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政策

「即ち経済の発展に重きを置いた政策を進めると」

「はい。今まで民選党が行っていた政策は全て保守的なものでした。故に経済は緩やかな衰退の一途を辿っていました 。しかし今回不透明な税金の用途、納税額の見直し 、低所得者に対する還付金等大規模な政策の見直しを行い、消費を促します」

「──だが上手くはいかない」

 突然の声に両者とも目を見開いて私を注視する。

「……何故上手くいかないと?」

「簡単な事だ。確かに君は改変を望んでいるのだろうが、他の候補者はそれを望んでいないのではないか?」

 先程今までの政策は保守的なものだと言った。即ち今までその政策を推し進めることに賛成している者達が過半数以上居たということになる。

 その過半数を超える議員の殆どが居なくなるなどありえない。

 ジェンキンスは痛い所を突かれたと言わんばかりに若干眉を潜め、レイモンドは今一つピンと来ていないようだ。

「確かに納得していない人達もいます。しかし私は一人一人を説き伏せ、賛成を約束してくれた候補者は既に過半数を超えます」

「断言しよう。それは言葉だけの口約束だ」

「……何故そう言いきれるのです?」

「国が衰退しようとも変わることをしなかった連中が、人一人に説かれたところで伏せるものか」

 人は簡単に意見を変えない。変えたように見えても根本では自分の意見が正しいと思っている。だからこそ政治家は政党を作り、自身と同意見を持つ者達で集まるのだ。

「ですが現に私は党首になっている……!」

「端正な顔立ちに表面上は魅力的なマニフェスト。君を祭りあげれば支持率が上がる事が目に見えているからな。党員が欲しいのは結局票だ。君は所詮客寄せの小動物に過ぎない」







「すまないな、この前に引き続きまたしても仕事の邪魔をしてしまった。どうにも私はこのような話題に口を挟んでしまう性分らしい」

「いえ、そんな……また明日改めてという事になりましたし」

 口では否定するものの、頭を痛めているのが目に見えて分かる。実際問題私のせいでレイモンドの印象も多少悪くなってしまったはず。

 せめて明日は同席しない方が良さそうだ。

「そろそろ今日のお詫びと今日までのお礼をしたいのだが、何か望みはあるか? なかなか返せる恩義ではないからな。大概の望みならば聞くぞ」

「じやっじゃあ、えっと……明日撮録石を買ってきてくれるかな? 明後日大量に使うだろうから」

「なんだ、そんな事で良いのか? 君が望むのならば私の体くらい差し出すぞ?」

「そっそんな──」

「冗談だ」

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