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罪悪
誰かが此方を見ていた。
その顔は見覚えがあるようで誰なのかわからなかった。
辺りを見渡すと他にも何人もいる。
誰も見覚えはあるが、知らない奴らだった。
その中で一人に気付いた。
津田亮史。
玲に殺されたはずの彼は責めるような目で此方を見る。
思えば、他の者達も同じような目で此方を見つめている。
ふと、気配に気付いて振り返った。
すぐ傍で三橋遥香が同じように責め立てるような目で見ていた。
そしてその奥の二人に気付いた。
父と母。
同じように責め立てる目をしていた。
そこで気付いた。
これは己の罪悪感なのだと。




