
その聖は此方が保護する事になった。
これからの事を考えれば、それがベストだと思った。
後処理の事は色々考えなければならない。
だが、光治郎氏の事だから敗北した際の事も聖の為に考えてあるとは思うが。
「真白……行くのか?」
真白は頷いた。
「今はまだ、お兄ちゃんとは一緒に居れないからね」
「そうか……」
「でも、ましろ決めたよ。お兄ちゃんを更生させるって、そしたら、一緒に居れるでしょ?」
「…………」
真白は空を見上げた。
「思ったんだけど、お兄ちゃん、本当はヒーローなんじゃないかな?」
「え?」
「過程はどうであれ、お兄ちゃんは世界を救った。それにお兄ちゃんの行為の大元は人類の救済っていうお父さんの願いからなんでしょう?」
「そんな事……お前に話したか?」
真白は此方の抱きついたかと思うと背中に手を伸ばし、何かを取った。
「ごめんね、騙すつもりはなかったけど、話はずっと聞いてた……もし、敵になるならましろが戦わないとって思ったから……」
真白の手には盗聴器らしき物があった。しかも魔法により此方が感知できない処置をされていた。
「……お前」
「ごめんね。それなら、もう少し早く着かないといけなかったんだけど」
「……いつも、間に合わないよな。もしかして遅刻の常習犯か?」
「!!そ、そんな事はいいでしょ?」
「……そうだな、今はいいか」
「じ、じゃあ、またね。お兄ちゃん」
真白は此方に手を振ると飛び立った




