模倣者達
「!!」
反応が遅れた――完全なる失態だ。
脳裏に浮かんだのは、串刺しになる自分の姿。
そして、その映像は現実となった。
「――どうして?」
その疑問は誰のものだったか――活動を停止した二神アクトに語りかけた。
そして、それに答えたのは他の二神アクトだった。
「オリジナルをやらせる訳にはいかないからだ!」
アンドロイドの二神アクトから転送装置を投げ渡された。
「補充と緊急処置は終わっている、早く行け!オリジナル!」
「あ、ああ!」
転送装置を起動した。
「……なんだ、俺を殺さないのか?」
「あなたも……どうして自分の命を……」
「何を言う?俺達は同じ人格。同じ命だ。だが、オリジナルだけは代えが効かない」
「あなたこそ何を言ってるんですか?元は同じでも、別箇に存在しているなら別の命でしょう!」
「……なんだ、君はそれに気付いているのか」
「!?」
「同じだよ、俺達は……な!」
二神アクトは跳んだ。だが、それは攻撃の為ではなく、回避の為だった。
「っ!」
背後からの一撃を聖はその触手で受け止めた。
「聖。暴れるつもりなら、外でやってもらおうか!」
攻撃の主はパワードスーツを身に纏った二神アクトだった。
「兄、様……!」
反撃しようと動かした触手をランスが挟み込んだ。
そしてそのまま力任せに、開かれた窓のある方へ投げ捨てた。
「くっ!」
「聖ぃっ!」
追撃しようと、此方も窓を飛び出す。
聖はそれから逃れる為に空へと飛んだ。




