拠点
拠点となるべき施設は父の要望したものを揃えてあるらしい。
考えてみれば、転送装置や武装は父の用意したものなのだし、それらのメンテナンスや修復は父がいない以上、この施設頼りになる事を考えれば至極当然と思えた。
とはいえ、一応用意された物の資料は受け取ってはいるものの、一度も触った事のない機械ばかりで使い方がわからない。
とはいえ他人に触らせられるモノでもない以上、自力でどうにかするしかないのだが……
その中でも不気味なのは動かないまま並べられている新品のアンドロイド達。
恐らくは外部から協力者を呼べない以上、内部に作業要員を作ったという事なのだろうが、これもどうすれば起動するのか全くわからない。
「どうしたものだろうか……」
余り年齢にそぐわない台詞を吐いていると、よくわからない機械の中でもまだわかる機械を見つけた。
所謂、パーソナルコンピューター、しかし、過去に父が組み立てたものという事もありPⅭの名称が正しいのかさえ不安な代物だ。
とはいえ前述の通り、他の機械よりはマシだと思い、一般的なPⅭのイメージで起動を試みる……付属のモニターに見た事のないOSが現れたが、それ以外は此方のよく知る窓のアレと同じ雰囲気のデスクトップ環境が表示された。
「これなら……」
何とかなると思い、CITADELで手に入れた父のカードを挿入した。
あくまで、一般的なOSと同じ感じでやっているだけに過ぎないのだが、単なるメモリーカードだという言葉を信じるならわざわざドライブの場所を開かなくても直接挿せば何とかなるだろう。
しばらくすると読み込みが完了したらしく、フォルダの中に映像データと文章データが表示された。
とりあえずは先に文章データの中身を確認すると武器の資料や使い方とその応用、そして追加の武装案とそれの制作方法、さらに拠点の様々な機械の使用方法、そして並べられていた新品のアンドロイドの起動方法と言った今の自分に必要な情報が入っていた。
映像ファイルはひとまず置いておいて、壊れた武装とエネルギー切れの転送装置に補給を行う。
これがなければ、また戦闘があった時不安だった為大変助かった。
一通り、作業を終えた。
アンドロイド達も起動させたので、後は放っておいても作業は進むだろう。
後は映像データの確認だが……
「……いや、飯だな」
一時間は経っていたので、一旦家に戻る事にした。




